44歳で出産しても問題ない?実際の不安点や体への影響について解説

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はじめに

 社会人となってライフプランを考えるにあたって、大きなイベントとなるのが「結婚」と「出産」です。その中でも、女性にとって重要なイベントは「出産」です。子どもを持つかどうかによって、キャリアプランが大きく変わってきます。

 

妊娠をして出産・育児のための休職でブランクが発生します。また、仕事を続けるつもりが、退職を余儀なくされることもあります。そして、子どもを産むことは、肉体的にも大きく負担がかかります。

 

昭和の頃は30歳、一昔前までは35歳以上での出産は珍しいとされていましたが、昨今では女性の社会進出と、医療技術の進歩によって35歳以上のみならず、40歳以上で妊娠、出産をする方も珍しくなくなってきました。

 

著名なタレントや女優、有名人が40代で妊娠・出産したというニュースも多く報道されています。そのため40代でも妊娠、出産ができるものだと、気軽に捉えてしまう女性も増えてきています。

 

実際に40代で妊娠、出産をした場合、どのようなことが考えられるのか不安点やトラブル等について解説いたします。 

 

40代の妊娠・出産データ

 女性は妊娠、出産することを目的とした身体となっています。そして、妊娠する準備が整った20代から30代前半が、妊娠の適齢期と言われています。閉経を迎えていない40代でも、理論上は妊娠、出産することは可能です。

 

日本産科婦人科学会が、2017年に行った女性の年齢別の統計によると、おおよそ38歳を境として妊娠、出産がしづらくなっていることが分かります。

 

妊娠をするパーセンテイジである「妊娠率」は35歳が約40%、40歳が約26%、44歳には約10%と急激に下降します。一方、流産をしてしまうパーセンテージである「流産率」は、35歳が約10%、40歳は約34%、44歳では55%と上がっています。

 

これは加齢によって、卵子の質が低下するためと考えられています。

 

確かに、医療技術が高度になってきたことと、不妊治療が知られるようになったことから、40代でも妊娠、出産することは不可能ではないとされており、40代での妊娠、出産数も増加しています。

 

しかし、身体そのものの加齢や衰えは、現代の医療では食い止めることはできません。また、妊娠、出産が無事できても、将来にもさまざまな負担がかかってくることを、あらかじめ知っておきましょう。

 

44歳で妊娠・出産する上での不安 

 厚生労働省の調査によると、近年、20代で出産をする女性は少なくなってきています。その一方、30代以上の出産が増えていて、その中でも40歳以上で出産をする女性は増加していて、20年前と比べると、約4倍となっています。

 

20年前と比べると増加をしたのは、医療技術の進歩もありますが、女性の社会進出が以前と比べて、目覚ましくなったことにより、社会に出てすぐに結婚、妊娠する女性が減少し、ある程度仕事が落ち着いた年代になって、妊娠について前向きになる女性が増えたことも一因だと考えられます。

 

40代での娠・出産が増加しているとはいえ、不安となってしまうリスクはいくつも発生します。まず、もっとも知られているリスクとしては、妊娠ができても、流産をする確率が40歳を越えると増加することが挙げられます。加齢によって、受精卵に染色体異常が起きやすくなることで、流産しやすいと考えられています。

 

また、年齢が上がるにつれて、胎児に先天的に異常が見つかるリスクも上がります。よく知られている先天的な疾患として、21番目の染色体の数が正常と比べて多い、ダウン症があります。

 

さらに高齢での妊娠、出産の場合、出産の際に難産となる可能性が30代以前と比べると高く、分娩時にトラブルが起こったり、帝王切開になってしまうことが多いともされています。

 

妊娠高血圧症候群に

高齢で妊娠をすると、妊娠をしたことが原因でおこる、妊婦特有の疾患にかかるリスクも高いと言われています。

 

