傾聴力を高める方法!聞き上手・コミュニケーションの達人になる6つのコツ

傾聴力とは

皆様は、傾聴力という単語をご存じでしょうか。
あまり聞きなじみのない言葉ですが、傾聴とは、耳を傾けて熱心に聞くことで、傾聴力とは相手の気持ちに寄り添って、注意深く共感的にも相手の言葉を聴くといった意味に用いられています。
 
ちなみに英語では、「active listening」アクティブリスニングといった単語で、いわゆる社会でのコミュニケーション技法の一つに例えられるものです。
ではなぜ、この傾聴力が注目されているのでしょう。
 
実は、現代社会において、コミュニケーション不足によるすれ違いで、対人関係が苦手といった方も増えてきており、具体的にどうすれば是正することができるのか、自身で理解に苦しんでいる方も多いからです。
今回はこうした傾聴力をテーマに、コミュニケーション力を高める方法と、なぜ傾聴力が必要なのかを分かりやすく解説していきましょう。
 

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コミュニケーション要素の1つ

傾聴力の高さは、すなわちコミュニケーション力の高さであり、円滑な人間関係において不可欠な要素の一つです。
特に仕事面では、非常に重要視される一つで、カウンセリングにおいて、相手の話したいことを引き出してくれる力を持ちます。
傾聴力の高さは、単に会話に対しての理解力が高いだけではありません。
 
会話する際には、相手の表情やしぐさにも注意し、相手の気持ちに寄り添いながらも、辛抱強く相手の話しを聞くといったテクニックが必要です。
コミュニケーション力の高さは、対人関係において強い影響力を持ちます。
仕事面でも大きな影響があり、コミュニケーション力が低ければ、上司や先輩あるいは取引き先との間柄にも支障をきたし、大きなトラブルに発展することもしばしばです。
 
すなわち、様々なケースにおいて、傾聴力の高さは円滑なコミュニケーションを取るために、話しやすい空気による環境作り、また言葉を引き出す聞く力がとても重要と言えるでしょう。
 

傾聴力をつけるメリット

傾聴力というものは、必ずしも誰にも最初から備わっているものではありません。
子供の時に親御さんや先生からよく、落ち着きがないとか、人の話をよく聞きなさいなど、注意されたことのある方も意外に多いのではないでしょうか。
 
あらゆることに、興味を持つことはよいことですが、傾聴力が乏しければ注意散漫になりやすいので、本人にとってもマイナスの効果しかありません。
では、傾聴力は、どうすれば身に着けられるのでしょうか。
そして、傾聴力を身につけるほどができれば、どのようなメリットがあるのでしょう。
 
傾聴力をつけるメリットは、単なる会話だけに収まらず、相手に対して一歩踏み込んだレベルでの対話が可能になります。
また、信頼性も高まりますので、良好な関係の構築に役立ちます。
さらに、会話を通して、自分に対する理解も深まりますので、円滑なコミュニケーションづくりに役立つというわけです。
 

傾聴力を高める6つのコツ


傾聴力を身につけることは、円滑なコミュニケーションづくりに、欠かせないものということは、これまでの解説でよくお分かりいただけたかと思います。
では、傾聴力を身につけ、それを高めていいくには、どのような事を行っていけばよいのでしょう。
そこで、身につけた傾聴力を高めるためにも、具体的なテクニックとして、どのような事を行っていけばよいのか、傾聴力を高めるためのコツをいくつかご紹介していきましょう。
 

傾聴力を高めるコツ1.相手の気持ちになる

まず最初に、傾聴力を身につけるには、相手との会話の中で、話をよく聞くことはもちろんの事ですが、話しの真意がどこにあるのかを注意して聞くことが必要です。
また、前述したように、相手のしぐさや顔の表情などをよく読みとり、相手をリラックさせる空気作りも重要となってきます。
 
そして、傾聴力を高めるテクニックとして、相手の気持ちに寄り添うという点をまず挙げておきましょう。
相手の気持ちに寄り添うということは、相手がどのような事を考えているか理解するということです。
 
相手の気持になるということは、自分を相手の立場に置いて見ると、どのような気持になるのか、そしてどのような事を求めているのかが、非常にわかりやすくなっていきます。
さらに、話の内容を周知することにより、会話の内容をより深く掘り下げて理解できるようになってきます。
 

傾聴力を高めるコツ2.オウム返しを意識する

オウム返しは、時によって人を小ばかにするのに使われますが、傾聴力を高めるテクニックとして、コミュニケーション力を上げるためにも、非常に有効な方法です。
 
ただし、前述したように、何でも繰り返しオウム返しをしてしまえば、かえって相手に不信感を与えることになります。
つまり、オウム返しのテクニックとして、頻度が多すぎて不自然にならないよう、過度なオウム返しは控えなければなりません。
 
オウム返しは、バックトラッキングとも言われ、カウンセリングにおいても、重要なテクニックの一つとされています。
自然なオウム返しとは、相手と同じ発言を繰り返さず、相手に共感があるよう感じてもらうテクニックです。
 
具体的に言うと、相手が「つらいことがあったんだよ」と言えば、「つらいことがあったんだね」と、相手に共感するように伝えることが必要です。
共感度を高める事により、相手の話しに対して興味シンシンといった態度を示すわけです。
また、このオウム返しの利点として、相手に先の話を促すといった効果もあります。
 

傾聴力を高めるコツ3.心をオープンにする

心をオープンにするとは、自己開示により、相手の心を開いていくといった考え方です。
会話が途切れてしまえば、自分や相手の真意が伝わらないまま、話が終了してしまうこともあります。
心をオープンにするといっても、自己顕示欲を強くするといったことではありません。
 
