【新電力】電力自由化のメリット・デメリットと電力会社の選び方

 はじめに

2016年4月1日から電力の自由化が始まりました。
2021年の4月で電力に自由化が始まって5年となります。
電気料金プランの変更や新電力の販売会社の切り替えをしている世帯は約50%といわれています。
 
あなたのご家庭の電力会社はどうされていますか?
電力会社や料金プランの見直しはされましたか?
この記事では、電力自由化と電気の販売会社の選び方について解説していきます。
 

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電力自由化とは


電力自由化についてどんなイメージを持っていますか?
電力会社を選べるようなったことはわかるけど、それって一体どういうことなのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
 

電力自由化とは

これまで家庭や商店向けの電気は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)だけが販売しており、家庭や商店では、電気をどの会社から買うか選ぶことはできませんでした。
2016年(平成28年)4月1日以降は、電気の小売業への参入が全面自由化され、家庭や商店も含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。
 
つまり、ライフスタイルや価値観に合わせ、電気の売り手やサービスを自由に選べるようになったのです。(経済産業省:資源エネルギー庁より引用)
 

新電力とは

電力自由化によって新しく電気の販売を始めた企業を新電力と呼びます。
電力システムは大きく分けると、発電・送配電・小売りの3つに分かれています。
新電力はこのうちの小売り部門のみを行っている企業です。
 
となると、新電力はどうやって電気を調達して、家庭に届けているのかという疑問が出てきます。
新電力は電気の送配電を行っている一般電気事業者という大手電力会社(東京電力や関西電力などの10社)に使用量を支払うことで、各家庭に電気を届けているのです。
 

電力自由化によるメリット

電力自由化は私たち利用者にどんなメリットもたらしてくれるのでしょうか。
 

電気料金が安くなる

新電力に切り替えることで電気料金が安くなる可能性が高いです。
割引率は電気の月間の使用量にもよりますが、多くの家庭で電気料金のスリム化が期待できます。
 

電力会社が選べる

電力自由化が始まる前は電力会社を選ぶという選択肢はありませんでした。
必然的に住んでいる地域の一般電気事業者に電気料金を支払っていました。
 
しかし、電力自由化が始まり、電気の小売りに参入してきた新電力の企業は500社以上にもなります。
すべての新電力が切り替え先の候補に挙がることはないですが、いくつかの新電力の中から自分に合ったところや、気に入った電力販売会社を利用できるようになりました。
 

料金プランの選択肢が増える

電力会社を乗り換えることに抵抗がある方もいらっしゃるかも知れません。
そういう場合はメリットがないのかというとそんなことはありません。
大手電力会社の小売り部門も自由化に伴って、新しく料金プランを設定しています。
これによって利用者は自分に合ったプランを選ぶことができるようになりました。
 
家族構成や電気をよく使う時間などから利用者に合った最適なプランが選択できます。
2016年以前から電気料金や契約内容の見直しをされていない方は一度、電力会社のホームページなどで確認してみてはいかがでしょうか。
 

電力自由化によるデメリット

利用者にはメリットしかない電力の自由化ですが、デメリットと言えなくもない点をあげてみました。
デメリットといっても何か損失を被るという訳ではないですが、確認しておくと良いでしょう。
 

電力会社の切り替え手続きをする必要がある

当然ですが、電力会社の切り替えの手続きが必要となります。
しかし、現在契約している電力会社に解約の意向を伝える必要はなく、新しく契約したい新電力に申し込みをします。
その際には、電気の供給地点番号やアンペア数などを伝える必要がありますので、請求書などの明細を用意しておくとスムーズに申し込みができます。
 

電気の使用量が少ないとあまり安くならない場合がある

電気の使用量が少ない世帯は新電力に切り替えても電気料金が安くなったことを実感しにくいこともあります。
ですが、使用量に応じてポイントがつくなど、普段使っているサービスと連携させることで恩恵が受けられるようになります。
 

電力自由化についての疑問や不安


電気なくして私たちの生活は成り立ちませんから電力自由化への疑問や不安は解決しておきたいですよね。
ここから電力自由化に関する疑問や不安にお答えします。
 

なぜ新電力に切り替えると電気料金が安くなるのか?

電力自由化によって新たに参入してきた新電力は、電気料金が安くなることが強みでした。
ではなぜ、電気を低価格で販売することができるのでしょうか?
答えは単純で、コスト削減と業務効率化によるものです。
 
では従来の大手電力会社が余分に電気料金を請求していたのかというとそういうわけではありません。
電気料金は安定供給のため、その価格が法律で設定されていたのです。
 

電気は安定して届けてもらえるの?

電力会社を切り替えても、これまでのように安定して確実に電気が使えるのか不安をもつかも知れませんが、安心してください。
新電力に切り替えても、これまでと同じ電柱と電線が使われ、同じように電気が届けられます。
電気のメーターの管理も今まで通り大手電力会社が管理します。
 
つまり私たちが使用する電気自体は何も変わらないということです。
 

販売会社が倒産したらどうなるの?

せっかく切り替えた新電力が倒産してしまった、そのようなこともないとは言い切れません。
もし倒産したら、突然に電気が使えなくなるのか?安心してください、そういったことは起きません。
 
電気の小売業者には、倒産する前に顧客に通知する義務や、ほかの電力会社との契約を進めるサポートをする義務があります。
しかしそれもままならない場合は、一般送配電事業者(大手電力会社)が電力を供給することになります。利用者はしっかりと守られているというわけです。
 

新電力販売会社の選び方

ここでは新電力の販売会社の選び方をいくつか紹介します。
あなたに会った新電力を見つけるための参考にしていただければと思います。
 

ポイントや特典、サービスで選ぶ

電気の使用量に応じてショッピングサイトで使えるポイントがもらえたり、小さいお子様がいる家庭は割引が適用されるなど、各社がいろいろな特典を用意しています。
 

ほかのライフラインとまとめる

家庭で使っているガスと電力の会社をひとつにまとめることで割引率が高くなる新電力があります。
料金の支払いも一元化できるので、家計管理もしやすくなるのではないでしょうか。
 

通信費とまとめる

スマホ料金やインターネット回線と電力をセットにしたプランを出している新電力があります。
電力の切り替えとともに、ネット回線を見直す良い機会かも知れません。
 

値段で選ぶ

毎月の電気料金がどれくらいオトクになるか、各社で比較してみるのも面白いかも知れませんね。
 

その他

ガソリンスタンドや仮想通貨の取扱所などでも電力の販売を行っています。
電力単体でオトクかどうか考えるよりも、普段利用している商品やサービスとセットにすることでよりオトクになるということも考慮すると、より良い選択ができそうですね。
 

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では電力自由化とそれに関する疑問や電力会社の選び方について解説してきました。
電力の自由化は切り替えの手続き以外の手間はなく、利用者にはメリットだらけの制度だと思います。
 
電気料金は毎月必ず発生する出費なので、一度見直すと家計の負担も軽くなるのではないでしょうか。
電力会社の切り替えは何度もするものではないので、よく考えてあなたに会った電力会社を見つけてください。

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