株式投資を始める前の勉強方法に関する意識調査
ウェブスターマーケティング株式会社(所在地:東京都渋谷、代表取締役:吉岡政人)は、全国の株式投資の経験者男女545人を対象に「株式投資を始める前の勉強方法」に関するアンケート調査を実施しました。
一方で興味がありつつも「株の知識があまりないから不安」という方も多いのではないでしょうか。
今回、ウェブスターマーケティング株式会社が運営するいつのマニー(https://webstar-marketing.co.jp/itsuno-money/ )は、株式投資の経験者545人を対象に「株式投資を始める前に行った勉強」についてアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査対象:株式投資をしたことがある方
調査期間:2023年2月13日~27日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:545人(男性332人/女性213人)
回答者の年代:10代 0.6%/20代 16.7%/30代 34.4%/40代 30.5%/50代 13.4%/60代以上 4.4%
詳細はこちら:https://webstar-marketing.co.jp/itsuno-money/studying-stock-investment/
調査結果サマリー
・株式投資を始めたきっかけは「周囲の影響」が最も多い
・株式投資を始める前に行った勉強方法の1位は「本・雑誌を読む」
・「株式投資が向いていると思いますか」の質問に「とても向いている」「まあ向いている」と答えた人が57.3%
■株式投資を始めたきっかけは「周囲の影響」
株式投資をしたことがある545人に「株式投資を始めたきっかけ」を聞いたところ、最も多かったのは「周囲の影響(115人)」でした。
次ぐ2位は「老後・将来への不安があった(94人)」、3位「低金利だから(38人)」と続きます。
親や友人、同僚など周囲の人から影響を受けた人が多いとわかります。
周りが株式投資で成功していると、自分もやってみたいと興味が湧きそうですね。
また低金利で受け取れる年金も減っている今、「将来のために自分で資産を増やしたい」と考える人も多くなりました。
では具体的な回答を紹介します。
<1位 周囲の影響>
- 20歳を過ぎてから、まわりで資産運用を始める方が増えてきて、影響を受けました(29歳 女性)
- 株式投資をしている先輩に勧められたから(38歳 男性)
- 友人から「米国株の年利がよい」と聞いたことがきっかけ(54歳 男性)
1位は「周囲の影響」でした。
親や友人が株式投資をやっていたり、同僚から「株に投資してみたら」と勧められたりして始めた人が多くなっています。
自分と同じような立場の人が株で儲けていたら、「自分も稼げそう」と思いやすいですよね。
また親しい人が株式投資していると、話も聞きやすく、興味が高まりそうです。
<2位 老後・将来への不安があった>
- 昨今の経済状況・賃金上昇率などから、将来への資金の不安が出てきた(29歳 男性)
- ねんきん定期便をみたら受給予定額が8万円/月で愕然とした。つみたてNISA以外にも何かしないと将来お金が足りなくなると思い、株式投資をはじめた(49歳 女性)
- 「上がり続ける税金と社会保障」「超高齢化社会」に不安を感じたから(51歳 男性)
2位は「老後・将来への不安があった」でした。
「給料が上がらない」「予定される年金受給額が少ない」などの理由で将来に不安を感じ、株式投資を始めた人も多くなっています。
何とかしなければという切実な気持ちで、株式投資をスタートした人も多いとわかります。
<3位 低金利だから>
- 「貯金だけではお金が増えない」と感じていて、貯金以外でお金を増やす方法が株式投資だと知ったから(35歳 女性)
- 銀行の金利が低いので、株式投資で増やしたいと思った(42歳 男性)
- 今は貯金しても利息が少ないので、株を始めました(59歳 女性)
3位は「低金利だから」でした。
今は低金利で、銀行にお金を預けてもほとんど増えません。
預貯金以外にお金を増やす方法を探していて、株式投資にたどり着いた人も多くなりました。
<4位 投資に回せるお金ができた・あった>
- とくに使い道のない資産があったから(23歳 男性)
- 父親の遺産が入ったため、一部投資にまわした(38歳 女性)
- 早期退職により、割増退職金が入ったから(51歳 男性)
4位は「投資に回せるお金ができた・あった」です。
「退職金や遺産が入った」「社会人になりまとまったお金ができた」などの理由で株式投資を始めた人も多くなっています。
「すぐには使わないお金を投資に回したい」ということですね。
<5位 SNS・インフルエンサーの影響>
- インフルエンサーが勧めていて、やれる範囲でやってみようと思ったから(23歳 男性)
- SNSで見て始めました(36歳 女性)
