2021年食品値上げの秋!理由は一体?経済成長と物価の関係について

はじめに

食品値上げの理由がわからず、仕方なく買い物している人は多いはず。
ここ最近になってから、やたらと食品の値上げが増えているように見えますが、このままでは日本の食卓はどうなるか不安になることもあるでしょう。
 
そこで今回は、食品値上げの秋について、本当の理由や経済成長との意外な関係を詳しくご解説していきますね。
 

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値上げされる食品について


食品値上げは毎日食べるものをはじめ、どうして?と思うアイテムまでも含まれ、これから何を食べればいいのか気分が暗くなってしまうかもしれません。
 
今食品メーカーから値上げ発表されているものは、「バター」「マーガリン」「コーヒー」「菓子パン」「サラダ油」「パスタ」「小麦粉」などがあります。
 
気になるのは値上げ金額。
たとえばコーヒー豆は1.4倍、小麦粉やパスタの原料になる小麦は1.5倍。
 
またサラダ油などの食用油は、1キロあたり50円の値上げをすでに主要メーカーは8月に実施済みで、2021年になってからなんと3回目の値上げとなっています。
 
このような値上げは、必然的にスーパーやコンビニ店頭での販売価格につながりますし、外食産業にも痛手があるのは当然。
いつもよりもスーパーでの出費が多くなったと感じる人は多いはずです。
 

経済成長が関係している?

食品値上げの理由ですが、よくある天候不良ならわかりやすいものの、今回の食品値上げラッシュは日本以外の諸外国の「経済成長」が関係しているとのこと。
 
なぜ経済成長が日本の食卓を襲ってくるかというと、日本経済以上に外国経済が強くなり日本の「買い負け」が背景にあるためといわれています。
 
この買い負け現象は、日本の食文化を支える「魚」も対象になるという専門家の意見も。
食卓を飾る「お刺身」は、晩酌のおつまみ、お誕生日、あらゆるイベントを盛り上げてくれる食べ物ですが、いずれ日本人には高級品となり入らなくなる噂まで飛び交うほど。
 
この理由は、アジアのインドネシアやタイなど中間層の魚介需要が高まっていることや、欧米の和食ブームにより、日本の買い負けが起こっているためなのです。
 
魚は安い食べ物という認識がない外国では、高級食材として需要が高まっているため、安い買い物しかしない日本は高くても魚を買う外国に必然的に負けることになるのです。
 
日本の庶民の食べ物であった刺身などの魚は、高級レストランで提供されるキャビアのような存在になってしまうかもしれません。
 

時代背景の変化も原因に


食品値上げの理由は、日本がずっとデフレだと信じてきたことも影響しているといわれていますが、実際問題日本経済の低迷は食品価格でもわかるように厳しい状況です。
 
経済が低迷していれば、労働者の賃金は上がらず、国内市場に頼る業界は渋々値下げで対応。
日本は輸入が多い国で、輸入価格が上がるごとに日本全体の物価が少しだけ上がったという背景もあります。
 
時代の変化により、日本経済が回復するには時間がかかる可能性があり、諸外国が速いスピードで回復していけばさらに経済格差が生まれるでしょう。
 
輸入小麦の売り渡し価格は、10月から19%引き上げると政府が発表していますが、小麦だけを見ても値上げが反映されるのはお菓子、インスタントラーメン、あらゆるところまで懸念されるのは当然ですね。
 

ダイレクト値上げが続く予想

今回の食品値上げの理由は、外国経済との関係以外にも、生産力の低下、天候不良、漁獲量の減少など、同時にいくつかの要素があります。
 
過去にも食品値上げは行われていますが、内容量を減らして販売価格維持するなど、メーカーの努力があったおかげでさほど意識せず済んだこともあるでしょう。
 
しかし今回は、実質値上げではなく「ダイレクト値上げ」が予想され、店頭の販売価格が直接的に値上がりするとのこと。
 
実質値上げは消費者に不評だったことも考慮して、今回はダイレクト値上げが増える可能性があります。
炭酸飲料や調理カレーなども、店頭価格はダイレクトに引き上げになる予定です。
 

日本は今以上に厳しくなってしまうか?

世界経済がどんどん伸びている中、日本経済の低迷はさらに厳しい状況が立て続けに起こっているので将来が不安ですよね。
実効為替レートのギャップが目立つ日本。
 
物価が低いままでは世界から取り残され、お金のない国になってしまう可能性もゼロではないでしょう。
そのような不安を回避するためにも、食品値上げは日本経済に何かしらメリットを与えるのではないかと期待の声もあるようです。
 
全体像として捉えた場合、コーヒーが100円高くなることに一喜一憂するよりも、長期的な経済政策に注目するべき時期なのかもしれません。
 

まとめ

食品値上げの理由は、あらゆる状況が関係していますが、今回は複雑的に世界経済との絡みもあり、一般消費者には納得できないものまで値段が高くなりそうですね。
 
「高いから買わない」という消費者マインドが広がれば、結果的に日本経済は低迷したままに。
私たちが今できることは、上手にやりくりしながら出費することかもしれません。

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