ユニコーン企業は、投資先としておすすめです。「ユニコーン企業」とは、設立まもないながら高い企業価値を持つ会社を指す言葉です。世界では多くの企業がユニコーン企業として高い評価を得ていますが、日本ではいまだ稀有な存在。ユニコーン企業と呼ばれる会社を知らない方も多いのではないでしょうか。
しかし、この現状は投資の大きなチャンスです。上手にチャンスを掴めば、利益を得られる可能性があります。今回はユニコーン企業が投資におすすめの理由と、日本国内で注目されているユニコーン企業10社を紹介します。ぜひ今後の投資計画の参考にしてください。
この記事の目次
ユニコーン企業とは?
ユニコーン企業とは、以下の条件を満たす会社を指します。
- 評価額が10億ドル以上ある
- 会社を設立してから10年以内である
- 未上場である
- スタートアップ企業
2013年に「カウボーイ・ベンチャーズ」の女性創業者アイリーン・リーがつくった言葉です。この発言が出た2013年当時は、設立まもないうちから評価額が10億ドル以上の企業が大変珍しく貴重な存在でした。そのため、こうした企業を伝説の生き物と称される一角獣(ユニコーン)にたとえて呼ぶようになりました。
2013年時点では世界にわずか39社しか存在しませんでしたが、2022年9月時点では1,100社以上がユニコーン企業として評価を受けています。過去にはTwitter、Facebook(現Meta)、メルカリなどがユニコーン企業として名を挙げていました。現在の代表的なユニコーン企業はUber・Pinterest・Xiaomiなどがあります。
ユニコーン企業が投資におすすめな理由
ユニコーン企業が投資におすすめの理由は以下の4つです。
- 上場企業よりも安く株式が購入できる
- 流動性が少なく運用の手間がない
- 上場時に大きく利益を得られる可能性がある
- 成長の可能性が見込める企業の株主になれる
安く株式が購入できるなどのメリットがあります。以下で、1つずつ見ていきましょう。
上場企業よりも安く株式が購入できる
ユニコーン企業は非上場企業のため、上場企業と株式の購入方法が異なります。また、株価が明確に定められていないため、取引時に価格を決める必要があります。
この際、決定価格が決まるまでの過程は購入方法によって異なるため、自身に有利な条件で株式を得られることが多いです。また、上場企業の株式よりも安く購入できる場合があるため、元手が少なくても安心です。
流動性が少なく運用の手間がない
上場企業の株式は、価格を都度チェックしたり、適切なタイミングでの購入・売却をしたりと、運用に手間がかかります。一方、ユニコーン企業の株式は情報自体が少なく短期売買に向いていないため、長期保有していれば大きく値上がりするタイミングが来る場合があります。保有さえしていればよいため、運用に手間がかかりません。
上場時に大きく利益を得られる可能性がある
ユニコーン企業が上場すると、企業の株式価値が上がり高額で取引されるケースが増えます。IPO(新規公開株)といわれるこの取引は、公募価格よりも高い金額で初値がつくことが多く、利益を得られる可能性が高いです。ユニコーン企業への期待値によっては、株式購入時の数十倍の価値になる場合もあります。
IPOは抽選で購入できるかどうかが決まるため、高倍率の抽選を勝ち抜けるかどうかが鍵です。多少運が絡む方法ですが、上場していない企業への投資でのみ味わうことができる体験です。
成長の可能性が見込める企業の株主になれる
成長の見込める企業への投資には、相応のリスクが伴います。しかし事業内容・企業概要など企業を分析できる時間をじっくりと設けられるため、投資の経験値を積むことが可能です。
気になるユニコーン企業の株式を購入できれば、投資で企業経営や有益な事業を応援できます。
日本で注目されているユニコーン企業は?
STARTUP DB「国内スタートアップ評価額ランキング(2023年1月版)」によると、日本のユニコーン企業は以下の10社と考えられます。
企業名 | 評価額(1ドル=140円) | 事業内容 |
Preferred Networks | 3,539億円 | 機械学習・深層学習など最先端技術の実用化 |
ADVASA | 2,031億円 | 福利厚生ペイメントサービス「FUKUPE」の運営 |
GVE | 2,245億円 | CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)プラットフォームの開発 |
スマートニュース | 2,004億円 | ニュースアプリ「SmartNews」の運営 |
SmartHR | 1,732億円 | クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の提供 |
TRIPLE-1 | 1,650億円 | 半導体システム「KAMIKAZE」の開発 |
スリーダムアライアンス | 1,527億円 | セパレータ(絶縁体)技術を核とした次世代電池の開発 |
クリーンプラネット | 1,457億円 | 凝縮計画反応を用いた新水素エネルギーの実用化研究 |
Spiber | 1,457億円 | 新世代バイオ素材開発 |
TBM | 1,339億円 | プラスチック・紙の代替素材「LIMEX」の開発・資源循環サービスの提供 |
ラインナップの多くは、IT企業やエネルギー事業を営む企業が多いです。SaaSの実用化・脱炭素への動きなどが主な要因と考えられます。
名前を聞いたことがある企業・知っている企業はありましたか?これらの企業に投資すれば、通常の株式や投資信託では味わえない投資体験ができます。
http://research-online.jp/all/economy/15447/
http://research-online.jp/all/life/15607/
http://research-online.jp/all/economy/15664/
まとめ
ここまで、ユニコーン企業が投資におすすめの理由と国内のユニコーン企業について紹介しました。新進気鋭の企業の活躍は、日本経済の活性化を後押しします。ユニコーン企業を応援しながら、投資を楽しみましょう。
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