- ミニマリストを目指したのがきっかけです。何人かのミニマリストさんの動画を観ていると全員が「投資をするべき」と口を揃えて言っていました(43歳 女性)
5位は「SNS・インフルエンサーの影響」でした。
SNSや動画サイトで「投資体験談」や「経済や投資についての解説動画」を投稿している人も多数います。
投稿や動画を見ているうちに「自分もやってみたい」「やらなくては」と思うようです。
<6位 資産形成したくて>
- 資産を増やしたいと思ったため(28歳 女性)
- 資産運用、資産形成のためです(33歳 男性)
- 今後の資産形成について、まじめに考えるようになったため(44歳 男性)
「資産形成したくて」が6位。
単純に資産・貯金を増やしたくて株式投資を始めた人もいました。
資産形成を考えるきっかけとしては「結婚や出産などのライフイベント」「マイホームの購入検討」などがあるでしょう。
<7位 副収入・不労所得を得たくて>
- 不労所得を増やしたいと思ったため(29歳 女性)
- 本業以外に収入が欲しかったため(35歳 男性)
- 今の仕事以外にもお金を稼ぐ方法が欲しかったから(43歳 男性)
7位は「副収入・不労所得を得たくて」です。
副収入が欲しい理由としては「生活を豊かにしたい」「本業の収入に不満がある」などが考えられます。
「不労所得が増えたきたら、早期退職やセミリタイアしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
■株式投資を始める前に行った勉強方法1位は「本・雑誌を読む」
続いて「株式投資を始める前に行った勉強方法」を聞きました。
その結果、1位になったのは「本・雑誌を読む(242人)」でした。
2位「YouTubeを見る(226人)」、3位「ネット記事・ブログを読む(123人)」と続きます。
ネット情報がトップと思いきや、1位は「本・雑誌」でした。
回答者には40代以上の人も多く、ネットがあまり発達していなかった時代に株式投資を始めた人も多いからだと考えられます。
またインフルエンサーが投資に関する本を紹介していることも影響しているのかもしれません。
インフルエンサーの影響で株式投資を始めた人も多いことから、「YouTube」「ブログ」「SNS」を挙げた人も目立ちました。
ではそれぞれの勉強方法のメリットについて、具体的な回答をもとに紹介します。
<1位 本・雑誌を読む>
- 株に関する雑誌を読む。難しい専門用語がないので初心者でも読みやすい(33歳 女性)
- 読みたいときに、読みたい記事だけ読めた(40歳 男性)
- 投資先の選定方法や売却時期の決め方など、さまざまな視点から解説されていたため(51歳 男性)
1位は「本・雑誌を読む」でした。
初心者向けの本や雑誌なら、株式投資の基礎知識がわかりやすくまとめられています。
また雑誌なら、タイムリーな話題についても学べます。
本・雑誌には複数の専門家が参加していることも多く、さまざまな考え方・投資スタンスを知る機会にもなりそうです。
<2位 YouTubeを見る>
- いろんな人の意見が無料で聞ける(19歳 男性)
- 気になる動画は何度も見直せること。また投稿者がとても見やすく作っているので、初心者からでも入り込みやすいと思いました(32歳 女性)
- 家事やネットサーフィンの合間に「ながら見」で学習できた(49歳 男性)
2位は「YouTubeを見る」でした。
人気YouTuberの動画はわかりやすくおもしろいので、初心者でも株式投資について楽しく学べます。
無料でいつでも見られるのもメリットですね。
<3位 ネット記事・ブログを読む>
- いろんなサイトを見比べて、満遍なくメリット・デメリットを学べた(26歳 男性)
- 投資家のブログを見た。具体的に投資家がどの株を買っていて、どれぐらい利益があったかなど詳細がわかるので、イメージしやすかった(47歳 女性)
- 投資系のブログを複数見て回りました。無料で勉強でき、長期保有で投資に臨む心構えなどが参考になりました(57歳 男性)
3位は「ネット記事・ブログを読む」でした。
投資関連のネットメディアやブログは多数あります。
ほとんどが無料で読めるので、参考にしている人も多くなりました。
複数のメディアやブログを比較すれば、さまざまな考え方を知ることもできます。
<4位 証券会社のサイトを参考にする>
- 証券会社のサイトでは、株式投資の基本や証券会社の特色が学べた(29歳 女性)
- 証券会社のサイトで見られる情報が多かったため、投資本などを買わなくてもある程度の情報を得られた(33歳 男性)
- お金がかからないのと、比較的中立的な視点であること(44歳 男性)
4位は「証券会社のサイトを参考にする」です。
公式サイトの情報ですと、株式投資に必要な基礎知識などが偏り少なく紹介されています。
株のプロによるコラムが充実している会社もあるため、プロの意見を知りたい方にも向いています。
勉強をした後、実際に株を始めようと思ったときの動線もわかりやすく用意されていますね。
