こんにちは、リサーチオンライン編集部のリサ子です!
今回の記事では、働く私たちにとって欠かせない「給料」と「手取り」について改めて解説していきます。
給料明細を見ても、いまいちピンとこない…そんな経験はありませんか?この記事では、給与と手取りの基本的な違いから、手取り額を計算する方法、さらには社会保険料の計算方法や手取り額が減少する背景まで、わかりやすく解説しています。
給与明細を理解し、賢くお金を管理するためのヒントを得たい方、またキャリアアップを目指す方にも役立つ内容です。
それでは、一緒に実際にもらえる手取り額の内訳について学んでいきましょう!
- 家計を管理する方
- 節税対策に興味がある方
- 自分の財務状況を改善したい方
- 初めて就職する若手社会人の方
この記事は、給与と手取り収入の理解について解説した記事です。
- 1.給与(基本給、残業手当などを含む総支給額)と手取り(給与から税金や社会保険料などを引いた実際の受け取り額)の違いと、手取り額を計算する方法について詳しく説明しています。
- 2.手取り額が変動するさまざまな要因、特に税金の増減、社会保険料の変動、家族構成の変更などがどのように手取りに影響するかに焦点を当てています。
- 3.給与と手取りの違いを理解することの重要性を強調し、節税対策や賢い財務計画の立て方についてアドバイスしています。これにより、読者は自分の収入を最大限活用し、将来のキャリアプランニングや家計管理に役立てることができます。
この記事の目次
はじめに:給与と手取りの基礎知識
給料と手取りの基本
給料と手取りは、働く私たちにとって非常に大切な概念です。給料は、働いた対価として会社からもらう全額のことで、基本給や残業代、その他の手当が含まれています。対して、手取りとは、給料から税金や保険料などが引かれた、実際にあなたの銀行口座に入る金額のことを言います。
この2つの違いを知ることは、賢いお金の管理の第一歩です。税金や保険料の計算方法を理解することは、自分の手取り額をしっかり把握するために役立ちます。
なぜ正確な理解が大事なのか
給料と手取りの違いをきちんと理解していると、自分の経済状態がはっきりわかり、未来の財政計画を立てやすくなります。税金や保険料の知識は、自分の収入を最大限に利用する方法を考える際にも重要です。これは、キャリアプランを練るときや、家計を管理するとき、また節税をするときにも特に役立ちます。
手取り額を正しく計算しよう
手取りとは何か
「手取り」とは、給料から差し引かれる税金や保険料を引いた、実際に受け取る金額のことです。この金額は、給料から計算されるので、自分の実際の収入を知るためには、手取り額をしっかりと理解することが必要です。
給与と所得の違い
給与、手取り、所得は似ているようで、実はそれぞれ異なる意味があります。給与は、働いた対価として会社からもらう総額のこと。手取りは、給与から税金や保険料を引いた金額です。所得は、給与を含む年間の総収入から必要経費を引いた後の金額で、税金を計算する際に使われます。これらの違いをしっかり把握することで、自分の財政状況を正しく理解し、適切なお金の管理ができるようになります。
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手取り額の計算方法
手取り額のシンプルな計算法
手取り額は、基本的に「給与(基本給+手当等)- 控除(税金+社会保険料)=手取り額」という公式で求められます。ここでの控除には健康保険料や年金保険料、所得税、住民税などが含まれ、これらはあなたの年収や家族構成、住んでいる地域によって異なり、手取り額に直接影響します。
給与から差し引かれる具体的な費用とその影響
給与から差し引かれる主要な費用には次のものがあります。
・健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税
これらは給与に基づいて計算され、手取り額から引かれます。例えば、健康保険料は給与の一定割合で計算され、厚生年金保険料は給与の18.3%を基準に、労働者と会社が折半で支払います。これらの控除は、特に収入が増えると、手取り額の増加が給与増加率に比例しないことがよくあります。
社会保険の基礎とその影響
社会保険料は、給与から差し引かれる重要な部分です。主な種類には、健康保険、厚生年金保険、雇用保険があります。これらはすべて、あなたの給与額に基づいて計算されます。
健康保険
労働者とその家族の医療費支援。給与の一定割合で計算され、会社と労働者が半分ずつ負担します。
