中止にはならない!Go Toトラベル一斉停止時のキャンセル料や延長期間

働く女性

はじめに

2020年、世界中を襲っている新型コロナウイルス感染症。

小さな子供までもがマスクをし、誰もがアルコール除菌液を持ち歩き、人との間隔を開けるための足跡マークがどこにでもある。

こんな不思議な環境で暮らさざるを得ない状況の中、日本独自に行われているのがGo Toトラベルです。

 

Go Toトラベルは、始まった当初から賛否両論ある事業のうちのひとつですが、一体どのような政策なのでしょうか。

また、年末年始に決まった、Go Toトラベルの一斉停止期間。

この期間中に既に予約をしてしまったチケットのキャンセル料などはどうなるのでしょうか。具体的に説明していきたいと思います。

 

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Go Toトラベルとは?

出典:IHG Hotels & Resorts

 

Go Toトラベルとは、新型コロナウイルス感染症における外出自粛や休業要請によって、経済を再興させることを目的とした事業「Go Toキャンペーン」の中のひとつです。

Go Toキャンペーンは、Go Toトラベルの他、Go To Eat、Go Toイベント、Go To商店街の4つで構成されています。

 

この中でも、Go Toトラベルは人の移動を伴うため、コロナウイルスが収束をしていないにも関わらず安易すぎるのではないかと、始まった当初から酷評を集めていました。

では、Go Toトラベルは具体的にどういったものなのでしょうか。

改めて見ていきましょう。

 

Go Toトラベルが始まった背景

新型コロナウイルス感染症は、「密」になることを避けるだけでも、十分に防げるウイルスです。

だからこそ、2020年に入ってすぐ、全国的に学校が休校になったり、サラリーマンは在宅勤務を余儀なくされたり、飲食店や娯楽店などの営業自粛が求められたりしたわけです。

 

とはいえ、そんな自粛生活を続けていけば、たちまち経済は崩壊してしまいます。

それに懸念を示したのが日本政府。そこで誕生したのが、Go Toキャンペーンです。

 

Go Toトラベルの仕組み

Go Toトラベルを利用して旅行をすると、通常の旅行代金に比べて最大半額の値段で旅行に行けます。

内訳は、旅行代金の35%OFF、15%に相当する金額の地域共通クーポンを貰えるといったところです。

 

とはいえ、中身は同じ「旅行」。

それであれば、「安くなる時期に行っておいたほうがお得!」と思う国民が大勢いるのは頷けますよね。

 

Go Toトラベルが問題視されている理由

Go Toトラベルは、他のGo To事業と比べて人の移動が伴います。

だからこそ、東京や北海道、大阪といった、コロナウイルス感染者が多数発生している県を離発着する旅行に対して、細心の注意が払われているのも事実です。

 

とはいえ、比較的感染が落ち着いていた夏から秋にかけては、多くの国民が飛行機や新幹線に乗って遠出の旅行を楽しんでいました。

では、Go Toトラベルが問題視されている理由は何なのでしょうか。

 

Go Toトラベルによってクラスターが発生しているから

2020年11月25日現在、Go Toトラベルを使って県をまたぐ移動をした人は約4,000万人。

そのうちの180人がGo Toトラベルが原因でコロナウイルスに感染したとされています。

 

また、Go Toトラベルを利用した客が旅行先でクラスターになったという事例も報告されており、Go Toトラベルがもたらしているのは経済効果という良い風ばかりではないことが、お分かりいただけるでしょう。

 

政府が一向にGo Toトラベルを利用停止にしないから

菅総理は、「Go Toトラベルがコロナウイルスの感染拡大に繋がっているわけではない」という主張を崩しませんでした。

それは、Go Toキャンペーンが菅総理の肝いり政策であるがゆえのこと。

また、Go Toトラベルを政策として行うことで、多くの国民の足が動き、経済効果が徐々に出てきたことが原因とされています。

 

とはいえ、経済効果はあくまでも人間が健康に暮らしていることが大前提。

だからこそ、国民は、「菅総理は私たち国民の命と自分の政策、どっちが重要なの?」と首をかしげてしまうのです。

 

Go Toトラベルが年末年始に一斉停止へ!その背景とは?

