毎月の貯金が大切だと聞いても、なかなか取り組めない人も少なくないでしょう。貯金ができない人にはいくつかの共通点があります。
本記事では、貯金ができない人の特徴と、できるようになるための秘訣を解説します。そろそろ貯金を始めてみようと考えている方、貯金に挫折したことがある方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
貯金ができない人の5つの特徴
今月こそは貯金がしたいと思っているのに、なかなか貯金ができずに困っている人は少なくありません。
金融広報中央委員会が行った「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」によると、2021年に金融資産を保有していない世帯は33.2%となっています。(※1)
実は貯金ができない人にはいくつかの共通点があります。主なものを5つ見ていきましょう。
貯金の目標を決めていない
具体的な貯金の目標や金額を決めていない場合は、貯金への取り組みが困難になります。
具体的な目標を決めていないため、貯金の必要性や意味を感じられず、ついお金を使ってしまいます。毎月の貯金額の予算を設けていないため、「貯金しなければ」という意識を持つことができません。
収入・支出額を把握できていない
貯金ができない人は、毎月の収入・支出額を把握できていない場合があります。一か月に使えるお金を把握していないので、つい使いすぎてしまうのです。
コンビニによく寄る
通勤途中についコンビニに寄ってしまう人もいるのではないでしょうか。コンビニには話題の商品や人気商品が数多く並べられています。
たとえば、毎日1本ペットボトル飲料(100円)をついでに購入するだけで、1か月で3千円、1年では3万6千円の出費になるため注意が必要です。
手取り収入が少ない
手取り収入が少ない場合、貯金する余裕を持てない場合があります。
資格取得してスキルアップする、副業を行うなどで収入を増やす工夫を検討してみましょう。なお、手取り収入が少ない場合であっても、一か月に数千円ずつから貯金することで、貯金の習慣を身に着けることが可能です。
先取貯金していない
「残ったお金を貯金しよう」と思っている場合、毎月結局お金を使い切ってしまい貯金ができないことも少なくありません。
給料が入ってすぐに一定額を貯金する「先取貯金」を検討してみましょう。先取貯金の具体的な方法については後述します。
貯金ができるようになるための秘訣
今は貯金をしていなくても、これから取り組もうと考えている人は多いでしょう。ここからは、貯金ができるようになるための秘訣を見ていきます。
毎月の収支額を把握する
毎月の収入・支出額を把握しましょう。振込で給料を受け取っている場合、収入額は通帳で確認できます。
支出はある程度、項目ごとに分けて把握すると理解が深まります。家計簿をつけてみましょう。
とはいえ、あまり細かくつけようとすると続きません。たとえば、以下のような工夫を取り入れながら、まずは1か月だけ付けてみましょう。
- 100円未満は四捨五入
- 1週間に1度まとめてつける
- 家計簿アプリを利用する
家計簿をつけると、何に無駄遣いしているのか把握できます。なお、毎月の収支額が把握できた後は、家計簿を無理につけ続ける必要はありません。
主な項目は次のとおりです。
- 食費
- 住居費
- 光熱水道費
- 日用品費
- 被服費
- 医療費
- 交通費
- 教育費
- その他
貯金の目標を決める
一般的には手取り収入の10~20%が貯金額の目安と言われています。
例えば、手取り収入が20万円の人であれば、2万~4万円が貯金額の目安となります。継続するために、無理のない範囲で目標設定するとよいでしょう。
固定費を見直す
負担が少ない割に節約効果が高いのは、固定費の見直しです。固定費は一度見直すと、その後ずっと節約に効果があります。
主な固定費は以下のとおりです。
- 住居費
- 水道光熱費
- 保険料
- 通信費
- 車の維持費
- 教育費
- サブスクリプションサービス料
「保険料や通信費の見直し」「今は利用していないサブスクリプションサービスがあれば解約する」など、1つずつ見直していきましょう。
固定費の見直しで浮いた金額は、貯金に回します。
先取貯金する
貯金が苦手な場合、毎月一定額を給料が入ってすぐに貯金する「先取貯金」がおすすめです。
先取り貯金におすすめなのが以下の制度です。
- 社内預金制度
- 財形貯蓄制度
- 自動積立定期預金
会社に制度があれば、「社内預金制度」や「財形貯蓄制度」を利用しましょう。給与振込前に貯金額を差し引かれるため、簡単に引き出せません。
社内制度がない場合は、金融機関の「自動積立定期預金」を利用するとよいでしょう。一度設定を済ませれば、その後は毎月自動で定期預金への積み立てができます。
忘れているうちに、自動的にお金が増えていきます。貯金が苦手な人にぴったりの方法と言えるでしょう。
まとめ
貯金ができない人には、「貯金に対する目標がない」「収支を把握していない」などの共通する特徴があります。
貯金が苦手な多くの人が、貯金に対して意識が向いていません。
少しずつでも貯金を殖やしたい場合、まずは貯金に意識を向けてみましょう。本記事を参考に、毎月数千円ずつでも貯金を行い、貯金習慣を身に着けてみてはいかがでしょうか。