自分の話ばかりしていては、相手が逆に話しづらくなってしまうからです。
正しく心をオープンにするということは、自分のことを包み隠さず、ありのままを相手に伝えるということです。
つまり、自分の考え方やこれまでの経験、あるいはその感情などを素直に相手に伝えるという意志が大切なのです。
 
心をオープンにすれば、この人なら信頼できるといった感情も芽生え、相手の心もオープンにしてくれるはずです。
ただし、再度申し上げますが、自分の話ばかりをして、相手が聞いてほしい話しをさえぎらないよう心がけておきましょう。
 

傾聴力を高めるコツ4.姿勢を意識する

楽しんで会話を行う条件として、話をする環境づくりも重要な要素の一つです。
また、態度も重要な要素で、相手に不安な感情を抱かせないよう、常にリラックスを心がけていきましょう。
また、姿勢を意識するということは非常に重要で、姿勢一つで態度が悪いと、マイナスの感情を抱かれてしまう恐れがあるからです。
 
かといって、しゃちほこばってカチカチになってしまえば、相手に緊張感を持たせてしまうだけですし、自分自身も疲れて話しどころではなくなる可能性もあります。
表情に関しては、相手に合わせておくことが大切で、相手がにこやかな時には笑みを浮かべ、相手が怒りを出している時には、逆になだめるような表情を浮かべておくとよいでしょう。
 
相手よりもまず先に、まずは自分がリラックスして、相手を受け入れる態勢を整えることこそ、大切な要素である事を頭に入れておきましょう。
また、鏡のように、相手と同じ動作を行うミラーリングを行うことにより、より高い親密度を上げることができます。
 

傾聴力を高めるコツ5.常に解決思考にする

あまり良くない会話の方法に、相手の話しをだらだらと聞いてしまった事で、時間だけが過ぎてしまい、結果重要なことを何ひとつきけなかったという事があります。
 
よい会話とは、節目節目の区切りが大切で、常に頭の中で話題が切り替わるため、非常に濃厚な話を進めることができます。
そのため、傾聴力を高めるコツの一つに、常に解決思考で話しを進めていくといった方法があります。
解決思考といっても、何でも話に答えを求めてしまうのは、かえってマイナスとなります。
 
答えを出さずとも、話しに相槌を打つだけで解決することもありますので、そこは臨機応変に構えていきましょう。
 

傾聴力を高めるコツ6.相手の話を言い換える

「パラフレーズ」と呼ばれる手法で、相手の話の内容を時折こちらでまとめていくと、傾聴力が高まります。
たとえば、「〇〇の花が咲いたら思った色じゃなかった」という話を「意外な色の花が咲いて嬉しいですね」という風に、異なる視点から捉えて、話を転換していきます。
 
相手は、自分の話したことが他人の言葉に言い換えられることで、その内容を客観視することができるのです。
そして新たな気付きが生まれれば、「この人と話していてよかった」と思うことでしょう。
この効果はただ共感しているだけでは与えられません。
 
相手の話をたっぷり聞いた上で、最後に話の要点を絞り出すこともおすすめです。
正確に話の全貌を理解したことが伝わり、相手からの信頼度が高まります。
 

傾聴力をつける上でしてはいけない事

傾聴力を身につける為には、これまでに解説したように、会話に入る態度やその姿勢、ミラーリングやバックトラッキングを使いこなすことが大切です。
質問を考えるのが難しいという方は、5W1Hに沿って考えてみるのも良い方法です。
 
逆に、傾聴力を身につける上でも、決して行ってはいけないということもあります。
これまでに紹介したように、様々なテクニックは有用な方法ですが、あまりやり過ぎてしまってもかえってマイナスです。
 
自分が相手を観察しているということは、相手も自分を見ていることを忘れずに、頻繁に時計で時間をチェックしたり、スマートフォンでのメールなどの確認は、なるべく相手の前では行わないようにしましょう。
 
傾聴力のテクニックは、相手との深い信頼関係を築くためにも有効な手段ですが、振る舞い方を間違えてしまうと、相手からの信頼を失ってしまうこともあることを、心にとめておく必要があります。
 

話を聞いていないのもアウト


相手との会話の中で、信頼関係を崩してしまうNGな振る舞いも、いくつかご紹介しておきましょう。
 
相手の話しを聞き、話をつなぐことは大切なことですが、たとえ善意であっても、上から目線でのアドバイスや説得を試みるのは、かえってマイナス効果しか生み出しません。
 
相手が興味がないのに、自分の話を続けるのもNGで、否定的な言葉や反論するような言動は、極力控えておくのが得策です。
また、相手の話に興味が薄く、話を聞かないのはもってのほかと言えるでしょう。
 
会話の間や多少の沈黙も、会話のスパイスと考え、相手が次の言葉を考えている時間も、じっくりと待つことも大切なのです。
 

傾聴力を高める6つのコツ

これまでに説明したように、傾聴力を身につける為には、6つのポイントに絞って、普段から傾聴力を高めるトレーニングが大切です。
こうした傾聴力は、会話の中でしか生み出せませんので、人との会話を大切に考え、常に相手が何を考えているのか把握する努力をしましょう。
 
誰しもはじめから傾聴力が高い人はいませんので、ある程度努力することにより傾聴力を高めていき、コミュニケーション力を上げていくというのがベストと言えるでしょう。
 
 アドバイスとしては、相手への好奇心を絶やさないこと、そして自分自身を常にリラックスさせるといった点がポイントとして挙げられます。
仕事に限らず、傾聴力の高さは、プライベートや恋愛にも結び付きますので、この機会にぜひ役立ててみましょう。

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