今回は、NISA・iDeCo経験者の投資体験談の紹介です。
独身時代に投資に興味を持ち始めて資産運用を始めた筆者が、結婚・出産を経て現在に至るまでの資産運用ストーリーをお話しします。
投資をして良かったと思うことや、つまずいたところも交えながら、紹介していきます。
投資や資産運用に興味はあるけれど勇気が出ない方に向けて、「ちょっとトライしてみようかな」と一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
プロフィール
現在33歳、会社員で1児の母です。
2015年、26歳のときに資産運用を始めました。
その後2017年に結婚し、2019年に出産。
現在は、仕事・家事・育児をしながら、資産運用を続けています。
資産運用を始めるまで
投資を始めたきっかけ|新卒で入社した会社の「持株会」
大学を卒業後、就職した会社で「持株会制度」というものがありました。
毎月の給与から一定額が天引きされて、自社株を購入する制度です。
最初は制度の内容をあまり理解しないままに、とりあえず最低金額で始めました。
その後3年ほど勤めて転職する際に、持っている株を移管するために証券口座が必要となり、証券口座を作りました。
当時は「証券口座って何?」「移された株はどうしたらいいの?」と分からないことだらけ。
分からないことを調べたり聞いたりしながら、何とか証券口座を作りました。
利益が出て、投資に興味を持つ
自分の証券口座に移された後、株の値動きはたまに見る程度でしたが、リーマンショック後の経済回復に乗って株価は順調に上昇。
持っていた株は250万円ほどの含み益になりました。
社会人数年目の私にとって、250万円はとても大きな金額。
売却手続きを終えて利益が確定したときの高揚感は、今でもよく覚えています。
当時の年収に近い金額を働かずに得られた経験から、こんなことがあるのかと衝撃を受けるとともに、投資の世界へ興味を持ち始めました。
資産運用に出会う
さて、株で得た利益をどうしようか。もっと増やせないものか。
別の個別企業の株を買って値上がりを狙うことも考えましたが、目利き力はありません。
今回はラッキーだっただけ、2回目も上手くいくとは思えませんでした。
情報収集していくうちに、資産運用という考え方に出会います。
「投資とは?」「なぜ投資が必要なのか?」を学んだり、ファイナンシャルプランナーに相談してライフプランを組んだりして、目標金額に沿った資産運用をシミュレーションしました。
具体的には、65歳時点で3,000万円を作ることを目標にしました。
(生活費:月17万円、年金受取額:月7万円とすると、毎月の不足額は月10万円。
65歳~90歳まで25年間では、25年×12ヶ月×10万円=3,000万円が必要になる計算)
そして変額保険を契約。資産運用の第一歩です。
今から振り返ると、変額保険ではなくNISAを始めれば良かったと思うのですが、当時はまだNISAが始まって間もない頃。
NISAの活用法についての情報も少なく、資産運用についての話題も今ほど当たり前ではありませんでした。
つみたてNISAを開始
変額保険で資産運用を始めた約3年後に、「つみたてNISA」が誕生しました。
制度開始に合わせて、大手銀行はもちろん、クレジットカードと紐づけてポイントが貯まる仕組みも登場。
どこの金融機関で口座開設するか迷いましたが、エポスカードでポイントを貯めていたので、tsumiki証券で始めることに。
tsumiki証券の商品ラインナップは、セゾン投信、コモンズ投信、レオス・キャピタルワークスの3社が提供する投資信託でした。中身を見て世界の株式に投資できるものをいくつか選び、積み立てスタート。
その後、楽天証券のポイント還元率に惹かれ、つみたてNISA口座を楽天証券に変更。
楽天証券のつみたてNISA口座では、全世界株式のインデックスファンド1本に絞り、積み立てています。
結婚・出産とマネープランの変更
結婚、出産を機に見直し
資産運用を始めた頃に作成したライフプランは、生涯独身を前提としたもの。
結婚と出産を機に、プランを見直しました。
今まで自分一人の資産だけを考えていたところから、世帯全体の資産計画を考えるように。
キャッシュフロー表を作り、現在と将来の収入・支出を入れて、現役時代・老後ともにお金が足りなくならないかシミュレーションしました。
1年だけで見た場合に家計が赤字になる年があったとしても、それまでに準備して蓄えておけば、資産はマイナスにならずに過ごせます。
キャッシュフロー表を自分で作るのが難しい方は、ファイナンシャルプランナーなどお金の専門家に相談して作ってもらうのも良いでしょう。
試算後にやったこと
・子どもの教育資金の目標額から逆算して、夫婦で積み立てを開始。
積み立てしながら、資金の一部はジュニアNISAで運用開始。
・変額保険を一部解約して、iDeCoの掛け金へ。
・低金利時代なのでフルローンでの購入も視野に。
住宅購入の頭金用に準備した資金は、一部を資産運用へ。
iDeCoの手続きは、やや面倒だった
つみたてNISAに続いて始めたiDeCoですが、つみたてNISAに比べると手続きがやや面倒に感じました。
口座開設の申し込み時に、会社に書いてもらう書類があるためです。
大手企業であれば、恐らく担当者も慣れていてスムーズに進むかと思いますが、筆者の勤めるような中小企業では、そうもいきません。担当者に事情を説明して、記入箇所を説明して、記入・押印してもらいました。
また毎月の掛金額の変更も、書類での手続きが必要で、年に1回しか変更できません。
その点、つみたてNISAは証券口座のサイトから変更手続きできるので、簡単ですね。
iDeCoの節税効果に期待しているので、まずは続けていきます。
iDeCoは、スイッチングと言って商品チェンジができるので、現在は全世界株式のインデックスファンド1本に絞っていますが、今後のライフステージに合わせてポートフォリオを都度変更していく予定です。
今後に向けて
現在は、個人資産のうち、銀行預金が33%で、77%が資産運用に回っている状況。
夫は資産運用の経験が浅く預金比率が高いので、私は運用に回す比率を高めにしています。
資産運用部分77%の内訳は、変額保険が50%で、つみたてNISAとiDeCoが計12%、残り5%が個別株や投資信託のアクティブファンドなどです。
今後は、変額保険の割合を減らして、つみたてNISAとiDeCoの割合を増やし、資産全体を育てていきたいと考えています。
つみたてNISAもiDeCoも、積立設定をしてしまえば、その後はあまりやることがありません。私は、手をかけながらリターンを狙う投資の楽しみも味わいたいので、資産の5~10%ほどは、個別株やアクティブファンド、株価下落時の追加投資などをしていきたいと考えています。
http://research-online.jp/all/asset/14652/
http://research-online.jp/all/asset/13359/
http://research-online.jp/all/asset/13392/
まとめ|これから資産運用を始める方へ
今回は、私の資産運用ストーリーをご紹介しました。
初めから正解を求めず、まずは小さく始めて、トライ&エラーしながら自分のスタイルを見つけてもらえたらと思います。
資産運用の相談や金融商品の選び方などは、リサーチオンラインまでお気軽にお問い合わせください。