安心して仕事できるのが、ホワイト企業のイメージかもしれません。
一般的には離職率が低く、満足できる給与体系と充実したお休みのある企業がイメージされることが多いでしょう。
- 離職率が低い
- 定時退社が基本(残業が少ない)
- さまざまな福利厚生がそろっている
- 有給消化しやすい環境になっている
- 基本給などの賃金が高い
- 社会ルールにのっとった企業運営をしている
離職率の低い業種と特徴についてと、ホワイト企業の給与体系について紹介します。
この記事の目次
離職率の低い業種と特徴とは?
厚生労働省の「新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況」によると(※1)、特に離職率の低い業界は以下の5つです。離職率が低いのは、職場に対する満足度が高いため、退職を考える人が少ないのが理由のひとつと考えられるからです。
- 電気・ガス・熱供給・水道業:2.1%
- 製造業:4.7%
- 鉱業・採石業・砂利採取業:4.9%
- 金融業・保険業:6.1%
- 複合サービス事業:7.9%
1.電気・ガス・熱供給・水道業
電気・ガス・熱・水などの提供や汚水・雨水の処理をおこなう事業所がこちらに含まれます。太陽光発電などの自家用発電を行う事業所も該当します。代表的なのは、電力会社やガス会社、水道業などですね。
平均給与は、573,376円。(平均給与は、厚生労働省の労働経年報、平成29年より算出、以下同じ)(※2)
2.製造業
製造業とは、原材料を加工して製品をつくる業種です。食品・機械・乗り物・金属の加工・衣類などさまざまなものの製造が含まれます。また原材料から市販される製品になるまでに、関わる製造工場もこちらです。
平均給与は、399,591円です。
3.鉱業・採石業・砂利採取業
鉱物を掘り出し採取する業種です。掘り出すものには液体やガスも含まれます。たとえば天然ガスや石油のエネルギー資源の採掘もこちらの業種となります。
平均給与は、382,747円です。
4.金融業・保険業
事業として金融をおこなっている業種、銀行や貸金業、クレジットカード会社が金融業に含まれます。保険業は生命保険や損害保険などの保険を扱っている保険会社です。
平均給与は、495,758円です。
5.複合サービス事業
複合サービス業は、郵便事業と銀行業務を行っている郵便局などのように、複数の業種を一つの事業所でおこなっているところを指します。
郵便局のほかに、協同組合(農業協同組合・生活協同組合など)も複合サービス事業に該当しています。
平均給与は、387,646円です。
給与体系やお休みは?
ホワイト企業の条件とは、満足できる給与体系としっかり休める環境が整っているところでしょう。
給料が高くても「残業が多く休日出勤もある」となると、身体や心を休めることができません。反対に「土日祝日休み、残業なし」であっても給料が少なければ、生活に不安を感じることでしょう。
上記のような理由から給料とお休みのどちらも必要な条件となります。
わかりやすい給与体系になっている
ホワイト企業では給与規定がしっかりと決められています。基本給や各種手当の金額などが細部にわたり記載され、社員が希望すればいつでも閲覧が可能です。また転職希望者が、求人情報として開示された給与体系を見られるようになっている企業もあります。
残業が少なく有給をとりやすい
ホワイト企業では、残業を減らす取り組みをおこなっているところが多いです。定時帰宅やノー残業デーを定めていて、残業をおこなうときには上司の許可が必要な場合もあります。
社員に対してストレスチェックを定期的に行い、産業カウンセラーによる面談を実施しているところもあります。
ワークライフバランスを見極めよう
政府広報オンライン定義でのワークライフバランスの定義は以下のようになっています。
ワークライフバランスとは
働くすべての方々が仕事と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった仕事以外の生活との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方のことを指します。
私生活が充実すれば仕事のパフォーマンスも上がるという好循環をめざした生き方とされています。
自分にとって心地よい働き方とは何か?振り返ってみよう
働く人の数だけ、心地よい働き方はそれぞれ違います。仕事そのものにやりがいを感じる人や、余暇を活かしてプライベートを楽しみたい人もいるでしょう。また、夢のために働く人もいるかもしれません。
従来の通勤する働き方に加えて、在宅勤務やフレックスタイム制など働き方も多様化しています。自分にとって心地よい働き方とはどのようなものか、振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
ホワイト企業の目安の一つ、離職率の低い業種を5つ紹介しました。安定して働き続けるには、給与と休日は必要な条件に含まれます。安心して生活できるだけの給料と、余暇をしっかり楽しめる休日は必要不可欠でしょう。
今回の記事で気になる業種がありましたら、いちどチェックしてみてはいかがでしょうか?