【2023最新版】世界で一番お金持ちなベルナール・アルノー氏ってどんな人?

2023年4月4日、アメリカで発行されている経済誌「フォーブス」で世界の長者番付が発表されました。

 

ファッション最大手企業の会長で、最高経営責任者のベルナール・アルノー氏が初の首位を獲得しました。

 

世界一のお金持ちとなったベルナール・アルノー氏ってどんな人物なのか、どんな経歴の持ち主なのか気になりますよね。

 

ベルナール・アルノー氏の人物像や、お金に対する考え方などを紹介します。

 

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ベルナール・アルノー氏はどんな人?

ベルナール・アルノー氏は1949年3月5日、フランスのルーベで実業家の家で生まれました。2023年現在74歳です。(※1)

 

現在は、世界有数のラグジュアリーブランドの「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の最高権力者として活躍している人物です。

 

また、伝説の経営方法から「カシミヤを着た狼」ともいわれているのです。

 

ベルナール・アルノー氏のサクセスストーリー

 

ベルナール・アルノーは1971年にエコール ポリテクニークというフランスで最高峰といわれる理系の大学を卒業した後、父親が経営する建設会社フェレ-サヴィネルに入社します。

 

様々な管理職を歴任した後、1778年には同社の会長に就任するという異例の出世を果たしている凄腕です。

 

その後、ベルナール・アルノーは人生の転機を迎えることになります。

 

アルノーがニューヨークをはじめて訪れたとき、タクシー運転手に「フランスの大統領を知っていますか」と何気なく尋ねました。

すると運転手は「大統領は知らないけど、クリスチャン・ディオールなら知っているよ」と答えたのです。

 

アルノーは、「フランスでは大統領よりファッションブランドの方が有名なんだ」と驚きを隠せませんでした。

またそれと同時に「ファッション業界は大きな可能性を秘めているのではないか」と思いつくのです。

 

その後アメリカで富裕層を対象にした不動産業を営みながら、米国式の経営手法を学び、1984年にフランスに帰国。

 

当時、経営難だった国営繊維企業ブサック・サンフレールに目をつけて買収に成功します。

 

買収の目的は、ブサック・サンフレールが保有していたクリスチャン・ディオールでした。

 

アルノーは、クリスチャン・ディオールの経営低迷の要因となっていた当時のデザイナーを追放し、イタリア人のデザイナーを新たに採用します。

 

また、アルノーはクリスチャン・ディオールの洋服部門だけでは満足せず、当時のLVMHが所有していた香水部門にも目をつけ、最終的には当時の経営陣を退任に追い込み1989年40歳の時にLVMHの会長の座に就くのでした。

 

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ベルナール・アルノー氏の資産はどれくらい?

ベルナール・アルノー氏の総資産は推定2110億ドル(約28兆円)です。(※2)

 

ベルナール・アルノーはもともと、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾス、ウォーレン・バフェットなどとフォーブス誌の長者番付を長年争ってきました。

 

昨年のフォーブス誌長者番付1位のイーロン・マスクはアメリカの起業家ですが、マスクはTwitterの買収やテスラ株の下落によって保有資産額を390億ドル減らし2位となっています。

 

2023年の世界長者番付トップ5を見てみましょう。(※3)

順位 氏名 肩書 資産額 日本円
1 ベルナール・アルノー フランス LVMH会長 2,100億ドル 277,494億円
2 イーロン・マスク アメリカ テスラCEO 1,800億ドル 237,852億円
3 ジェフ・ベゾス アメリカ アマゾン創業者 1,140億ドル 150,639億円
4 ラリー・エリソン アメリカ オラクル共同創業者 1,070億ドル 141,389億円
5 ウォーレン・パフェット アメリカ 著名投資家 1,060億ドル 140,068億円

2023年4月現在レート:1ドル=132.14円

 

今年、ベルナール・アルノー氏が世界長者番付で1位になった要因は、アルノーの資産が増えたからではなく、イーロン・マスクの資産が減ったからです。

 

マスクは一時期3400億ドル(当時のレートで約38兆円)も資産を所有していたのですが、資産の大部分を占めているステラ株が昨年の1年間で65%も下落してしまいました。

 

このことにより、イーロン・マスクは1年3ヵ月の首位から2位に転落し、ベルナール・アルノーがトップに立ったのです。(※4)

 

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ベルナール・アルノー氏に学ぶお金の考え方

では、ベルナール・アルノーはお金に対してどんな思想の持ち主なのでしょうか。

 

LVMHの株を買い進め、当時の経営陣を追いやりLVMHを掌中に収めたアルノーは「乗っ取り屋」「ギャンブラー」ともいわれてきました。

 

しかし、自身の著書「ベルナール・アルノー、語る」でアルノーは「賭博師ではない。世界最大の贅沢品を扱う会社を作るという目標があり、それに向かって着実にビジネスをし実現させた」と語っています。

 

また浪費や慢心とは無縁としており、財産を見せびらかしたり無駄な浪費はしないとも語っています。

 

自分が目標としているゴールに向け、チャンスを狙い着実に資産を増やしていったベルナール・アルノー氏。

 

「自分が成功者だと思ったら、おしまいなのだ」と著書でいうように、年齢を重ねても野望を忘れずに、常にトップであり続けることを意識しています。

 

一方で、膨大な資産からお金を惜しみなく使うことも忘れてはいません。

 

2019年、ノートルダム寺院の大聖堂の火災では約250億円、アマゾンの大規模な森林火災には約12億円の寄付をするなど、慈善活動にも積極的なのです。

 

自身のビジネスには厳しく冷酷な面もあるアルノーですが、慈愛に満ちた面もありそんな彼の人柄が世界最大の資産を築き上げていった要因なのです。

まとめ

今回は、アメリカの経済誌「フォーブス」で世界の長者番付1位になったベルナール・アルノー氏についてどんな人物なのか解説しました。

 

アルノーのビジネスは、タクシー運転手に何気なく尋ねた「フランスの大統領を知っているか」という会話からはじまりました。

 

その後は、ビジネスチャンスを常に狙い着実に自分の掌中に収めていくのです。

 

ベルナール・アルノー氏のように、強い忍耐力と洞察力で大きな資産を築いていけるよう心掛けたいものです。

 

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