日本の集合住宅の代表格であるアパートとマンション。アパートの方がマンションよりも家賃が安いイメージがありますが、具体的に何が違うのでしょうか?
本記事では、アパートとマンションの違いやアパート経営とマンション経営のメリット・デメリットについて解説します。不動産投資を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
この記事の目次
アパートとマンションの違い
アパートとマンションの明確な違いはありませんが、一般認識としては以下のように構造や階数の違いなどで判断されています。
- アパート:木造・軽量鉄骨構造 2階建て
- マンション:鉄骨・獣骨鉄筋・鉄筋コンクリート構造 3階建て
アパートとマンションはあくまで呼び方であって、どのような物件をアパートと呼ぶかは取り扱う側の不動産会社に委ねられます。
また、アパートよりもマンションの方が家賃が高い傾向にあります。
例えば、東京の渋谷のアパートとマンションの家賃相場を調べてみると、ワンルームアパートが11.2万円だったのに対し、ワンルームマンションの平均家賃相場は16.8万円と5万円以上も家賃の相場が高くなっているのです。(※1 ※2)
アパートよりマンションの方が家賃が高い理由としては、マンションは階数が高く部屋数も多いため、防犯設備や様々な便利な設備が設置されているからです。
それに加えて、マンションの素材の一つである鉄筋コンクリート構造は遮音性や耐震性が高い特徴があります。このようにアパートとマンションでは同じ集合住宅でも、異なる部分が多々あります。
アパート経営とマンション経営のメリット・デメリット
ここでは、アパート経営とマンション経営のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
不動産投資を検討している方は、アパート経営とマンション経営のメリット・デメリットを把握したうえで、どちらの経営をするのかを決断してください。
アパート経営
アパート経営のメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- 空室リスクが少ない
- 少ない自己資金で不動産投資を始められる
アパート経営の最大のメリットは、空室リスクが少ない点です。アパートはマンションと比較して部屋数が少ないので自己管理がしやすく、不安を感じることなく経営を行えます。
また、少ない自己資金で不動産投資を始められる点もアパート経営の魅力の一つです。アパートはマンションよりも規模が小さいので必要な資金も少なく始められます。
その一方で、アパート経営には、以下の2つのデメリットに気をつけなければいけません。
- 災害時に弱い
- 騒音問題が発生しやすい
アパートの多くは木造で作られているため、火災が発生した場合は建物が全焼する可能性があります。災害が発生した時に建物が全焼する可能性を減らすためにも、警報装置を備えているアパートを選ぶようにしましょう。
騒音問題が発生しやすい点も、アパート経営をするうえで欠かせないデメリットです。木造住宅は鉄筋コンクリートと比較して音を通しやすいため、隣の部屋の音が聞こえやすくなってしまいトラブルが発生する可能性があります。
マンション経営
マンション経営のメリットは、以下の2つです。
- 収入が安定しやすい
- 災害時や防犯機能で安心
マンションは、アパートよりも部屋数が多いので多少空室が発生したとしても、ほかの部屋の家賃で安定した収入が得られます。マンション経営は空室が大量に発生しない限り食べていけるので、安心して日常生活を過ごせるでしょう。
マンションの大半は鉄筋コンクリートで作られており、鉄筋コンクリートは遮音性や耐震性、耐火性に優れています。そのため、騒音問題が起こりにくく、地震や火災にも強いので事故が起きる不安を感じる必要がありません。
そんなマンション経営にも、もちろんデメリットは存在します。マンション経営をするデメリットは、以下の2つです。
- 初期費用が高い
- 管理費が高い
マンション経営のデメリットはすべて費用に関することですが、マンションは1戸あたりの金額が高いです。
マンションを作る素材である鉄筋コンクリートは木造よりも素材費が高いので、建築費用が高い傾向にあります。
それに加えて、マンションを販売する際はマンション分譲会社の経費として建築費の3割ほどの費用が建築費に上乗せされてしまうため、必然的にマンションの販売価格が高価になってしまうのです。
また、マンション経営をしたら初期費用だけでなく、管理費用も毎月かかります。管理費用は1部屋1万円~3万円ほど支払わなければいけないので、毎月かなりのお金が必要になるのです。
空室の場合にも管理費用を支払わなければいけないので、マンション経営をする方は覚悟しましょう。
結局アパート経営とマンション経営のどちらがおすすめ?
アパート経営とマンション経営だったら、アパート経営の方がおすすめです。なぜなら、マンション経営は支払う必要のあるお金が多く、リスクが高いからです。
マンション経営をする際は、多額の初期費用と毎月1~3万円の管理費用を支払わなければいけません。空室者が続出した場合は、大きな損失につながります。
その一方で、アパート経営は初期費用が少なく、室数も少ないため入居者が集まらなくてもリスクが少なく不動産投資を行えます。
集客に自信があるのであればマンション経営をしてもよいと思いますが、基本的にはアパート経営がおすすめです。
http://research-online.jp/all/property/14397/
http://research-online.jp/all/property/4312/
http://research-online.jp/all/property/2541/
まとめ
アパート経営はマンションよりも室数が少ないため多額な家賃収入は見込めませんが、リスクが少なく始められます。
対するマンション経営は室数が多く家賃を高く設定しているので入居者が見つかれば、収入が安定しやすいです。しかし、初期費用や毎月の管理費用が高いので、入居者が見つからなければ毎月大きな赤字となってしまいます。
不動産投資を検討している方は、本記事をぜひ参考にしてください。リサーチオンラインでは、不動産投資に興味を持っている方に対するご質問やご相談を随時受け付けています。
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