投資と一口に言っても、種類はさまざまなものがあります。その中でも、オーソドックスなタイプとして挙げられるのが株式投資です。
ここでは、株式投資の多種多様な運用スタイルを数多く取り上げます。記事を参考にして、自分のスタイルに合った方法を探してください。
この記事の目次
株式への投資期間で分かれる投資スタイル
株式投資の種類は、投資期間で分けられます。主なスタイルは以下の2通りです。
- 長期投資
- 短期投資
長期と短期はどの程度の期間を指すのか、加えてどういった特徴を持つのかを解説します。内容をしっかりと押さえ、実際に投資する際の参考にしてください。
長期投資
長期投資は、一般的には数年から数十年単位で行われる投資を指します(※1)。とはいえ、明確に基準が設けられているわけではありません。数日程度で完結しなければ、長期投資と判断する人もいます。
長期投資のメリットは、複利で多くの利子がもらえる点です。単利とは異なり、運用で得た利益にも利息が付きます(※2)。そのため、保有するだけでもコツコツと資産を貯められます。投資初心者におすすめなスタイルです。
一方で、利益が出るまでに時間を要する点がデメリットです。多少株価が下落しても、ストレスを感じない精神力が必要となります。
短期投資
短期投資は、数時間から数週間単位で投資するスタイルです。長期投資と同様に、明確な定義は存在しません。わずかな変化を捉えなければならないため、緻密な分析が求められます。
短期投資は、短期間で利益を確定できるところがメリットです。購入時から短いスパンで売却できるため、含み損の発生で現金化できなくなる状態は避けられます。
反対に、デメリットは長期投資よりもリスクが高くなることです。株価は、短い時間で暴落する恐れもあります。タイミングを読み間違えれば、資産を大きく失うかもしれません。したがって、株式投資の初心者はなるべく長期投資を選んだ方が賢明です。
分析手法によって分かれる投資スタイル
株価を分析する際には、2つの手法があります。
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
これらはどちらかを用いるのではなく、両方とも活用した方がいいでしょう。それぞれの違いや特徴などを詳しく紹介します。
テクニカル分析
テクニカル分析は、株価の状況をチャート(株価の動きを表したグラフ)から判断する手法です(※3)。主に3つの線から高騰するか否かなどを判断します。
- 長期線
- 中期線
- 短期線
例えば、短期線が長期線を越す動きは「ゴールデンクロス(※4)」と呼ばれます。商品が上昇トレンドになる傾向があり、一般的には株価が高騰しやすくなる状態です(必ずではありません)。(※5)
このように、テクニカル分析だけでも株の仕組みを把握できます。他にも、ローソク足や始値および終値などといった専門用語があります。これらをしっかりと押さえなければなりません。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析は、国や世界全体の経済を見て株価の動向を予測するスタイルです(※6)。例えば、ある上場企業で社長が交代したとしましょう。この場合、企業の株価が高騰するケースも起こります。こうした流れを読み取り、株価の変動を捉える手法です。
他にも、国の政策が市場に影響を与える場合もあります。2022年12月20日、日本銀行が長期金利引き上げ政策を表明した際に日経株価が暴落しました(※7)。ファンダメンタルズ分析で経済の動向を捉え、テクニカル分析で具体的に予測する方法が基本です。
銘柄の特徴に着目した投資スタイル
最後に、銘柄の特徴に着目した投資スタイルを取り上げます。代表的な例は、次の3種類です。
- グロース運用
- バリュー運用
- 高配当運用
日常生活ではあまり聞き慣れない言葉かもしれません。それぞれの意味と特徴を簡単に紹介します。
グロース運用
グロース運用は、別名で「成長株投資」と呼ばれます(※8)。今後にわたって成長が期待できる銘柄を対象とするスタイルです。言い換えれば、高い利益を得ることで株価が上がる可能性を持っています。したがって、長期投資に向いている方法です。
ただし、グロース運用はこれから成長するパターンが多いといえます。株を保有していても、配当金が貰えない場合も少なくありません(※9)。加えて、株価が急落することもあるため常に状況を確認した方が得策です。
バリュー運用
バリュー運用は、企業の利益から見ると割安となっている株に投資する方法です(※10)。価格が低いことから、初期費用がさほど多くない方でも投資しやすいメリットを持ちます。
一方で、バリュー株は株価が割安な状態が続くケースも多い(※11)と押さえておきましょう。現金化できず、そのまま寝かせてしまう恐れもあります。
高配当運用
高配当運用は、文字通り配当の高い銘柄へ投資するスタイルです。持っているだけで資産が増えるため、無理に換金する必要はありません。定期的に株価を確認できない方へおすすめな方法です。
しかし、企業の業績によっては配当が突然なくなる危険性もあります。常に情報収集し、次の戦略に備えなければなりません。
http://research-online.jp/all/asset/15251/
http://research-online.jp/all/save/13979/
http://research-online.jp/all/asset/4674/
まとめ
今回は、株式投資のさまざまな運用スタイルについて紹介しました。どの方法もメリットとデメリットを持つため、必ずしも正しいやり方があるわけではありません。しっかりと特徴を理解して、自分に合った方法を見つけることが重要です。
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