日銀が24年ぶりにドル売り・円買い為替介入。消費者にはどのような影響が?

政府・日銀は9月22日、1ドル=145円台まで進んだ急激な円安を抑えるため、 ドルを売って円を買う市場介入をおこないました。

これは24年3ヶ月ぶりにおこなわれた「ドル売り・円買い」となります

円安が消費者にどのような影響を与えるのでしょうか?急激に進む円安に、私たちがどのようにしたらいいのかについて紹介します。

消費者に及ぼす影響

円安が進むと私たちの身の回りでは、大きな影響を受けることになります。日本は海外から食料や石油、ガスなどを輸入しています。急激な円安が進むと、輸入品は値上がりします。

食料品はもちろんのこと、電気・ガス・水道など生活に必要なものも、影響を受けます。

電気を作るには石油やガスを使っているため、電気代やガス代に影響が出ます。テレビやパソコン、車などに使われている部品の大半も、輸入に頼っています。これらも円安の影響を受けています。

2022年9月は過去5年より円安が進んでいる

以下の表は、過去5年同じ9月頃に1ドルがいくらで取引されたか、安値と高値を比較したものです(※1)。前の4年間と比較しても、今年の円安が急に進んでいるのがわかるでしょう。

昨年まで1ドルは110円台でしたが、今年は145円。30%以上もドルが高くなっています。

比較時期安値高値
2018年9月110円113円
2019年9月105円108円
2020年9月103円108円
2021年9月109円111円
2022年9月139円145円

円安改善前に何をしておくといい?

円安は、円の価値が海外の通貨よりも下がっている状態です。この状態のままただ国内で貯金するだけでは、資産を増やすのは難しいでしょう。

銀行は長引く低金利で、一向に利息が付かないままです。8月にはみずほ銀行が日本銀行へ預けている当座預金で、マイナス金利になったというニュースも流れました。

自分たちの家計を守るためには、生活に必要な資金を除いた分を投資にまわす工夫が必要です。景気が好調なアメリカや先進国向けの投資信託で、増やすようにするといいでしょう。

初心者でも簡単にできるのが投資信託

アメリカや世界へ投資をするというと大変そうに聞こえます。海外投資のもっとも簡単な方法は、証券会社で海外向けの投資信託を購入することです。

特に実店舗を持たないインターネットの証券会社は、手数料が安いためぜひ利用するといいでしょう。

投資の仕方は簡単です。

  1. インターネットの証券会社で口座をつくる
  2. 投資信託の中からアメリカや世界へ投資しているものを選んで買う

これだけで海外の企業へ投資ができます。

投資信託するならNISAやiDeCoを利用しよう

海外向けの投資信託と一口に言っても、取り扱われるものは膨大な数に上ります。どれにしたらいいのか悩んでしまうでしょう。

初めて投資に挑戦するなら、まずNISAやiDeCoといった国の制度を利用してみましょう。NISAやiDeCoを利用して投資をおこなって得た利益は、非課税となります。

インデックスファンドに投資してみよう

NISAやiDeCoの対象になっている投資信託は、インデックスファンドがほとんどです。インデックスファンドとは、日経平均株価やアメリカのNYダウ平均など、市場の基準となる指標に連動する投資信託です。

インデックスファンドの運用はロボットやAIがおこなっています。運用に人手がかからないため、手数料が安くコスパがよいのも魅力です。

アメリカのインデックスファンドには、AppleやAmazon、Windowsなど世界的な大企業の株が含まれています。インデックスファンドをひとつ購入することで、これら世界的企業の株に投資できます。

少額から少しずつ投資を始めてみよう

税金がかからないNISAやiDeCoはぜひ利用したい制度です。まずはこれらの制度を利用しつつ、少額から投資を始めてみましょう。

インターネットの証券会社では、数百円単位で投資信託を購入できるところもあります。「有名な人が勧めているから安心」といきなり多額を投資に回すのはやめましょう。

まずは、少額で投資信託を購入してみる。またはつみたてNISAを利用して少しずつ貯金をするように初めてみるのもおすすめです。

投資に興味を持ち始めたら自分でも勉強してみよう

少しずつ投資を始めると、お金の動きが気になってくるでしょう。なぜ増えたのか?または減ったのか?原因を調べるために社会情勢を調べてみたり、投資についての勉強を初めてみたりするのもいいですね。

時事のニュースや投資の動画など、無料で視聴できるものもたくさんあります。

https://research-online.jp/all/economy/12994/
https://research-online.jp/all/property/14019/

まとめ

円安が進んでくると、私たちの生活に大きな影響を与えます。食品や電気、ガス・水道など、生活に直結したものが値上がりすると困るでしょう。

日本銀行は、急激に進む円安を抑えるためにドル売り・円買いに介入しました。この効果が出るかは未知数と言われています。

私たちは自分たちの財産を守るために、これからは積極的に海外へ投資をおこなう必要があるでしょう。リサーチオンラインでは、投資を始めたい人へ向けたアドバイスをおこなっています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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