週休3日制のメリット・デメリットは?消費や経済に与える影響について

経済/ビジネス

はじめに

週休3日制のメリットは、ゆっくり休息時間がとれることが最大の魅力に感じますが、逆に3日も休みがあると仕事に戻るのが大変になりそうですよね。

 

日本の企業は、完全週休2日制や隔週の週休2日制など、何かしらの週休2日制を導入しているところが全体の80%以上といわれています。

 

最近では週休3日制を始める企業も少しずつ増え始めていますが、その裏側には消費者の動向や日本経済に影響を与えることが考えられているのです。

 

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週休3日制はリカレント教育を促進する

近年人生100年時代ともいわれ、定年後も意欲的に仕事や勉強に取り組む60代も増えています。

そんな中で企業が導入を始めている「リカレント教育」というものをご存知でしょうか。

 

教育と就労のサイクルを生涯に渡り繰り返す教育制度がリカレント教育。リカレント(RECURRENT)という英語が由来で、反復や循環という意味があります。

 

高校や大学を卒業して社会人になると、なかなか勉強をするチャンスがありませんよね。

リカレント教育は「社会人の学び直し」といわれるように、必要性を感じた時に教育を受けられること。

 

キャリアアップにもつながり、目的に沿った勉強ができるようになります。

週休3日制のメリットは、リカレント教育の環境設備になり、休日に勉強できるだけの時間が増えること。

すると労働者のスキルが向上して、企業の生産性も高まると期待されているのです。

 

消費者の支出が増加する

週休3日制のメリットは、日本の経済にとって消費者の支出増加効果が期待されています。

休日が1日増えることにより、ひと月あたり0.9万円支出が増加するという説も。

 

消費者の支出について、平日と比べると休日のほうが1日あたり2,000円ほど多くなるという話もありますので、週休3日制になると消費活動が活発になるのは想像できますね。

 

何もせずに3日間家にいるのは退屈。

とくに目的がなくても、近所のモールをふらっと歩いているだけでも、何かしらの買い物はしてしまいます。

3日間あれば1泊旅行しても、もう1日休みがある計算。週休3日制なら、レジャーの計画もしやすいですね。

 

働くモチベーションが高まる

週休3日制のメリットは、ワークライフバランスがとりやすくなること。

しっかり休息時間がとれると、休日明けも気分がリフレッシュされ、イノベーションが促進されることも考えられます。

 

週休2日だと、金曜日に飲み会をやって土曜日は二日酔い。

あっという間に日曜日が過ぎて、再び月曜日という繰り返しになってしまいます。

 

1日休みが増えることで、精神的にもプレッシャーが減り、やりたいことが休日中にできるため、心身のバランスを整えやすいかもしれません。

 

さらにプライベートを充実させて働きたい人にとっては仕事がしやすく、企業の人材不足の解消にもつながるでしょう。

よいサイクルが生まれると、キャリアアップに向けて自分と向き合う時間も増えるはずです。

 

収入減の恐れあり

週休3日制になれば、介護や育児の時間も増え、家族のつながりがさらに強くなることもメリットです。

しかし休みが増えると収入減につながり、外出したくてもできないのではないか?という声も聞かれる様子。

 

大手企業では、実質的な週休3日制を導入し、従来の給与水準を変えないよう、年間所定内労働時間を1日あたり0.5時間延長するという措置を行っています。

 

その反面、時間外労働が減ることはデメリットになり、残業が習慣化している人にとっては収入が減るような感覚にもなるでしょう。

 

週休3日制のメリットをできるだけ活かすためにも、各企業の工夫や規則の変更などが求められますが、勤務時間はそのままで週休3日制になった場合は、所得が1か月あたり15%減少する試算になるといわれています。

 

経済効果はあまり期待できない?

週休3日制は、企業と労働者にとってメリットがありますが、経済効果としては一時的に消費者動向が活発になるものの、収入減の不安により長期的な消費の活性化にはならないという見方もあるようです。

 

本来の目的は労働者のスキルアップで、企業の優秀な人材を増やし、日本の経済の全体的な生産性を高めること。そうすれば給与も上がり、家庭での消費も余裕が増えるのでしょう。

 

しかし実際に週休3日制を導入している企業はまだ少なく、短期的な効果ではあまりメリットがないかもしれません。

 

週休2日制に慣れてしまった人がほとんどなので、いきなり休みが増えても慎重に行動する人が多いのは想定できますね。

 

経済的にもメリットがあるのは、今よりも0.83日休みを増やすことともいわれていますが、完全週休3日制はメリットもデメリットも考えなければならないのでしょう。

 

まとめ

週休3日制のメリットは、自分の時間や家族、友人と過ごす時間など、今までできなかったことがもっとできる期待感が増えることです。

 

しかし一度プログラムされてしまった働き方を変えるには時間がかかりますので、休みが多いからと油断せず、効率的に休みを使いながら社会に貢献するよう、私たちも考える必要があるのかもしれません。

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