倒産、廃業が相次いでいる新電力会社、どこの会社がおすすめ?

節電の重要性がテレビでも騒がれている中、電気の供給に対するニーズも高まっているといえます。電気代のことを考えると、どの会社と契約を結ぶべきか迷ってしまうでしょう。ここでは、新電力会社の実態を中心に解説します。 

新電力会社とは?

新電力会社とは、2016年4月の制度改革(※1)により誕生した電力の小売業を中心に営む会社です。これまで、電気事業は大手の企業を中心にサービスを提供していました。

特定の企業が1つの事業を独占してしまうと、業界内で競争が生まれません。実際に、以前は消費者がライフスタイルに合った電力会社を自由に選べませんでした。

そこで、適切な価格設定やサービスの品質向上を目指すために「電力小売全面自由化(※2)」が実施されます。こうした動きにより、我々の生活における利便性が向上しました。 

しかし、2021年には新電力会社の倒産や廃業が相次ぎました。このような現状について、掘り下げて説明しましょう。

倒産が続いている理由

では、なぜ新電力会社は倒産が続いているのでしょうか。「帝国データバンク」の統計情報によると、2021年の倒産件数は14件と前年比で7倍上昇(※3)しました。電力会社は、非常に厳しい経営状況の中で戦っています。

倒産が続く理由として挙げられる要素は、大きく分けて2つです。世の中の経済事情を知るためにも押さえておきましょう。 

エネルギー価格が高騰しているため

ウクライナ危機の影響により、世界的にエネルギー価格が高騰しています。日本も例外ではありません。総務省では「消費者物価指数」として物価の状況をまとめています。消費者物価指数の種類は大きく分けて3点です。

  • 総合指数・・・全ての財やサービスの物価を指数化したもの
  • コア指数・・・総合指数から生鮮食品を除いたもの
  • コアコア指数・・・総合指数から生鮮食品およびエネルギーを除いたもの

実際に2022年6月の数値を見てみると、日本のコアコア指数は前年同月と比べると1.0%(※4)の上昇と意外にも高く出ていません。しかし、コア指数では2.2%(※5)も物価が上がっています。

つまり、エネルギー価格が非常に高騰している状態です。エネルギー資源の原価が高くなれば、十分な電気を供給できません。新電力会社にも大きな影響を与え、倒産や廃業に追い込まれる要因となっています。

「インバランス料金」が大きな負担となっているため

新電力会社には、旧来の電力会社へ「インバランス料金」を支払う可能性もあります。こちらは、電気を発電した実績が当初の計画と大きく乖離した場合に発生する負担です。

新電力会社は、大手電力会社から小売業のみを委ねられています。電気は長期間貯めておくことが非常に困難なエネルギー(※6)です。そのため、発電した量は利用者になるべく全て消費してもらわなければなりません。

もし、電力が足りないのであれば新電力会社が補い、余った場合は買い取って負担します。とはいえ、必要となる発電量は簡単に予測できるものではありません。

太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーで発電しているところは天候で計画が崩れるケースもあるでしょう。インバランス料金の度重なる負担が、新電力会社の撤退に繋がってしまうともいえます。

おすすめ電力会社

各新電力会社の将来は、誰にも完璧に読み切ることができません。経済状況によっては、順調に事業を提供していた会社が倒産に追い込まれる危険性もはらんでいます。 

しかし、大手の電力会社とは異なり独自のサービスを作りやすい点が新電力会社の魅力です。ここでは、おすすめの会社を3点紹介しましょう。

東京ガス

関東地方(静岡県の一部を含む)に住んでいる人は「東京ガス」をおすすめします。新規契約から3か月間は、消費した電気の量に関係なく基本料金が無料(※7)になる新電力会社です。初めて1人暮らしをする人は、生活費の節約に役立つでしょう。

3か月が経過したあとの基本料金は大きく分けて3段階(※8)です。

  • 120kWhまで…19.78円/kWh
  • 300 kWhまで…25.29円/kWh
  • 300kWh超…27.36円/kWh

東京ガスの都市ガスをあわせて利用している人は、電気代で割引が適用されます。

ONEでんき

ONEでんきは、沖縄県や離島を除くほぼ全域で利用できる新電力会社です。人件費や設備費用を細かく計算しているため、大手電力会社よりも安い値段で電気が使えます。

ONEでんきが重視している点は基本料金です。大体の人は年間で17,160円を支払っているといわれていますが、ONEでんきはすべての地域で0円(※9)に設定しています。

電気代は1kWhあたり25.40〜32.00円(※10)です。初期費用や解約手数料も無料であるため、余計な出費をなるべく抑えたい人に向いています。

HTBエナジーでんき

全国転勤で北海道から沖縄県のいずれにも引っ越す可能性のある人は、HTBエナジーでんきの利用も検討してみましょう。契約件数が右肩上がりに上昇しており、2020年度には26万件(※11)を突破しました。

HTBエナジーでんきは、電気料金プランも非常にお得です。1人暮らしをしている人は、「PRIMEプラン」で基本料金や従量料金が最大で5%オフ(※12)となります(30〜60アンペアが対象)。決まった時間にしか電気を使わない人は、「ママトクプラン」で契約すると毎日2時間の電気代が無料(※13)です。

https://research-online.jp/all/economy/14077/
https://research-online.jp/all/save/3003/

まとめ

ここでは、新電力会社の実態とおすすめな企業についてまとめました。廃業が続いているものの、料金プランはお得なところもたくさんあります。電気代を見直したい人は、新電力会社も候補のひとつに入れておくといいかもしれません。

 

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