東京23区ではマンション価格が年々値上がりしています。 不動産経済研究所の調査によると、2016年から2022年までの6年間で東京23区の中古マンションにおいては平均価格が1000万近く値上がりしていたのです。(※1)
そんな年々マンションが値上がりしている東京23区の中でも比較的マンション価格が高い地域を3つ紹介します。マンション購入を検討している方は、本記事を参考にしてください。
この記事の目次
東京23区で高い場所4選
ここでは、マンション価格が東京23区内で高い場所として以下の3つのエリアを紹介します。本記事を参考に、マンション購入をする地域を選びましょう。
- 中央区
- 千代田区
- 港区
中央区
中央区の新築マンションの相場価格が2022年の時点で8375万円(※2)、中古マンションが5092.6万円(※3)です。中央区は、銀座や日本橋など大商業街を抱えている地域であることから、価格は年々高騰しています。
中央区は、JR総武快速線・京葉線、東京メトロ銀座線、日比谷線など多くの駅があり、区内の77%の面積を商業施設が占めているため、かなり住みやすい街と言えるでしょう。
銀座に隣接した立地に高層マンションが乱立する月島駅エリアや日本橋兜街といったオフィス街に近い浜町駅エリアが特に人気です。
千代田区
千代田区の新築マンションの相場は2022年の時点で1億787万円(※4)、中古が6736.3万円(※5)です。千代田区は皇居や国会議事堂など国の政治機能が集積しており、23区内で最も人口が少ない区としても知られています。
ただ、最近多くの分譲マンションが建設されつつあるので、徐々に人口が増加して発展してきている街といえるでしょう。
千代田区は子育て支援に力を入れていて医療費も高校生まで無料、子供を妊娠すると誕生手当として4万5千円と物価やマンション価格は高いものの、子ども連れの家族が住みやすい街です。
港区
港区は2022年時点で新築マンションの相場が1億2715万円(※6)、中古が1億1331.2万円(※7)です。港区は東京都内で最もマンション価格が高い地域なので、経済力がなければ住めません。
ただ、港区はおしゃれな飲食店や商業施設、娯楽施設が多く立ち並んでいるため、利便性が高いです。物価やマンション価格が高くても利便性の高い街に住みたいのであれば、港区を検討してみるとよいでしょう。
値上がりが続く理由
ここでは、東京23区でマンションの値上がりが続く理由として、以下の3つを紹介します。
- 公示地価の上昇
- 住宅ローンの金利の低下
- 新型コロナウイルスの影響
公示地価の上昇
東京23区の値上がりが続いている理由として、公示地価の上昇が挙げられます。公示地価の上昇は、国土交通省が毎年3月に発表する概要が基準となっており、2022年には全国的に公示地価が上昇しています。
全国的に公示地価が上昇していることから、東京23区のみだけでなく全国のマンションの価格が年々上昇しているとわかるでしょう。
住宅ローンの金利の低下
住宅ローンの金利の低下も、マンションの値上がりが続く理由の一つでしょう。2013年に日本銀行が金融緩和政策を発表したことに伴い、徐々に住宅ローンの金利が低下しています。
2011年度の金利は年4%でしたが、2022年時点では年3.30%の金利まで低下しているのです。(※8)住宅ローンの金利が低下したことで以前まで審査基準に引っかかってマンションを購入できなかった方でも買えるようになったため需要が高まり、マンションが値上がりしているのでしょう。
新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスの影響で、マンションが値上がりしていることも考えられるでしょう。なぜなら、テレワークや外出自粛などで家にいる時間が多くなり、快適な家を求める方が増加したからです。
マイナビの調査によると、82%の回答者が「今後も在宅勤務を続けたい」と答えていることから、新型コロナウイルスに感染する心配がなくなったとしても多くの会社が当面は在宅勤務を続けるのかもしれません。
新型コロナウイルスの感染拡大の心配がなくなった後でも在宅勤務を継続するのなら、マンションの需要が高まり続けることが予測されます。
まとめ
東京23区では商業施設や娯楽施設が充実している中央区、千代田区、港区がマンション価格が特に高い傾向にあります。ただ、千代田区は高校生まで医療費無料や子どもを妊娠すると誕生手当がもらえるなど子ども連れは嬉しい行政サービスを受けられる地域です。
また、マンション価格が上昇する理由は地価公示の上昇、住宅ローンの金利の低下、新型コロナウイルスの影響が考えられます。新型コロナウイルスが感染拡大し始めてから2年以上経過するのにいまだに感染者は増え続けているため、今後もさらなる値上がりが予測されます。
価格が高い中央区、千代田区、港区に住むためには年金対策や税金対策をして貯金を増加させる必要があるでしょう。価格が高いマンションに住みたい方は、下記からご相談ください。