男性よりも女性の方が高賃金の企業は果たしてどれくらいある?

一般的に男性よりも、女性の方が賃金が低い傾向にあると知られています。しかし、中には男性よりも女性の方が給料が高い会社が存在するのです。

 

そこで今回は、男性よりも女性の方が賃金の高い会社を紹介します。一般的に女性の方が賃金が低い理由や賃金を上げるためにできることについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

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女性の方が賃金の高い会社はここ!

厚生労働省の「女性の活躍企業推進ベース」で男女の賃金格差を公表している1,129社を分析した結果、正社員で女性の方が賃金の高い企業の代表例として、阪神タクシーが挙げられます。(※1)

 

阪神タクシーとは、兵庫県西宮市に本社を置くタクシー会社です。阪神タクシーの担当者は、個人の仕事ぶりが急用に跳ね返る業界であるため、女性の丁寧な仕事ぶりが賃金に影響しているのではないかと推測しています。

 

また、阪神タクシーのように正社員で女性の方が賃金の高い企業もありますが、女性よりも男性の方が賃金が多い企業の割合が高いです。ちなみに正社員のうち男性よりも女性の方が高賃金の企業は、わずか2%しかないといわれています。(※2)

 

女性で少しでも賃金を高めたい方は、賃金を高めるための工夫をする必要があります。

 

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一般的に女性の方が賃金が低い理由

一般的に女性の方が賃金が低い理由として、以下の3つが挙げられます。

 

  • 女性管理職の割合が少ない
  • 性別役割の固定化
  • 女性の非正規雇用の割合が多い

 

厚生労働省が発表した2022年の賃金構造基本統計調査では、月平均で男性が33.7万円、女性が25.4万円の給料であると明らかになっています。(※3)

 

つまり、日本では男女で月5万円の賃金格差があるのです。自分の賃金を少しでも高めるために、女性の賃金が低い理由を理解しましょう。

女性管理職の割合が少ない

一般的に女性の賃金が低い理由として、女性管理職の割合が少ないことが挙げられます。基本的に管理職が賃金の価格設定をおこなっているため、女性管理職が少なければ女性の意見が取り入れにくくなるのです。

 

事実、2021年に厚生労働省が発表した雇用均等基本調査の結果によると女性管理職の割合は、全体の12.4%であることが明らかになっています。(※4)女性の賃金を高めるのであれば、女性管理職の割合を増やす必要があるのでしょう。

性別役割の固定化

女性の賃金が低い理由として、性別役割の固定化が挙げられます。日本では、男性が外で働いて、女性が家庭を守るといった考え方が深く浸透しています。

 

そのため、女性が働きたくても妊娠や出産などによって離職するのではないかと思われてしまい、賃金が低くなりがちです。

女性の非正規雇用の割合が多い

女性の賃金が低い理由として、女性の非正規雇用の割合が多いことが挙げられます。

 

例えば、25~34歳を例に出すと、男性の非正規雇用者が2020年時点で14.4%であるのに対し、女性の非正規雇用者は34.3%と20%近く、女性の非正規雇用が多いことが明らかになっているのです。(※5)

 

正社員よりも非正規雇用者数の方が働く時間は短くて給与が少ない傾向にあるため、必然的に女性の賃金が低くなってしまいます。女性の賃金を高めたいのであれば、非正規雇用者数の人数を減少させる必要があります。

 

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賃金を上げるためにできること

賃金を上げるためにできることとして、以下の2つが挙げられます。

 

  • 会社の昇給システムを確認する
  • 資格を取得してスキルを向上させる

 

自分の賃金を高めたい女性の方は、ここで解説した内容を実践してみるとよいでしょう。

会社の昇給システムを確認する

賃金を上げるためにできることとして、会社の昇給システムを確認することが挙げられます。例えば、月に営業を100件獲得したら月の給料を1万円昇給するといった昇給システムが会社ごとに定められているでしょう。

 

会社の昇給システムを知らずに仕事へ打ち込んで成果を出したとしても、なかなか昇給してくれません。会社の昇給システムに沿った方向性で仕事に取り組み、昇給できるように努力しましょう。

資格を取得してスキルを向上させる

賃金を上げるためにできるもう1つのこととして、資格を取得してスキルを向上させることが挙げられます。

 

会社によっては、明確に昇給につながる資格を定めている可能性もあるので、昇給につながる資格を事前に確認しましょう。

 

また、会社で昇給につながる資格が定められていない場合でも、仕事に役立つ資格を取得すると昇給されるかもしれません。今の職場に適切な資格は何かを考えたうえで、スキルを向上させられるための資格を取得しましょう。

まとめ

男性よりも女性の方が高賃金の企業は、全体の約2%しかいないと言われています。(※6)女性の賃金が低い理由としては、日本では給与を定める管理者の中に女性が少ない傾向にあったり、女性は家庭を守る役割があるといった日本独特の価値観が影響しているからです。

 

また、女性が賃金を高めるためには、会社の昇給システムを確認したり、資格を取得してスキルを向上させたりして努力する必要があります。本記事で解説した賃金を高める方法を実践し、給与を向上させられるように努めましょう。

 

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