株式投資のアノマリーとは?気になる各月ごとの年間アノマリーまとめ

年金対策/資産運用

はじめに

株式投資にはアノマリーと呼ばれる現象があることはご存知ですか?

株式投資といえば、ファンダメンタルズやテクニカルな分析をもとに投資するのが一般的です。

 

しかしこの一連の分析を気にする以外にも、アノマリーと呼ばれる現象を気にして投資する必要があります。

今回の記事ではこのアノマリーという現象について、以下のポイントを中心に紹介いたします。

 

  • そもそもアノマリーとは?
  • 小型株効果というアノマリーについて
  • 各月にあるアノマリーについて

 

ぜひ最後までご覧ください。

 

答えられる?投資の運用の違いはこちらをチェック。

投資と運用の違いについて。目的を理解するとお金の行先が見えてくる?!

 

EFTをわかりやすく解説!こちらをチェック。

今更聞けないETFとは?初心者におすすめの銘柄や仕組みを解説

 

アノマリーとは

アノマリー(Anomaly)とは、日本語で「異常」と訳されることが多く、文字通り説明しきれない異常な事象のことをいいます。

 

株式投資においてのアノマリーとは、具体的な根拠があるわけでもなく、なぜかよく当たるというマーケットの経験則のことです。

 

「決算も良かったし、テクニカル分析の結果も良さそうな企業だから株式を購入してみよう」と考えて株式を購入してみても、なぜか予想通りにいかないことがあるはずです。

その場合、株式投資のアノマリーに陥っている可能性があります。

 

しかしこのアノマリーに陥って株式投資に失敗してしまう人もいれば、アノマリーを利用してして、市場平均を上回る運用成果を目指す投資家も多々存在します。

主なアノマリーの効果として、「小型株効果」や「1月効果」などが挙げられます。

 

小型株効果

小型株効果とは、時価総額が低い小型株の方が大型株に比べて、相対的に収益性が高い高くなりやすい傾向のことです。

 

現代ポートフォリオモデルでは、市場が効率的であれば証券価格は大型株、小型株にかかわらずリスクに起因するといわれています。

 

そのため小型株が相対的にリターンが高いアノマリーの現象は、現代ポートフォリオでは説明しきれない現象になります。

この小型株効果の要因として以下の理由が考えられます。

 

  • 小型株には成長株が多い
  • 小型株には特定の分野に強い特徴がある

 

1月効果

1月効果とは、他の月に比べて1月の株価は上昇しやすいという現象です。

年末になると税金対策で株式を売却する方が多いことから、年明けの1月には資金が流入しやすくなるという理由が考えられます。

 

またこの1月の相場のトレンドが、その年のトレンドになりやすいことから、1月の相場は注目されています。

 

4月効果

4月は新年度としての区切りがありますので、機関投資家の買いが入ることが想定されますので、強気な相場になるとされています。

さらに、年金資金の新年度の配分が4〜5月にあることも4月効果の一因です。

 

また、日本企業の多くは3月に決算している企業がほとんどです。

そのため3月末にいったん売却してから、再び4月に株式を買い戻すという動きが強まります。

 

セル・イン・メイ

5月は全体的に株式相場が下げやすいです。

そのため「Sell in May(5月に売れ)」というアノマリーが存在しています。

 

「セル・イン・メイ」が起こる要因として、5月はヘッジファンドの決算が集中する月ですのでポジション調整が発生するため、という要因が考えられます。

 

サマーラリー

サマーラリーとは、7月〜9月にかけての夏場は相場が上がりやすいという株価アノマリーです。

特に米国株式の中で信じられているアノマリーで、投資家が夏休みに入る前に株を買い込むことが多い傾向から、起きるアノマリーとされています。

 

9〜10月の相場

9月の相場は世界的に見ても、相場が落ち着きやすい傾向にあるとされています。

さらにその9月の弱い相場がずるずると続き、10月の相場も引き続き弱い相場になります。

 

たとえば1987年に起こったニューヨーク株式の大暴落「ブラック・マンデー」が挙げられます。

ブラック・マンデーが起きた月は10月です。

ブラック・マンデーでは、ダウ工業株30種平均が1日の取引で22.6%もの下落を記録しました。

 

しかし逆にいえば、株価がその年の底値につきやすい月でもありますので、絶好の買い場ともいえるでしょう。

ハロウィン付近で株式を買い、セル・イン・メイの5月に売るという流れが一般的です。

 

12月の節税相場

投資家にとって12月は、税金対策が頭をよぎる月です。

そのため節税のために株式が売られて、株価が下がりやすくなるというアノマリーが存在します。

この12月の節税相場によって一年の流れが幕を閉じて、再び「1月効果」から相場がスタートします。

 

まとめ

ここまで株式投資のアノマリーについての情報を紹介いたしました。

今回の記事での重要なポイントは以下の通りです。

 

  • 株式投資においてのアノマリーとは、具体的な根拠があるわけでもなく、なぜかよく当たるというマーケットの経験則であること
  • それぞれの月にアノマリーが存在していること
  • 10月付近のハロウィン相場で底値をつけたあたりで株式を購入して、「セル・イン・メイ」の相場で売るという一連の流れが効率的であること

 

これらの情報があなたのお役に立てると幸いです。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

AUTHORこの記事のライター

Research Online編集部は、年金対策や、税金対策、金融情報や経済ニュースまで、将来に漠然とした不安(何をしたらいいかわからない方)を抱えている方への役立つ情報を、取材、配信しております。

人気の関連記事

まだデータがありません。

まだデータがありません。

まだデータがありません。

What is "Research Online"

Research Online(リサーチ オンライン)は年金対策や税金対策、金融情報や経済ニュースまで、将来に漠然とした不安(何をしたらいいかわからない)を抱えている方への役立つ情報を配信している経済メディア。

リサーチバンク株式会社
(英文社名:Research Bank Co.,Ltd.)

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。