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銀行口座は2つ以上開設しよう
給与振り込みとカードの引き落としができればいいから、銀行口座なんて1つあればいいや、と思っていませんか。銀行口座は2つ以上持ち、目的に応じて使い分けるのが、便利で安心です。
理由としては、
・銀行の破綻やATMのトラブルなどの時にも安心
・貯金用の口座は別にあったほうがよい
・副業をするなら専用の口座があったほうがよい
といったことがあげられます。
給与振り込みと、カードや公共料金の引き落としに使う口座をメインバンク、その他に持つ口座をサブバンクとし、それぞれの銀行の選び方や使い方を見ていきましょう。
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給料の振り込み先となるメインバンク
会社員であれば給与の振込口座をメイン口座とするのが一般的でしょう。ここから生活費を引出し、公共料金、クレジットカードの引き落とし口座にも指定しておくとスムーズです。
給与の振込口座であるため、会社から銀行を指定される場合もあります。もし自由に選べるなら、自宅や会社の近くに店舗があるか、またATMの利用料や振込手数料も、よく比較して選びましょう。
コンビニATMもありますが手数料がかかることが多く、銀行のATMも時間外になると手数料がかかります。振込手数料も他行あてとなると700円くらいかかることもあります。
都市銀行や地方銀行であれば、ネットバンキングなら安く済むことが多いです。または、ネット専業銀行なら、月に何回までなど条件付きで、現金引き出しも振込も手数料無料でできる銀行があります。
貯金のためのサブバンク
サブバンクは、まず貯金のための専用口座を作りましょう。貯金をするためには、毎月自動的に給与から積み立てるのが一番確実です。
メイン口座で貯金もすると、生活費と一緒になってわかりにくなります。また、いつでも簡単に引き出せてしまい、残った分で貯金しようという発想になりがちです。これではなかなかお金は貯まりません。貯金のための口座は別に必要です。
貯金用口座には、メイン口座と同じ銀行の自動定期預金を利用するのが一般的。ネット専業銀行など一部の銀行では、他行の口座から毎月一定額を手数料無料で入金できるサービスもあります。
例えばソニー銀行の「おまかせ入金サービス」は、毎月決まった日(5日または27日)に設定した額(10,000円以上)が、自分のメインバンクの口座から、ソニー銀行の自分の口座に入金され、手数料はかかりません。ネット銀行は利息がやや高めに設定されているところが多いので、貯金用口座を作ってみるのもよいでしょう。
突然の出費のためのサブバンク
毎月計画的にお金を貯めていても、どうしても避けられない突然の出費というのもあり得ます。家電が壊れたとか、冠婚葬祭のイベントなどです。メイン口座の残高では足りなければ、貯金専用口座のお金を取り崩すことになりますが、できれば避けたいもの。
毎月の貯金額を少なくしてもよいのですが、急な出費がなかった月に、その分貯金できるかというと、なかなか難しいでしょう。やはりあれば使ってしまう、何となく消えてしまうことになりがちです。
そこで、突然の支出に対応するため、緊急用の口座を作りましょう。
緊急用の口座へは、貯金用口座のように、毎月メイン口座から引き落として積立てても、都度入金する形でも構いません。例えば、「500円貯金」や、節約できた分だけ貯金する「つもり貯金」がある程度貯まったら、この緊急用の口座に入れるといった方法です。
緊急用口座には、毎月の貯金額の3割くらいを目安に入れていくとよいでしょう。例えば、毎月2万円貯金するなら、そのうち6,000円を緊急用口座に回すという計算です。
副業収入のある人は給料振込先を分けよう
副業による収入がある人は、本業の給与受取口座とは別の口座で管理するのがおすすめです。収入はもちろん、副業にかかった経費もその口座で管理できます。1年ごとに収支をチェックし、副業で得た収入はそっくり貯金に回せればベストです。
また、副業による年間所得(経費を引いた額)が20万円を超えると確定申告が必要になります。副業の収入も経費もメイン口座で一緒に管理していてはわかりずらいですね。うっかり20万円を超えているのに気づかず、確定申告を怠っているとペナルティが課される場合もあるので、きちんと別口座で管理しましょう。
同じ銀行に目的別口座を持つのも◎
住信SBIネット銀行では、代表口座のほかに、いろいろな目的の資金を自分の名義内で分けて管理できる預金専用の「目的別口座」を利用することができます。
代表口座とは、口座開設と同時に作成され、取引きの基本になる口座です。ATMや振込等を利用する場合の入出金口座になります。
一方、目的別口座は、目的に合わせた預金専用口座で、自分自身で目標期間や目標金額を設定できます。目的別口座は5つまで利用でき、最大98回まで新規作成できます。
目的別口座の円普通預金は、ATMや振込の入出金には利用できません。一度代表口座に振替えて、代表口座から利用する必要があります。
【代表口座と目的別口座のちがい】
代表口座 目的別口座
口座番号 ○ あり × なし
利用可能な口座数 1つ 5つまで
ATMでの入出金 ○ 利用可 × 利用不可
振込 ○ 利用可 × 利用不可
外貨預金 ○ 利用可 ○ 利用可
目的ごとに口座を分けてそれぞれ目標金額を設定すると、目標達成までに必要な金額や達成率をグラフで確認できます。モチベーションアップにつながりそうですね。
また、一旦代表口座に振り替えてからでないと、ATMで引き出したりできないので、緊急事態がなければ使ってしまうことも防げます。
ネット銀行もおすすめ
ネット銀行の金利は、銀行ごとに差がありますが、都市銀行などよりも高めです。
たとえば、100万円を1年の定期預金に預けた場合の金利は、都市銀行、地方銀行、信用金庫は、ほとんどのところが0.002%(2020年8月1日現在) です。これに対し、ネット銀行は以下のような金利になっています。
住信SBIネット銀行 円定期預金 0.15%
ソニー銀行 円定期預金 0.15%
オリックス銀行 eダイレクト預金
・スーパー定期 0.12%
大和ネクスト銀行 円定期預金 0.05%
イオン銀行 スーパー定期 0.02%
ジャパンネット銀行 ネット定期 0.02%
セブン銀行 定期預金 0.02%
楽天銀行 定期預金 0.02%
※いずれも100万円を1年定期にインターネットで預け入れた場合。金利は2020年8月1日現在。
ネット銀行では、実店舗が少なく人件費などの経費が削減できる分、金利を高めにできるのです。ほかにも銀行によって様々な金融商品や期間限定のキャンペーンなどがあり、さらに金利の高いものも。
金利が高めなので貯金用のサブバンクとして使うのはもちろん、給与受取口座にすることができるなら、メインバンクとして使うのもよいでしょう。