【初心者向け】先物取引の始め方を簡単解説

「先物取引って何?」

「先物取引に興味はあるが、始め方が分からない」

こういったお悩みをお持ちの方は少なくないでしょう。

 

この記事では、先物取引を始めたい初心者の方に向け、先物取引の基本的な内容等についてお伝えします。

 

先物取引を始めてみたい初心者の方はお役立てください。

 

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先物取引とは

先物取引とは、指定した商品(原資産)を将来の決められた期日に、取引時に約束した価格で売買する取引です。

 

先物取引では実物商品や株式や債券だけでなく、指数や金利などさまざまなものが取引の対象となります。

 

また、運用資金の数倍の金額の注文を出せる点が特徴で、少ない元手(運用資金)で大きな取引の実行が可能です。

 

先物取引の仕組みについて

先物取引の仕組みを具体例を交えつつ、簡単にお伝えします。

 

銘柄名 日経225mini〇〇月限月
取引単位 日経225の100倍
呼値 5円
必要証拠金 123,000円~
満期日 〇〇月〇〇日

 

この先物取引の場合は、日経平均の100倍の金額を受け渡します。

 

呼値とは、取引所での売買時に提示される注文単位です。

 

必要証拠金とは、先物取引を実施するために前もって預けておく必要がある金額です。この金額によって何倍のレバレッジまで取引が可能か変わります。

 

また、何もせず保有し続けても満期日になれば強制的に決済が実施されるため、注意が必要です。

 

この商品を価格が25,000円の時に1枚購入したとします。

そうすると、満期日の日経225の価格と25,000円の差額の100倍の金銭の受け渡し契約の締結がなされた形になるのです。

 

先物取引の決済方法には大きく2つの方法があります。

 

  • 反対売買
  • 満期日まで保有

 

それぞれについて簡単にお伝えします。

 

反対売買

反対売買とは、実施した取引と逆の取引を行うことです。

買い注文をしたのであれば、売り注文を。

売り注文をしたのであれば、買い注文を実施すのです。

 

例の取引の場合、買い注文を実施しているので売り注文を実施します。

商品価格が28,000円の時に売り注文をした場合、以下のように考えます。

 

(28,000円−25,000円)×100=300,000円

 

とはいえ、損失が発生する可能性ももちろんあります。

商品価格が下落しそうな場合、24,000円の時点で見切って売却をした場合は以下のように考えます。

 

(24,000円−25,000円)×100円=△100,000円

 

これに加え手数料を勘案する必要があります。

反対売買に関しては、満期日の前日まで実行可能です。

 

満期日まで保有

途中で反対売買せずに満期日まで保有した場合は、満期日における特別清算指数(Special Quotation:SQ値)によって清算が行われます。

 

買値が100円でSQ値が120円なら20円の利益が、買値が100円でSQ値が80円なら△20円の損失がそれぞれ発生する形です。

 

注意点としては、満期日までに日経平均が最低証拠金を下回った場合には追加での証拠金の入金が必要となります。

 

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先物取引の始め方

先物取引の始め方は、手続きとしては非常にシンプルです。

証券会社に口座開設の申し込みを行って、総合取引口座と先物・オプション取引口座の開設の申し込みをします。

 

ただし、申し込み後すぐに口座が開設されるのではなく、申し込み後に一定の審査がある点に注意が必要です。

 

審査でチェックされるポイントとしては、投資の経験の有無や一定額の金融資産の保有の有無です。

先物取引は取引の実施にあたり、証拠金が必要であり、場合によっては証拠金を追加で入金する必要があるため一定の金融資産の有無が確認されます。

 

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注意すること

先物取引を始めるにあたって注意・意識すべき点としては、大きく7つあります。

 

原則は差金決済

先物取引は原則的に反対売買で決済がなされ、このことを差金決済と呼びます。

差金決済のため、やりとりされるのは売買金額の差額を受け渡すのみです。

 

先物取引は実物をやりとりする場合もありますが基本は差金決済です。

証拠金取引制度

先物取引では反対売買が行われるまでは最終決済日まで資金の受け渡しは生じません。

 

あらかじめ設定されている証拠金を差し入れ、毎日再評価し適正な取引を担保します。

ただし、証拠金が不足した場合のみ追加での差し入れが必要なため注意が必要です。

 

限月がある

限月とは満期のことで、先物の種類によってそれぞれ定められています。

 

株価指数先物の場合は主に、3月・6月・9月・12月の四半期ごとに定められています。

限月はいずれの先物にも設定されているため、保有はし続けられません。

日中も夜間も取引可能

株式市場の開場時間は、平日の9時から11時30分と12時30分から15時です。

この時間ですと、カレンダー通りの生活をしている会社員の方々などは取引が行いにくいです。

 

株価指数先物取引では、8時45分から15時15分までの日中取引に加え、16時から翌6時までの夜間取引も行われているため、取引がしやすくなっています。

 

手数料以外の費用が不要

先物取引では証拠金をあらかじめ差し入れさえすれば、手数料以外の費用は原則発生しません。

売り買いどちらもできる

先物取引の場合、実際に商品のやりとりを行わないため買い注文・売り注文のどちらからでも始められます。

 

証拠金の追加差し入れが必要な場合がある

先物取引を実施している場合、営業日ごとに時価での再評価が実施されます。

証拠金を上回る損失が生じている場合は、翌日の営業日までに追加での差し入れが必要です。

http://research-online.jp/all/asset/15747/

http://research-online.jp/all/asset/15780/

http://research-online.jp/all/asset/15780/

まとめ

「先物取引」名前は聞いたことがあるが、どういったものか分からない。

やってみたいけど難しそうとお考えの方に、先物取引の基本的な概要や始め方、注意・意識すべき点についてお伝えしました。

 

先物取引を始めるには一定の証拠金が必要ですが、資産運用・形成の手段の候補の1つとして考えてみるのも良いかもしれません。

 

自分で調べてわからない場合は、資産形成・運用の専門家からの意見を見聞きするのも非常に有効な手段の1つです。

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