新型コロナウイルス感染症の感染者数が日に日に増えていく中、政府はようやくひとつの決断を下しました。

それが、年末年始にあたる12月28日~1月11日までのGo Toトラベルの利用を、全国で一斉に停止するということ。

その背景には何があったのでしょうか。

 

コロナウイルス感染者が過去最多を更新し続けている現状を考慮

新型コロナウイルス感染症は、今まさに第3波。

季節的なこともあり、毎日多くの国民がコロナウイルスに新規感染している状況です。

 

東京では、1日の感染者数が初めて600人を超えた日もありました。

日に日に深刻化していく状況を見た日本医師会は政府に対して、Go Toトラベル事業を一時停止して欲しいと再三お願いをしていたのです。

しかし、政府はそれに頷くことはなく、ついに年末までズルズルと来てしまったのです。

 

そして12月14日にようやく、年末年始にあたる12月28日~1月11日までのGo Toトラベル利用を全国一斉停止する決定を下しました。

 

前倒しでGo Toトラベルの一時停止措置を行う地域もある

感染者数が多く、既にGo Toトラベルの一時停止措置を取っている大阪市と札幌市。

この2都市に加わる形で、東京都と名古屋市と広島市もGo Toトラベルの一時停止を前倒しする予定です。

 

東京都に限っては、23区外も含めたすべての東京都が対象ですが、大阪市や札幌市、名古屋市、広島市は、道府県ではなくあくまでも「市」の問題。

したがって、ご自身の予約した宿が何市にあるのかをきちんと確認する必要があり、注意が必要です。

 

Go Toトラベルのキャンセル料はどうなるの?

この年末年始。

コロナのことは心配だけれど、せっかくGo Toトラベルでいつもより安く帰省できるのだから利用しない手はない!と考えていた方も多いのではないでしょうか。

 

それが一点、先日の発表により、年末年始はGo Toトラベルの利用ができなくなってしまいました。

そこで発生する問題点が、旅行や帰省自体をキャンセルするのか、はたまた正規料金を支払ってまで旅行や帰省をするのかということ。

 

では、旅行や帰省自体をキャンセルした場合のキャンセル料は、どのような形で補償されるのでしょうか。

 

キャンセル料は基本的に国が全額負担の方針

旅行は、予定の日程が迫れば迫るほど、キャンセル料が割高に設定されています。

しかし、Go Toトラベルの一時停止に伴うキャンセル料については、基本的に国が全額負担をしてくれるようです。

 

ただ、キャンセルの手続きは12月24日までと定められています。

したがって、Go Toトラベルの一時停止に伴って、旅行や帰省の有無を再度検討している方は、12月24日までにその結論を出すようにしましょう。

もしキャンセルをする場合は、予約した旅行会社にキャンセルの手続きをしに行く必要があるので、その点だけ注意するようにしてください。

 

ちなみに、キャンセルをせずに旅行や帰省を決行する場合、通常の料金を支払う必要があるので、予定していた金額の倍の出費を覚悟してくださいね。

 

発券済の地域共通クーポンはどうなるの?

Go Toトラベルで旅行を申し込んだ際にもらえる地域共通クーポン。

旅行会社を経由して旅行を申し込むと、その場で紙媒体の地域共通クーポンを発券してもらえます。

ご自身で旅館やホテルを予約した場合は、チェックイン時に電子クーポンをもらうことができます。

 

ただ、これらの地域共通クーポンが利用できるのは、旅行期間中のみ。

また、使える地域も、旅行に行く都道府県とそこに隣接している都道府県のみ。

したがって、そもそも旅行自体をキャンセルしてしまうと、地域共通クーポンは使えなくなってしまうのです。

 

地域共通クーポンを返却しないと詐欺罪に問われてしまう可能性も

地域共通クーポンは、あくまでも旅行に行くことを前提として支払われているクーポンです。

したがって、旅行をキャンセルしたにも関わらず誤って使ってしまうと、不正利用とみなされて返還請求の対象となります。

 

さらに、それだけではなく、最悪の場合は詐欺罪を問われてしまう可能性もあります。

旅行をキャンセルした場合には、必ず地域共通クーポンも返却するようにしましょう。

 

Go Toトラベルは2021年6月末まで延長が決定! 

2020年7月22日より開始されたGo Toトラベル。当初の予定では、2021年1月末までの実施を予定していましたが、既に2021年6月末までの延長が決定しています。

Go Toトラベルは、利用回数の上限はありません。

 

したがって、既にGo Toトラベルの恩恵を受けた方でも、一時停止期間が終了すれば、再びGo Toトラベルを利用できるのです。

 

感染状況をよく見ながら宿泊予約をしよう

Go Toトラベルを利用すれば、比較的安価に旅行や帰省ができます。

とはいえ、新型コロナウイルス感染症が、今後どのような感染拡大を広げていくかは不透明ですよね。

 

今回のように、政府がキャンセル料を負担してくれる措置を取ってくれれば良いですが、そうでない場合、万が一の場合のキャンセル料を全額負担しなくてはならなくなってしまう可能性も。

また、コロナウイルスに感染してしまうリスクを伴いますし、万が一考えた場合、本当に今旅行に行くべきなのかが問われるところではないでしょうか。

 

Go Toトラベルを利用するのであれば近場の旅行がおすすめ!

この記事では、今更聞けないGo Toトラベルに関して説明してきました。

とてもお得なGo Toトラベルですが、コロナウイルスにかかってしまっては元も子もありません。

旅行や帰省をするのであれば、細心の注意を払って現地で楽しめると良いですね。

AUTHORこの記事のライター

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