厚生年金保険
老後の生活をサポートする年金。給与の約18.3%が基準で、こちらも会社と労働者が折半。
雇用保険
失業時の給付を目的とした保険。比較的低い保険料で、雇用形態や給与額により異なります。
手取り額の増減要因と対策
手取りの変動と背景
手取り額は、多くの要素によって変動します。これには給与の増減、税金の変化、社会保険料の増減、家族構成の変更、年齢による影響などが含まれます。最近の日本では、21年間で平均手取り収入が51万円減少したというデータがあります。名目年収が停滞する一方で、税金や社会保険料の増加により、実際の手取り収入は減少し続けています。特に、家族を持つ世代にとっては、税金や社会保険料の増加が大きな負担となっています。
この背景には、税金(所得税・住民税)と社会保険料(厚生年金・健康保険等)の増加があります。
下記は、一部具体例となります。
・ボーナスからの社会保険料増加(2003年)
・所得税の配偶者特別控除の一部廃止(2004年)
・所得税・住民税の定率減税の縮小・廃止(2006年・2007年)
・子どもの扶養控除の縮小・廃止(2011年・2012年)
また、年金収入の手取りも年々減少傾向にあります。
24年間で37万円も手取りが減ってしまっていることが下記のデータでわかります。
手取り額を増やすアプローチ方法
税金や社会保険料の負担増により手取り収入が減少している現状で、自分で収入を増やす方法が重要になっています。
具体的には下記の2つの方法が効果的です。
【控除のフル活用】
日本における税金は、「受け取った総収入」から様々な「控除」を差し引いた後の「所得」に基づいて計算されます。これらの控除を多く利用することにより、所得を減少させることが可能となり、結果的に節税に繋がります。また、節税は手取り額の増加にも影響を及ぼします。
特に重要な控除の一つが「扶養控除」で、これは扶養家族の存在に基づいて所得から差し引かれる金額です。しかし、この扶養控除の縮小や廃止は、手取り額の減少に繋がることがあります。
他にも、配偶者控除、医療費控除、障害者控除、生命保険料控除、地震保険料控除など、多くの控除項目が存在します。これらは年末調整の際に多くの会社員にとって馴染み深いものです。
控除を最大限フル活用することで、税負担を軽減し、手取り額を増やすための効果的な手段となるのです!
【税金・社会保険料自体を減らす】
日本では、税金や社会保険料の負担を減らすために、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)のような制度が利用できます。これらの制度を活用することで、所得税の節税効果を得ることが可能です。iDeCoは、節税をしながら老後の資産形成に役立つ個人年金制度で、税制優遇の効果が高いことから加入者が増えています。iDeCoのメリットは三つあります。第一に、掛け金が全額所得控除の対象となり、所得税と住民税の節税となります。
第二に、運用益が非課税となること、第三に、受取時に適用される退職所得控除や公的年金等控除があります。一方、つみたてNISAは少額からの積立、長期、分散投資を支援する非課税投資制度です。この制度は投資初心者にも利用しやすく設計されています。一般NISAは対象商品が幅広く、年間投資額の上限が120万円であり、つみたてNISAでは投資信託の手数料が低く抑えられています。
また、これらの制度を組み合わせることで、より大きな節税効果が期待できます。例えば、一般NISAとiDeCoを併用することで、売買益や配当金の非課税に加え、iDeCoの掛金が全額所得控除の対象となります。また、つみたてNISAとiDeCoを併用すると、低コストでの運用が可能となり、節税とコストダウンの両方を実現できます!
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まとめ:賢いお金の管理と知識でキャリアプランニング
手取り額の理解は、賢いお金の管理に不可欠です。給与から手取りまでの内訳を知ることで、どのようにお金が分配されているかが分かり、それに基づいて資産を効率的に運用する計画が立てられます。また、キャリアプランニングにおいても、将来の収入予測や目指すべき給与の目標設定に役立ちます。給与交渉の際にも、これらの情報は重要な判断材料となるため、手取り額の理解はキャリアの進展にも寄与します。
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