知って損なし!掛け捨て型保険と貯蓄型保険の違い

生命保険には「掛け捨て型」と「貯蓄型」があります。どちらに加入するか迷う人も多いのではないでしょうか。

二つの保険にはどちらも長所と短所があり、どちらが適しているのかは状況により異なります。

本記事では、二つの保険の特徴やメリット・デメリットについて解説します。どちらの保険に加入するか決めかねている人は、ぜひ、参考にしてください。

掛け捨て型保険とは

保険が満期になったときに、お金が返ってこないタイプの保険を掛け捨て型保険といいます。掛け捨て保険は加入期間に万一のことが起きた場合は保険金がおりますが、何事もなければかけたお金は返金されません。

掛け捨て型保険の主な種類をみていきましょう。

定期保険

保険期間が定められている保険です。1年、5年、10年をはじめ、さまざまなタイプがあります。

医療保険

病気やけがによる入院・手術などに備える保険です。加入期間中に保険対象となる手術や入院をした場合、入院給付金や手術給付金が支払われます。

がん保険

がん保障に特化したタイプの保険です。がんによる、通院・入院・手術・投薬などをサポートします。

収入保障保険

被保険者が死亡した場合などに、一定の金額を継続して受け取れる保険です。

メリットデメリット

掛け捨て型保険は安く済む一方、返戻金は受け取れません。メリット・デメリットを詳しくみていきましょう。

メリット

貯蓄型保険と比べ、同じ保険内容でも保険料は安くなります。月々の保険料を抑えたい場合は、掛け捨て型保険が向いています。

少ない金額で手厚い保証をつけられる点もメリットです。保険以外で資産形成・資産運用を行っている方に向いている保険ともいえます。

また、比較的短い期間で保険加入が可能です。例えば、「子供が未成年の期間だけ手厚い保証をつけておきたい」といった場合に、加入を検討する人も少なくありません。

デメリット

保険期間中に、病気や入院など保険対象となる事態が生じなかった場合は、1円もお金を受け取ることができません。保険期間終了後、損をしたと感じる人もいるでしょう。

掛け捨て型保険は、万一の場合の保障となる一方、お金を受け取れない可能性もあります。そのため、資産形成とは別だと割り切って考えることが大切です。

貯蓄型保険とは

保険期間終了後に解約返戻金や満期保険金として、お金が戻ってくるタイプの保険を貯蓄型保険といいます。保険加入期間中に万一のことが起こらない場合でも、保険金を受け取れます。

貯蓄型保険の主な種類をみていきましょう。

終身保険

死亡した場合、死亡保険金を受け取れる保険です。一生涯保証が続くため、満期保険金はありません。

学資保険

子供の学費に備える保険です。貯金と似ていますが、契約者に万一のことがあった場合、以後の保険料の払い込みが不要となる点がメリットといえるでしょう。

養老保険

契約者が保険期間中に亡くなった場合でも、生存していた場合でも保険金が受け取れます。保険期間はあらかじめ決まっており、保険タイプによっては自分で長さの調整が可能です。

個人年金保険

老後など、将来の資金準備に適した保険です。一定の年齢に達したら、年金を受け取れます。

メリットデメリット

貯蓄型保険は必ずお金が受け取れます。一方、長期間の支払いが必要です。メリット・デメリットを詳しくみていきましょう。

メリット

保険期間中に病気や入院といった該当事由が起こらなかった場合でも、満期になれば必ずお金が受け取れます。資産運用の1つとして検討してもよいでしょう。

また、保険加入中にお金が必要になった場合、契約者貸付制度を利用できます。一般的に金融機関などでお金を借りるよりも低金利となる場合が多いため、急な資金が必要になった場合に役立ちます。

デメリット

掛け捨て型保険と比較すると、月々の支払い保険料が高くなる点には注意が必要です。また、貯蓄型保険は一生涯の支払いが必要なものも少なくありません。保険料の支払いが長期にわたる点をデメリットと考える人もいるでしょう。

途中で支払いが困難になった場合、解約を検討することもあるかもしれませんが、中途解約すると、タイミングによっては思ったほどお金が返ってこない場合があります。必ず解約前に確認しましょう。

貯蓄型保険にもさまざまな種類があります。必ずしもそれまでに支払ったお金が全て返金されるとは限りません。損をしたと感じないためには、加入前に保険の目的を明確にしておくことが大切です。

まとめ

掛け捨て型保険と貯蓄型保険は、それぞれ特徴が異なります。

「月々の負担を軽くしたい」「一定期間の保障を厚くしたい」と考える場合は、掛け捨て型保険を検討しましょう。一方、保険加入を資産形成の1つとして捉える場合は、貯蓄型保険を検討するとよいでしょう。

両者の特徴を組み合わせたハイブリッドタイプの保険もあります。自分の状況に適した保険に加入してみてはいかがでしょうか。

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