実際どっち?コンロはIHとガスどっちが経済的?

キッチンのリフォームでコンロの新調を検討するときIHとガスのコンロだと、どっちが経済的か考えますよね。

 

今まで使い慣れていたガスコンロにするか、思い切ってスタイリッシュなIHコンロにするか、毎日食事の支度で使う必須アイテムだと悩みどころです。

 

IHコンロとガスコンロは使い勝手も違いますし、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

 

気になる使用料を比較し自分はどちらのコンロが向いているのか、検証するところからはじめましょう。


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1ヶ月IHコンロを使用した場合

JEMA・IH調理器技術委員会の調べによると、4人家族で朝・昼・夕と標準的なメニューで食事の支度をしたときの1ヶ月のIHコンロの電気代は、約1,170円です。

 

IHコンロを選択した場合の一番不安に思うことは「電気代」です。

 

今までよりも電気代がかさみ、家計に大きな負担にならないか心配になりますが、意外に高くないと思うのではないでしょうか。

 

試算はあくまでも一般的な4人家族で算出していますので、家族構成や調理時間によって電気代は変わってきます。

1ヶ月ガスコンロを使用した場合

ガスにはプロパンガスと都市ガスがあります。

 

省エネ性能カタログ2022版の「ガスこんろグリル付き(卓上用)2口バーナー」の年間目安燃料使用料と、全国平均のプロパンガス1㎥あたりの料金約689円として計算をしてみます。

 

プロパンガスを使用した場合

年間目安燃料使用料 LPのあたりの1㎥料金 計算式 1ヶ月ガスコンロを使用した料金
57.3㎥/年 689円 57.3×689/12ヶ月 3、289円

※小数点切り捨て

次に都市ガスは1㎥の料金が約130円です。

 

都市ガスを使用した場合

年間目安燃料使用料 都市ガスのあたりの1㎥料金 計算式 1ヶ月ガスコンロを使用した料金
57.3㎥/年 130円 57.3×130/12ヶ月 620円

※小数点切り捨て

 

毎月かかるガス代を比較すると、プロパンガスが1㎥料金約689円に対し、都市ガスは約130円ほどです。

 

都市ガスの方が圧倒的に安いことがわかりますね。

 

しかし、一般的にアパートやマンションなどはプロパンガスを使用しているケースが多いです。

戸建ての場合、都市ガスの変更はガス導管が通っているエリアか確認し、ガス導管の引き込み工事に平均で10万〜15万の費用が掛かります。

IHコンロのメリット・デメリット

電気代が気になるIHコンロですが、どんなメリットとデメリットがあるか確認してみましょう。(※1※2)

IHコンロのメリット

 

IHコンロにはガスコンロにはない便利な機能もあり、見た目もスッキリしています。

IHコンロのメリット メリットの理由
火を使わず安心 火が出ないので火事や火傷のリスクが低い
お掃除が簡単 コンロの表面がフラットのためサッと拭けば汚れが取れる
キッチンの室温が上がらない 鍋に集中的に電流を流すため熱が室内に逃げにくい
便利な機能がある タイマーや吹きこぼれ防止機能、ボタンで温度調整ができる

 

なんといってもお掃除が楽なのは日頃お料理をしている方にとって、嬉しいポイントです。

火を使わないので火災や火傷の心配も少なく済み、小さな子どもや高齢者がいるお宅でも安心して使っていただけます。

 

IHコンロのデメリット

IHコンロは便利というイメージがありますが、デメリットも存在します。

IHコンロのデメリット デメリットの理由
調理器具が限られる 底面に金属をコーティングしたIH対応の調理器具しか使えない
停電時には使えない 万が一のためにカセットコンロなどを用意しておく必要がある
鍋を振る料理に適さない 磁力線で鍋底を加熱するため、鍋をコンロから離すと温度が下がってしまう

 

今までガスコンロを使っていた場合は、調理器具をすべてIH対応に買い替えなくてはなりません。

また、鍋を振ったり煽ったりする中華料理などには向かない場合がありますので、注意しましょう。

ガスコンロのメリット・デメリット

昔から使われているガスコンロですが、どんなメリットとデメリットがあるか確認しましょう。(※1※2)

 

ガスコンロのメリット

 

昔から使い慣れているガスコンロのメリットは3つあります。

ガスコンロのメリット メリットの理由
火力が強い 火力を目で確認しながら調理ができ、中華料理など火力が強い料理にも適している
停電しても使える ガスで火を起こすので災害時に停電になっても使える
調理器具を選ばない 鉄やステンレスなど調理器具の素材を選ばず使える

 

停電をしても安定して使えるガスコンロは、災害時などには助かります。

どんな素材の調理器具でも使えるのはガスコンロの最大の強みといえますね。

 

ガスコンロのデメリット

 

直火でありがたいメリットもありますが、デメリットもあります。

ガスコンロのデメリット デメリットの理由
火災や火傷の危険がある 火を消し忘れた際のセンサーは搭載されていても、袖口などに燃え移る危険がある
キッチンの温度が上がる 火を使うことで室内の温度が上がり夏場は特に熱がこもり熱中症のリスクがある
お掃除が大変 五徳など凸凹のパーツが多く、取り外してお手入れする必要がある

 

ガスコンロを使って一番面倒だと感じるのは、お掃除です。

油汚れが気になる場合は、パーツを外しそれぞれを丁寧に洗わなくてはなりません。

向いている人

IHコンロとガスコンロの1ヶ月の料金と、メリット・デメリットを見てきました。

 

経済的な観点からいうと、都市ガスが一番安く、次にIHで3番目がプロパンガスの順でした。

 

IHの場合、オール電化なのかという点と電気を使う時間によっても電気代が変わって来ます。

 

IHコンロに向いている人は

 

  • お掃除を簡単に済ませたい人
  • 鍋を煽るような本格的な調理ではなく基本的な家庭料理をする人
  • 小さな子どもや高齢者がいる家庭

 

効率的に調理をし、いつでもコンロを簡単に清潔を保ちたいなら一時的に調理器具をIH対応に買い替えてもIHコンロの方が経済的です。

 

ガスコンロに向いている人は

 

  • 火力を重視して料理をしたい人
  • 今までの調理器具を使いたい人
  • 停電でのリスクを減らしたい人

 

ガスコンロを使い続けるにあたり、ガス代が気になるようならガス会社を見直すことで今よりガス代が安くなる場合もあるので、検討してみてください。

 

http://research-online.jp/all/life/13010/

http://research-online.jp/all/life/16355/

http://research-online.jp/all/life/16390/

まとめ

今回はIHコンロとガスコンロのどちらが経済的で、どのような人がそれぞれ向いているのかを見てきました。

 

都市ガスを使っている人は、継続してガスコンロの使用が一番経済的です。

 

現在プロパンガスでガスコンロを使っている人は、お掃除の効率性やコンロの機能性を見直すならIHに替えた方が経済的だということがわかりました。

毎日使うコンロだからこそ、自分の暮らしに合ったものを選びましょう。

 

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