いきなりオイスターはなぜ生まれた?減益から2020年で巻き返しを図る戦略について

経済/ビジネス

いきなりステーキでオイスターが

人気ステーキチェーン店のいきなりステーキが2019年5月19日から新サイドメニューのオイスターの販売を開始しました。彼メニューの販売を3月に始めたばかりで、肉メニューではない海の幸であるオイスターが登場したことで賛否両論があります。

 

本来のセールスポイントであるステーキを最も売り出すべきではないか、ステーキ離れの原因になってしまうのではないかといった見方もあります。生牡蠣や焼き牡蠣といったメニューが用意されており、一度に多く注文すればお得になる料金設定です。

 

セットでの注文ができるとともに、単品での注文にも対応しています。濃厚でミルキーな味わいを楽しむことができて、独特の嫌な臭みはまったくありません。焼き牡蠣を乗せたりお酒と一緒に楽しんだりと楽しみ方も幅も広いです。

 

オイスターがそれほど世の人に人気がある理由であり、高品質のオイスターを提供するいきなりステーキを高く評価する方も少なくありません。

 

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人はオイスターを食べたい   

ぶ厚いステーキを立ち食い形式で提供するのがセールスポイントであるいきなりステーキがオイスターの提供に至ったのは、アメリカのステーキレストランを一瀬社長が見たことによる影響です。

 

アメリカではステーキレストランでオイスターを提供しているところが多く、いきなりステーキで試してみる価値があるのではないかと思ったのがスタートです。ワインと一緒に楽しめるオイスターを販売することで、客単価の上昇を狙っています。

 

さらに来店動機にもつなげたいという考えもないわけではありません。ステーキ以外のセールスポイントを設けることによって来店しようと考える方も少なくありません。

 

富山湾の海洋深層水をくみ上げて、洗浄及び浄化をしたオイスターであるからこそ、質に関しては何も疑うことはありません。多くの方がオイスターを食べたいというニーズに応え、そしてオイスターも魅力的であることをしっかりアピールしています。

 

アメリカではステーキレストランでオイスターをやっている 

アメリカのステーキレストランでオイスターを提供しているのが当たり前であることをヒントにいきなりステーキも同様にスタートしました。生牡蠣や焼き牡蠣を一緒に食べることができるのはいきなりステーキの価値を高めることになります。

 

まだオイスターを提供している店舗は少ないものの、今後増加する可能性は大いにあります。ステーキのみならず牡蠣も好きであるのならいきなりステーキの牡蠣メニューも魅力的に映るでしょう。

 

アメリカでオイスターを提供しているからといっても日本でも成功するかは分からないものの、少なくともオイスター好きが日本でも多数いることが事実です。ステーキと牡蠣を一緒に楽しむこともできるため、幅広い楽しみ方があるものです。

 

今後アメリカのように日本でもスタンダードになる可能性もないわけではありません。贅沢な時間を過ごすことができて、さまざまな組み合わせを楽しみたいと思うこと受け合いです。

 

いきなりオイスターは減益の厳しい状況から生まれた

いきなりステーキは自分が食べたい種類と量を選択できて、気軽に足を運べることをセールスポイントとしていたものの、減益が続く厳しい状況になってしまいました。複数の店舗は閉店に至ることになりました。

 

減益が続くいきなりステーキが苦境を脱するために打ち出したのがオイスターの提供です。ステーキだけでは今後も苦境が続くことが予想されており、オイスターの提供によって大きな目玉を用意することを目的としています。

 

まだオイスターを提供している店舗は都内のみとなっており、まだいきなりステーキでオイスターの提供が浸透しているわけではありません。今後オイスターの提供が数多くの店舗に広がっていくかは売れ行き次第です。

 

減益が続く厳しい状況においてオイスターの提供で苦境を脱しようとするいきなりステーキに今後さらに注目してみてはいかがでしょうか。自社同士の競合が発生したことによって、思うように売上を伸ばすことができなかったのが事実です。

 

だからこそ目玉商品を売りにきっかけを作ろうとしています。

 

なぜ既存店の売上が下がったのか?

いきなりステーキの戦略でひとつの失敗となったのは、店舗数の増加にコミットし過ぎたことです。

 

ロードサイド店舗を中心に拡大したものの、自社同士の競合が発生したことによって、店舗間の距離をしっかりとり、カニバリゼーションが起きないようにすべきです。さらに子ども向けのメニューもあまり提供されていませんでした。

 

子ども連れのお客様が少なくなる理由であり、さらに肉を焼く技術が満足のいく基準に達していないこともひとつの問題です。オイスターの提供をひとつの武器として、かつての勢いを取り戻すことができるかどうかの瀬戸際です。

 

店舗の拡大は諸刃の剣であり、お客様数や売上高や利益ばかりに目を奪われてしまうことにもなりかねません。既存店の売上が下がった理由は少なくありません。そして改善するためにはどうしても時間がかかるものです。

 

急速な店舗拡大のしわ寄せによって減益が続くことになりました。

 

いきなりオイスターで巻き返しを図る 

いきなりステーキは今後いきなりオイスターで巻き返しを図る方針を示しています。ステーキが好きな方が多いとともに、オイスターが好きな方も多いのが事実です。

 

高品質のオイスターを提供することに価値が高まり、さらに利益を伸ばせるチャンスになるものです。ステーキばかりが注目されるいきなりステーキにおいて、オイスターも同様に目玉商品にしていこうという考えです。

 

今後巻き返しを図っていけるかどうかはオイスターがどれだけ多くのファンを獲得するにあたっての理由になるか次第です。

 

いきなりステーキがかつての勢いを取り戻すことができるかはオイスター次第といっても過言ではありません。

 

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