ゴールドマンサックスが事業縮小?ゴールドマンサックスってどんな会社? 

我々の生活水準を向上させるには、金融機関の働きも欠かせません。銀行や証券会社が企業に投資することで、事業の活性化に繋がるからです。一方で、金融機関の活動が停滞すると経済にもダメージを与えかねません。

 

この記事では、世界的に有名なゴールドマンサックスの事業縮小について紹介します。資産運用に与える影響も紹介するため、とくに投資をしている方は参考にしてください。

 

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ゴールドマンサックスってどんな会社?

ゴールドマンサックスは、企業や政府を中心に取引する大規模な金融機関です。当該金融機関の活動は、これまでも世界に大きな影響を与えています。まずは、ゴールドマンサックスの実態について解説します。

本社はアメリカで日本にも展開している

ゴールドマンサックスは、世界各国に拠点を置いています。本社はアメリカのニューヨーク州にあり(※1)、多くの国々に事業を展開する点が特徴です。日本にも、1974年に東京都で駐在員事務所が設立されました(※2)。駐在員事務所とは、日本で活動する外国法人を指します。

 

1983年に証券業免許を取得し、ゴールドマンサックス証券会社東京支店がサービスを開始しました(※3)。そこから2023年に至るまで、さまざまな業務に着手します。

ゴールドマンサックスの事業内容

世界各国に展開していることもあり、ゴールドマンサックスは幅広く事業を行っています。ここでは、日本における業務内容をまとめます。

公的機関も利用する投資銀行(※4)

ゴールドマンサックスの特徴は、公的機関も利用する投資銀行である点です。投資銀行業務では、幅広い金融商品を提供しています。顧客のニーズに合わせ、豊富なノウハウを持つ専門家がアドバイスします。

 

企業同士の合併(M&A)といった大きな決断に対して、徹底的なサポートをする点も強みです。顧客のパートナーとして、常に共同でさまざまな業界に出資しています。

顧客の資産運用の業務も担当(※5)

ゴールドマンサックスの証券業務では、株式や外国為替などの金融商品の取引を行います。保有している国債は17カ国分です。ほかにも、原油や金属といったコモディティ(誰が生産しても価格が変わらない商品)も幅広く扱っています。

 

ゴールドマンサックスの証券業務の特徴は、電子取引による分析です。市場を細かく計測し、各投資家が最適な投資をできるようサポートしています。

投資に関する調査を行う(※6)

 ゴールドマンサックスは、顧客にとって有益な情報を提供できるよう徹底したリサーチも行っています。対象は、25以上の株式市場と50カ国以上の国や地域の経済状況です。

 

主なリサーチ方法として、下記の種類が挙げられます。

  • マクロリサーチ…証券や経済全体のリサーチ
  • エコノミック・リサーチ…為替や金利の予測
  • ストラテジー・リサーチ…市場動向の分析や投資戦略の推奨
  • コモディティ・リサーチ…コモディティ価格の分析

 

定期的に情報発信がなされているため、当該金融機関にかかわらず投資している方は確認するといいでしょう。

 

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どの事業を縮小するの?

ゴールドマンサックスは、2月28日の投資家説明会である方針を発表しました(※7)。その内容が、事業縮小に伴う一部の売却です(※8)。投資家にとっても、大きな影響が及ぶかもしれません。対象となる事業や要因について説明します。

消費者向けの事業が対象(※9)

ゴールドマンサックスが縮小しようとしている対象は、消費者向けの事業だと考えられています。この決断を下すためか、以前から無担保融資を停止していました。各経済アナリストは、ネット銀行のひとつである「マーカス」を売却するのではと推測しています。

 

事業縮小を目指す要因は、業績不振に対応するためです。ゴールドマンサックスは数々の事業を行っているものの、消費者向けの事業は難航しました。消費者向けの事業縮小を含め、ゴールドマンサックスはあらゆる選択肢を視野に入れています。

コスト削減に向けた取り組みも(※10)

ゴールドマンサックスでは、すでにコスト削減へ向けた取り組みが行われています。主に力を入れていることは、人件費の削減です。2023年1月、ゴールドマンサックスは従業員を約3,200人減らしました。全従業員でみると、約6.5%の人数にあたります。

 

また、2022年12月には投資銀行部門の賞与を40%に減らすとも報じられました(※11)。この報道が事実とすれば、従業員の士気の低下も招いてしまいます。今後の舵取りが重要だといえるでしょう。

株主や投資家に与える影響は?

ゴールドマンサックスの事業縮小は、サポートを受けていた顧客にも影響を与えるかもしれません。投資で失敗を防ぐには、信頼のおけるアドバイザーの助言も必要です。しかし、体制が変わることで信頼関係が揺らぐ可能性はあります。

 

ゴールドマンサックスと関係のある企業が投資戦略を変えれば、我々の資産運用にも影響を及ぼすことは考えられます。また、今後の動き次第では世界経済の変動も無視できません。

 

正確な予測は難しいものの、情報収集して戦略を練ることが大切です。各証券会社が示す見通しや専門家の意見も柔軟に取り入れてください。

まとめ

今回は、ゴールドマンサックスの事業縮小を取り上げました。世界中に拠点を置く投資銀行ですが、消費者向けの事業を廃止する方針を示しました。その要因は、業績不振を打開するためです。

 

これからの事業において、どのような影響が及ぶかはさまざまな考察があるでしょう。株式市場全体に影響が及ぶため、投資をしている方は今後の動向もチェックしたほうが賢明です。投資で資産を増やしたい方はリサーチ・オンラインへお問い合わせください。

 

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