<5位 知人に教えてもらう>
- 良い点も悪い点も、嘘をつかずに伝えてくれたところ(20歳 男性)
- すぐ質問できる(33歳 女性)
- 知人なので、丁寧に分かりやすくマンツーマンで教えてもらえた(46歳 男性)
「知人に教えてもらう」が5位。
周囲の影響で始めた場合、投資をすすめてくれた親や友人に聞くケースも多いようです。
知り合いなので疑問点も気兼ねなく質問できるでしょう。
「最初は知り合いに教えてもらい、あとは独学で進めた」という人もいました。
<6位 セミナーに参加する>
- 証券会社のセミナーなので、無料で受講できた(22歳 男性)
- 初心者でもイチからしっかり学べた(32歳 女性)
- 複数の方々と一緒にセミナーを受けるので、モチベーションも上がるし「自分も頑張らなければ」という励みにもなりました(43歳 女性)
6位は「セミナーに参加する」でした。
初心者向けセミナーなら基礎知識からしっかり解説してもらえて、わからない点があれば講師に質問もできます。
最近ではオンラインセミナーも盛んなので、住んでいる場所に関わらずさまざまなセミナーに参加しやすくなっていますね。
参加費無料で開催されているセミナーもあるので、気になる方は探してみてはいかがでしょうか。
<7位 SNSで情報収集する>
- いろいろな人の成功例を見られた(28歳 女性)
- 勧誘等がないこと(37歳 男性)
- SNSはいつでもどこでも無料で知識が得られた(62歳 男性)
7位は「SNSで情報収集する」です。
「セミナーに参加すると口座開設を勧誘されるのでは」といった不安もあり、まずはSNSで情報収集する人も多いようです。
成功例を見ると、自分も成功したいという意欲が湧いて、投資に前向きになりそうですね。
<8位 ニュースを読む・見る>
- いろいろな専門家が出てくるので、さまざまな意見が聞ける(37歳 男性)
- 毎日の為替・株価、その他のニュースがわかります(44歳 男性)
- 新しい情報が常に入るところ(58歳 女性)
8位は「ニュースを読む・見る」です。
テレビやラジオの速報性を評価している人が多数。
お気に入りのビジネス番組があり、アプリを使ってスキマ時間に視聴している人もいました。
■株式投資が向いてると思う人は57.3%
最後に、株式投資経験者545人に「あなたは株式投資に向いていると思いますか」と聞きました。
その結果、「とても向いている」「まあ向いている」と答えた人が合わせて57.3%。
自分の投資スキルやセンスに自信をもっている人が比較的多いとわかります。
なぜ「向いている」もしくは「向いていない」と思うのか、具体的な回答をもとに紹介します。
<向いていると思う理由>
- 下落したり評価損が出ても、「狼狽売り」をしないから(29歳 女性)
- もうすぐ総資産が1,000万円になりそうだからです(33歳 男性)
- 株式投資のことを考えるのが好きで、勉強することが楽しいから(41歳 女性)
- 安定して資産形成できているから(46歳 男性)
- 20年くらいじっくり時間をかけて資産形成することが苦にならないため(51歳 男性)
実際に利益が出ているからという声が多数。
また性格面では「株価が変動しても慌てないタイプだから」「コツコツ運用するのが好きだから」などの回答が寄せられました。
長期投資するつもりなら、短期的に株価が下がっても慌てて売る必要はありません。
また、株式投資や経済ニュースを見るのが好きな人なら、楽しんで続けられるでしょうし、投資の勉強にも積極的に取り組めそうです。
<向いていないと思う理由>
- 勉強が難しいから(28歳 男性)
- 株価の上下で一喜一憂してしまうから(39歳 女性)
- 含み損をかかえてしまったので(44歳 女性)
- 1円でも損すると狼狽する(57歳 男性)
- 株式投資で結局数十万円の赤字を出したから(67歳 男性)
「損を出したから」「含み損を抱えているから」という回答が寄せられています。
性格面では「優柔不断」「短気」「株価の変動に動揺してしまう」などの特徴が挙げられました。
また株や経済の勉強そのものを楽しいと思えない人は、株式投資に向いていないかもしれません。
■まとめ
アンケートの結果、親・友人やインフルエンサーに影響されて株式投資を始めた人が多いとわかりました。
そのため勉強方法も「知人に聞く」「YouTubeやSNSを見る」などが挙がりました。
「本・雑誌を読んだ」と答えた人の中にも、「YouTubeや投資家のブログで紹介された本を読んだ」という人が目立っています。
ネットは気軽にチェックできて便利ですが、腰を据えて基礎から体系的に学びたいときには、本が向いているかもしれませんね。
■会社概要
会社名:ウェブスターマーケティング株式会社
所在地:〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ33階
設立:2011年10月
URL: https://webstar-marketing.co.jp/