はじめに
アイマスの経済効果は、新たなビジネスモデルとして注目されているように、意外な影響を与えているようです。
動画サイトやSNSで話題になっているアイマスとは何のことか、未だに詳しく知らない人もいるはずなので、今回はアイマスの経済効果など、注目される理由についてご説明しましょう。
マリトッツォとは?今、デザート市場が熱い理由はこちらをチェック。
http://research-online.jp/online/economy/2360/
アマゾンプライムデーについてはこちらをチェック。
http://research-online.jp/online/economy/2553/
アイマスとは何か?
通称アイマス、正式には「アイドルマスター」と呼ばれる、バンダイナムコゲームスがプロデュースした体験ゲームのことです。
アイドルマスターは萌え系のゲームなのかと思っている人も多いようですが、人気があるのはネット対戦対応のアイドル育成シュミレーションゲームであるため。
アイドルとのやりとりを楽しむだけでなく、「育てる」要素があらゆる年齢層にも好評なのです。
アイマスはプレーヤーが芸能プロデューサーになり、デビューしたての新人アイドルを52週間かけてトップアイドルに育てるという仕組み。
日本のアイドル文化は世界的に注目されているように、コスプレやアニメなど、あらゆるフォーマットで人気がありますよね。
アイマスは家庭用ゲームという認識が多いようですが、原点はアーケードゲーム。
アーケードではPS2互換基板を使用していましたが、さらなる高画質や音声データ以外を再構築した形になったのがXBOX360バージョンです。
女の子のアイドルキャラのダンスなど、かなりリアルな動きが特徴的ですが、高解像度で毎秒60フレームという安定感にこだわっていることも開発者の熱い思いが感じられます。
アイマスの経済効果の土台にあるアイデア
アイドルといえば、最近のニュースとして話題になっているのがアイドルグループ「嵐」の活動休止。
日本のアイドル文化はファングッズをはじめ経済的な影響が強く、嵐の活動休止により経済損失も想定されるとのことです。
そんな中でアイマスの支出喚起力は年間276億円といわれるように、ジャニーズ系のアイドルに負けない経済の影響力が目立ちます。
パートナー企業を含めたアイマスの売り上げ推定額は、19年度で600億円にものぼり、アイドルファンやゲーマー以外のユーザーも増えていることがわかりますね。
アイマスは、最初の頃はメルマガを配信してアーケードゲームの宣伝を行っていましたが、事務的なメールよりもゲームキャラが「誘う」感覚のメルマガのほうが反応しやすいのではないか?というアイデアがヒット。
プレーヤーはアイドルになりたい女の子のレッスンやプロモーション、オーディションなど、一通りのことを共に体験していくため、単なるアイドルキャラの追っかけではない楽しみとして浸透したのです。
アイマスは現在に至るまで15年以上もの間、開発者のアイデアを大切にし、一貫したアイドル育成というコンセプトを守り成長しているといえるでしょう。
ゲームから出てきたリアルアイドルとの交流
アイマスの経済効果が大きいのは、プレーヤーがアイドルの衣装を購入するなど、かなり高額の課金でも反響があることがかなり影響しているでしょう。
それだけでなく、アイマス関連のビジネスとして、ゲームキャラ役の実際のアイドルとの交流会やイベントでの収益もかなり多いとのこと。
たとえばアイドルマスターのシンデレラガールズと一緒にクルージングするツアーなど、エンタメからグルメや旅行など、あらゆる業界にも恩恵がある様子です。
さらにアイマスの経済効果に影響を与えるものは、CDの売り上げといえるでしょう。
ゲーム内の人気アイドルの曲はランキングで紹介されるように、ファンにとってはかなり注目したいところ。
昔のアイドルブームと違うのは、アイドルがアニメになっていることで、そのためにさらに自分の好みのアイドルを見つけやすいのかもしれません。
アイドル文化の影響について
アイマスの経済効果が長く維持されているのは、日本のアイドル文化の根強い人気があるためでしょう。
アイマスの開発者チームもその時代に合わせたキャラを考え、メインのユーザー25歳前後を対象に、アイドルの世界観をトレンドに合わせて変えています。
複数のアイドルを楽しむ人、バージョンアップして楽しむなど、細かいユーザーの感覚を定期的に見直すところがヒットの理由です。
そして新時代のアイドル文化は、かつての超人気者アイドルから、身近なクラスメイトや友人のような気軽な存在へ。
昔のアニメファンなら、作者の世界観を理解したうえで読み込む人が多く存在しましたが、アイマスのようにさまざまな形でアイドル文化に触れることができるのは、消費活動にもつながりやすいのでしょう。
ブロマイドを買う時代から、デジタルコンテンツに変化する今の時代。
アイドル文化は敷居の高いものではなく、自分がアイドルを育てる立場にシフトされているということなのです。
まとめ
アイマスの経済効果は今後も期待されていますが、アイドルになりたい人が増えるのと同じで、アイドルに興味を持つ人もどんどん増えています。
誰もが愛するアイドルを自分で発掘したいと思うのは、究極のアイドル文化なのでしょう。
アイマスは雑貨や書籍など、あらゆる関連グッズが市場で展開されていますので、少しだけ意識してチェックしてみてくださいね。