【株式投資用語】テーパリングの意味!株価にはどう影響する?

はじめに

株式投資をしていると、このような言葉を耳にしたことがありませんか?
「テーパリング」
株式投資をする上でこのテーパリングは、切っても切り離せない関係にあります。
 
この株式投資と密接な関係にあるテーパリング。
では株式投資をしているあなたは、テーパリングの意味をご存知ですか?
今回の記事ではテーパリングの情報について、以下のポイントを中心にご紹介します。
 

  • そもそもテーパリングの意味とは?
  • どうしてテーパリングは注目されるのか?
  • テーパリングが株価に与える影響は?

 
ぜひ最後までご覧ください。
 

株式投資の勉強方法を徹底解説!こちらをチェック。

https://research-online.jp/asset/3291/
 

初心者でも分かるiDeCoの始め方はこちらをチェック。

https://research-online.jp/asset/3298/
 

そもそもテーパリングとは?


テーパリングという言葉に効き馴染みがない方もいるかもしれません。
まずはテーパリングという言葉の意味に触れながら、テーパリングについての理解を深めます。

テーパリングの意味について

テーパリングとは、日本銀行などの中央銀行が実施してきた、量的金融緩和政策をだんだんと縮小させていくという意味です。
そもそも「taper」という英語の意味が、「先細り」と意味します。
 
そのため「taper」という言葉から派生したテーパリングは、一気に金融緩和を引き締めるのではなく、段階的に金融緩和を引き締める意味を持ちます。
中央銀行と呼ばれる国の公的な金融機関は、景気が後退する恐れがある場面において、政策金利を引き下げるのが一般的です。
 
この政策金利を下げることを金融緩和と呼び、景気を下支えするような働きを持ちます。
金融緩和をすることによって、消費者の購買行動に刺激を与えて、景気が回復するように促します。
 
しかし金融緩和であっても景気が回復しない場合にとる行動が、量的金融緩和政策です。
量的金融緩和とは、国債や不動産担保証券の買い入れによって、市場に大量の資金を供給する政策を意味します。
つまり市場に流れるお金の量を増やすということです。
 
これらの金融緩和や量的金融緩和がおこなわれて、景気が順調に回復すると、テーパリングの出番です。
中央銀行は加熟した市場をコントロールするために、テーパリングをおこないます。
つまりテーパリングとは、加熱しすぎた市場をコントロールするためにあるといえます。

いつテーパリングは開始されるのか?

明確な時期はわかりません。
ただし市場が目標に達成する見込みがあると、テーパリングがおこなわれる可能性があります。
 
現在金融当局は、最大限の持続的雇用と2%のインフレ目標の達成を掲げています。
その目標が達成されることになると、テーパリングのプロセスが開始されるはずです。
 
なお現在2021年8月のアメリカのインフレ率は、ここ数ヶ月で急速に回復してきています。
いつテーパリングがおこなわれてもおかしくない状況です。
 
そのため多くの投資家たちは、このテーパリングがいつおこなわれるのかを予想しながら、金融当局の動きを固唾を飲んで見守っています。
 

なぜテーパリングが注目されるのか?

テーパリングとは言ってしまえば、景気をコントロールするためのものです。
そのためテーパリングがおこなわれると、経済指標にも影響が及びます。
つまり株価にも影響が出るということです。
 
テーパリングがおこなわれると、あらゆる金融商品に影響が出ます。
コモディティなどの現物やFXなど、株式についても例外ではありません。
そのため多くの投資家たちは、テーパリングがいつおこなわれるのかを注目しています。
 

テーパリングによる株価への影響とは?


ではテーパリングがおこなわれると、市場にどのような影響が出るのでしょうか。
結論から述べると、株式市場においては株価が下がります。
なぜ株価が下がるのかというと、テーパリングをおこなうことによって金利が上昇するからです。
 
一般的に金利が上がると、株価は下がります。
そのためテーパリングが発表されると、金利が上がり、株価が下がることを見越した投資家たちが株式を売却に動きます。
 
この動きにつられて、さらに株価は下がっていきます。
 
ただしテーパリングがおこなわれても、株価が下がらない場合があります。
それは、市場がテーパリングを織り込み済みであった場合です。
 
その場合に市場は、テーパリングが起こることを仮定して、すでにその株価に落ち着いている可能性があります。
そのためテーパリングが起きても、株価に大きな変動は起きません。
 

まとめ

これまでテーパリングについての情報を中心にご紹介しました。
今回の記事のポイントは以下の通りです。
 

  • テーパリングとは日本銀行などの中央銀行が実施してきた、量的金融緩和政策をだんだんと縮小させていくという意味であること
  • テーパリングは株価にも影響を与えるため、金融関係者が注目しているということ
  • 一般的にテーパリングがおこなわれると、株価が下がるということ
  • すでに市場がテーパリングがおこなわれることを織り込み済みであった場合には株価の変動がないこと

 
これらの情報があなたのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事