
「私たちの老後にはもう年金がなくなるかも…」という不安はよく耳にします。ですが、最新データを見ると「なくなる」のではなく「水準を調整しながら続く」のが現実です。
この記事でわかること 2025年度の基礎年金とモデル年金の金額 国民年金と厚生年金の平均受給額の違い 「増えているのに足りない」と感じる理由 年金生活者支援給付金や繰下げ受給などの制度 老後に備えるための現実的な対策ポイント 記事の3点要約
年金は2023〜2025年度にかけて名目額が増加しており、完全になくなる可能性は低い。
平均受給額は国民年金で約5.8万円、厚生年金で約14.7万円と大きな差がある。
インフレや制度調整により実質的な価値は下がりやすく、自助努力や制度活用が重要。
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この記事の目次
年金額は増えている?
最新データをチェック
📊 年金額は増えている?
最新データをチェック
👤 老齢基礎年金(満額、1人分/月額)
2023年度
66,250円
2024年度
68,000円
+2.6%2025年度
69,308円
+1.9%👨👩👧 モデル年金(会社員40年+専業配偶者の夫婦世帯)
年度 | 月額 | 2023年度比 |
---|---|---|
2023年度 | 224,482円 | - |
2025年度 | 232,784円 2年間で+3.7% | +8,302円 |
まとめ
近年は名目上、年金額は増加傾向です。
ただし、物価上昇率との比較も重要なポイントになります。
平均受給額の実態
💰 平均受給額の実態
国民年金と厚生年金の大きな差
国民年金
老齢、25年以上加入
平均受給額
57,600
円/月
厚生年金
基礎年金込み
平均受給額
147,000
円/月
📊 受給額の視覚的比較
月額の差額
89,400円
厚生年金は国民年金の
約2.5倍の受給額となっています
自営業と会社員世帯では
大きな差があります
「増えているのに実感がない」理由
🤔 「増えているのに実感がない」理由
年金増額の裏側にある3つの要因
マクロ経済スライド
物価や賃金に応じて給付水準を自動調整
年金の増加幅は抑えられる仕組みになっています。物価が上がっても、その上昇分すべてが年金に反映されるわけではありません。
所得代替率の低下
現役世代の収入に対する比率は今後も下がる見込み
現役世代の平均収入に対する年金額の割合は、徐々に低下しています。将来的にはさらに下がることが予想されています。
現在
61.7%
将来
50%?
インフレの影響
物価上昇が年金増額を上回ると、購買力が下がる
年金額が増えても、それ以上に物価が上昇すれば、実質的な生活水準は低下してしまいます。
実感できない3つの理由
調整メカニズムで
増加幅が抑制
現役世代との
格差が拡大
物価上昇に
追いつかない
支援制度や受け取り方で差がつく
💡 支援制度や受け取り方で差がつく
賢い年金活用術
年金生活者支援給付金
所得が低い年金生活者には月額数千円が上乗せされます
基礎年金
約69,000円
支援給付金
月額数千円
- 65歳以上で老齢基礎年金を受給している
- 世帯全員が市町村民税非課税
- 前年の年金収入とその他所得の合計が約88万円以下
💡 申請をお忘れなく
該当する方には日本年金機構から申請書が送付されます。申請しないと受給できないので、必ず手続きをしましょう。
繰下げ受給
65歳から受給開始を遅らせると、1か月あたり+0.7%増額
66歳
+8.4%
12か月繰下げ
70歳
+42%
60か月繰下げ
75歳
+84%
120か月繰下げ
75歳まで遅らせれば最大+84%!
繰下げ受給による年金額の増加率
⚠️ 注意点
繰下げ受給中は年金を受け取れません。生活資金の確保や健康状態を考慮して、慎重に判断しましょう。
賢く活用すれば大きな差に
支援制度の活用と受給タイミングの工夫で、
年金額を大幅に増やすことが可能です。
自分のライフプランに合わせて最適な選択をしましょう。
FAQ|年金の疑問
FAQ|年金の疑問
年金制度の基本的な質問にお答えします
-
Q.1 年金は将来なくなってしまうのですか?
A. 完全になくなる可能性は低いです。年金制度には「マクロ経済スライド」という仕組みがあり、給付額を自動調整して制度を維持する仕組みになっています。したがって「ゼロになる」よりも「調整されながら続く」と考えるのが現実的です。
-
Q.2 2025年度の基礎年金はいくらですか?
A. 2025年度の老齢基礎年金(満額)は月額69,308円です(1956年4月2日以降生まれの場合)。前年より増えており、直近は名目上の増加傾向が続いています。
-
Q.3 平均でいくらくらいもらえるのですか?
A. 平均額は加入状況により大きく異なります。2023年度末時点では、
国民年金
約57,600円/月
厚生年金(基礎年金込み)
約147,000円/月
自営業か会社員かで大きく差があります。
-
Q.4 年金だけで老後生活は安心できますか?
A. 年金は「最低限の生活を支える仕組み」と位置づけられています。実際の生活費をすべて賄うには不足するケースが多いため、iDeCoやNISA、退職金、貯蓄などによる補完が必要です。
-
Q.5 年金を増やす方法はありますか?
A. 公的制度内では「繰下げ受給」が代表的です。65歳からの受給開始を1か月遅らせるごとに0.7%増額され、75歳まで繰り下げれば最大+84%となります。また、低所得者は「年金生活者支援給付金」による上乗せもあります。
年金制度を正しく理解しましょう
年金は老後の生活を支える重要な制度です。ねんきん定期便やねんきんネットで自分の加入状況を確認し、早めの対策を検討することが大切です。
公的年金を基盤としながら、個人年金や資産運用も組み合わせて、
ゆとりある老後生活を設計しましょう。
年金は「なくなる」より
「調整して続く」
- 名目額は増加傾向にあり、完全になくなる可能性は低い。
- ただし、物価や制度調整の影響で実質価値は下がる可能性がある。
- 「自分の年金見込み額を確認 → 受け取り方の工夫 → 貯蓄やiDeCoで補う」の流れが現実的な対策です。
出典
・日本年金機構「老齢基礎年金の支給額(2023〜2025年度)」
・厚生労働省『令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』(平均受給額データ)
・厚生労働省「年金生活者支援給付金の制度概要」
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