投資にはリスクがつきものです。自分自身で運用するにせよ、運用をお任せする投資信託を選択するにせよ、投資した金額より減ってしまう元本割れのリスクは必ずあります。
「どうしても元本割れは避けたい!」とお考えの方は、リスクが小さい「公社債投資信託」を検討してはいかがでしょうか?この記事では公社債投資信託の基本的な情報や注意点を紹介します。自身の希望に合った投資方法かどうか、ぜひ確認してくださいね。
この記事の目次
公社債投資信託とは?基本的な概念とメリット・デメリット
公社債投資信託とは、公社債(債券)だけで運用する証券投資信託を指します。ここでは公社債投資信託の具体的な概念とメリット・デメリットを紹介します。
公社債投資信託の基本的な概念
投資信託は投資先によって大きく2つに分類されます。
- 公社債投資信託:公社債(債券)でしか運用しない投資信託
- 株式投資信託:投資対象に株式が含まれている投資信託
債券だけでなく株式などほかの商品を組み入れている場合や、例え公社債組入率100%でも他の商品の組み入れができる場合は公社債投資信託とは呼びません。
公社債投資信託のメリット
公社債投資信託のメリットは、ローリスクで運用できる点です。
国債や地方債、社債などの債券は大きな価格変動が起こりにくく、アクティブファンドなどのほかの投資信託に比べ元本割れが起こりにくいです。また、デフォルトにならなければ満期に償還されるため、益は小さいものの安定した運用が可能となります。
また、公社債投資信託の商品によっては1円単位で購入が可能です。「少ない金額で投資をしたい」「リスクを抑えて運用したい」という気持ちが強い場合、小額投資が可能な公社債投資信託のメリットは魅力的でしょう。
公社債投資信託のデメリット
公社債投資信託のローリスクはメリットですが、ローリターンの点はデメリットです。債券は価格変動が小さいため、短期では利益が見込めません。長期で保有し少しずつ利益が出る商品ですので、ハイリターンが難しいことを念頭に置きましょう。
また、市場金利が上がると債券の価格は下落します。利率が高い債券が出れば、すでに発行された債券よりも低い利率の債券を売ることが難しくなるからです。現在の日本は低金利政策のため、購入後に金利が上がり、債券の価値が下がる可能性もあります。
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公社債投資信託の始め方:手続きと注意点
公社債投資信託はさまざまな証券会社、都市銀行、地方銀行、信用金庫などの販売会社で取り扱っています。取扱商品やサポート内容、購入方法も販売会社により異なりますので、投資信託を実際に始める前に商品内容や評判を確認しておきましょう。
初めて投資信託を行う場合は、以下の手順で手続きを行います。
【公社債投資信託の手続き】
- 口座の開設
- 販売会社の投資信託口座の開設が必要
- 普通預金口座では投資信託の購入はできません
- 入金
- 資金を投資信託口座に入金
- 公社債投資信託を選択・買付注文
- 売買注文を行う
公社債投資信託はいつでも売買注文ができますが、価格が変動するのは1日に1回です。また、土日祝日は市場が休みのため、価格の変動がありません。そのため、刻一刻と価格が変わる株式投資とは売買のタイミングが異なる点に注意しましょう。
※2
公社債投資信託を始める際の注意点:手数料とリスクについて
公社債投資信託を始める際の注意点は3つあります。
- 元本割れや繰上償還のリスクをともなう
- 販売会社や取扱い商品によって手数料が掛かる
- 非課税口座(NISA・つみたてNISA)での運用不可
公社債投資信託はローリスクローリターンですが、金利が上がると債券の価値が下がり元本割れするリスクがあります。また、利回りがマイナスになる場合も少なくありません。状況によっては運用が途中で修了し繰上償還される可能性もありますので、投資を始める前にリスクをしっかり把握しておきましょう。
さらに、販売会社や商品によっては購入時手数料・換金時手数料・運用管理費用などの負担があります。各手数料は一律料金ではないため、あらかじめ問い合わせをしておくと必要経費として見積もることが可能です。
公社債投資信託は非課税口座(NISA・つみたてNISA)での運用ができない点は、しっかりと認識しておきましょう。NISAやつみたてNISAでは運用益が非課税ですが、公社債投資信託の場合は、分配金や換金・償還時の益から所得税15%と住民税5%の税金が差し引かれます。
公社債投資信託はローリターンのうえ、手数料やリスクも存在します。商品内容や市場情勢をしっかりと検討するようにしましょう。
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http://research-online.jp/all/save/16528/
http://research-online.jp/all/save/16221/
http://research-online.jp/all/save/16176/
まとめ
公社債投資信託は元本割れの可能性が低く、投資金額を必ず回収したい方に向いている投資と言えます。しかし、リスクがまったくないわけではありません。自分自身のマネープランをよく考え、納得のいく投資を行いましょう。
リスクを減らす・高いリターンを狙う・投資した資金を所得から控除するなど、どのような投資方法が合っているかは人それぞれです。リサーチ・オンラインでは投資に関する情報を多彩に発信していますので、投資の知識を増やしたい方はぜひ公式LINEからお問い合わせください。