40代の妊婦がかかりやすい疾患のひとつが、妊娠高血圧症候群です。2005年以前は妊娠中毒症という名称で知られていました。症状としては、妊娠20週を過ぎた時期に高血圧になる、タンパク尿やむくみなども起こります。20代、30代と比べると、40代の妊婦は妊娠高血圧症候群を発症する確率が高くなることが分かっています。

 

軽症の場合は食事療法などで経過を観察しますが、重症になると、、子癇(しかん)と呼ばれるけいれん発作が起こったり、脳血管障害などを伴うこともあります。さらに、出産の前の段階で胎盤がはがれてしまう胎盤剥離という状態が起こることがあります。胎児を包む胎盤が 大変危険な状態に陥る可能性もあるのです。

 

20代、30代の妊婦でも起こりえる疾患ですが、40代になると、加齢によって身体に負担がかかることによって、起こりやすくなるとされています。

 

44歳での出産は子どもが糖尿病になる可能性が高い? 

 妊娠高血圧症候群と並んで、40代以上の妊婦に起こりやすいとされる疾患が、妊娠糖尿病です。

 

妊娠によって胎盤から出るホルモンが、インスリンの力を弱めてしまい、糖が代謝異常を起こし、血糖値が下がりにくくなります。どの年代でも起こりますが、加齢によってインスリンの分泌能力が下がることから、40代の妊婦は、他の年代よりも発症する率が上がると言われています。

 

妊娠糖尿病になると、尿路感染症、高血圧症候群、羊水過多症など、女性の身体にさまざまな影響が起こりやすくなります。また早産するリスクも高まったり、胎児が4000グラム以上の巨大児となる可能性があります。大きくなりすぎると胎盤がもろくなり、難産につながるリスクが大きくなるのです。

 

また、近年の研究では出産時だけでなく、生まれた子どもは将来的に肥満になりやすくなり、メタボリックシンドロームや糖尿病になるリスクも上昇するとも言われています。

 

44歳(アラフィフ)での出産は大変

 40代、さらに中盤となる44歳、アラフィフでの妊娠、出産はさらにリスクが大きくなります。自分自身や赤ちゃんのリスクが高くなる、肉体的な不安の他にも、精神的な不安も大きなものです。

 

高齢で出産することのリスクは広く知られるようになりましたし、最近では情報があふれていますので、医学的には問題がない状態でも、無事に出産ができるかどうかという不安に常にさいなまれてしまいます。

 

そして、40代という年齢では、体力の衰えも顕著になってきますので、無事に出産することができても、産後に通常通りに体力が回復するかどうか、24時間ずっと赤ちゃんをお世話することができる気力、体力は残っているのだろうか、といった体力的な面でも気になってきます。

 

40歳も半ばになると、一緒に育児を行う配偶者の年齢も同じくらい、もしくはさらに年上の場合には、育児の協力が望めない可能性もあります。

 

また、44歳で出産をするとなると、子どもの学費が多くかかるようになる、16歳の頃にはすでに還暦を迎える年齢です。妊娠、出産、そして遠い将来のことまで、心配は尽きません。

 

44歳で出産しても問題ない?実際の不安点や体への影響について解説

40歳中盤になって妊娠、出産をすること自体は不可能ではありませんし、実際に元気な赤ちゃんを出産している人もいます。しかし、加齢による肉体的なリスクも少なくありません。体力面や精神的にも不安が大きい方が少なくないようです。

 

妊娠には不安なことは多いですが、日ごろの心構えによって、リスクをいくばくか減らすことは可能です。

 

たとえば、妊娠を希望するのであれば、日ごろから日ごろから健康管理、体重管理をしっかりしておき、予防接種もしておきましょう。

 

そして妊娠超初期に必要とされる葉酸をしっかり摂ることを心掛けることも大切です。。妊娠ができたら、こまめに妊婦検診を受け、医師や助産師の指導に従うようにしましょう。そして、身体と心のケアに努め、夫婦で協力をして出産に臨みましょう。

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