菅 琴美 (一般社団法人日本衛生管理者ネットワーク 理事)
一般社団法人日本衛生管理者ネットワーク 理事
精神科・保育園・こども園カウンセラー
トータルリラクゼーションサロンRikott オーナーセラピスト
カウンセリング実績約150名。
都内精神科クリニックでの心理士をはじめ、今までの経験を活かし幅広く活躍中。
はじめに
転職を繰り返す心理になるのは、何か理由がある可能性が高いです。
転職に対しての興味を持つことも時には必要ですが、後悔のない行動の仕方をするのが理想的ですよね。
そのためには自分自身と向き合うことも必要になるのです。
今回は転職を繰り返す心理について、詳しくお伝えしていきます。
転職のカギは自己評価!スキルを正確に理解する方法
自分の能力を把握するためには、一人の力では難しい場合があります。
同じ職場の人や社長、もしくはクライアントとのやりとりの中で、能力について気付くケースもあるでしょう。
自分の能力について把握をしていないと、転職を繰り返しやすい場合があるのです。
スキル過信がもたらすキャリアの停滞を防ぐ
自分の能力を実際よりも高く見て、信頼しすぎているので、「自分はこのような場所で働くレベルの人間ではない」と思ってしまうことも。
そのため転職をしたいと考えるのです。でも転職先でも同じような気持ちになり、結果として辞めてしまうケースもあるでしょう。
能力については、実績を積んでスキルアップをしたとしても、転職先ですぐに重要な仕事を任されるとは限らないのです。
このためまずは転職先では下積みからスタートしようという、謙虚な気持ちを持つことも大切になるでしょう。
自信を持てない理由とその解決策
自分の能力に自信が持てないので、小さなミスであってもショックが大きく、転職を考えてしまう人もいます。
ミスはできるだけ避けたいですが、そこから学ぶ内容もあると思うようにすると、即座に転職する気持ちにはならない場合もあるのではないでしょうか。
また、ミスをしたのは自分に能力がないからだと思い込んでしまい、別の場所を探そうとする例もありますが、これでは結果として解決策にはなっていないのです。
自信が持てる自分になるためには、ミスに対してもしっかり向き合うことが求められるでしょう。
確認は十分だったか?依頼の仕方は適切だったか?焦りや怠けなどはなかったか?など、どうしてミスに繋がったのか、気づける・防げるタイミングはなかったかを深堀りして見直すことは重要です。
このうえで同じようなミスを繰り返さない自分になれたのなら、能力をアップさせることができている!ということになるのです。
転職について考えることなく、「この場所でもっと頑張っていこう」と思えるようになるでしょう。
自分に合う職種が見つからない
自分の能力の中で、何が最も誇れるものかが分からない場合もあります。
このケースでも転職を繰り返していくことになるでしょう。
自分に合う仕事をなかなか見つけられないのは、自分の得手不得手が分かっていないからでもあるのです。
逆に分かっているからこそ、自分の中で得意だと思っていた仕事でミスをして、不安になってしまうケースもあるでしょう。
このような時には、得意だと思えるものを増やしていくような努力が有効です。
もし合わないから転職する、得意だと思っていたがミスをしたから合っていないと判断して転職するとしても、それは結局転職先でも同じことを繰り返す可能性大です。
転職をすれば、自分の能力が分かるという考えでいると、転職を繰り返す心理になりやすいのです。
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好奇心をキャリアに活かす!
好奇心が旺盛なのは、その人にとっての長所でもあります。
この性格を活かして、自分の仕事の中で様々な角度から興味を持って仕事をしていくとしたら、うまくいく可能性があるでしょう。
しかしながら自分の仕事の中ではなく、様々な「職業」に対して好奇心を持ってしまい、次々と試してしまうタイプの人もいるのです。
この場合は転職を繰り返す心理が働きやすくなるでしょう。
飽きやすい
仕事に対して飽きやすい人は「他の会社なら、もっと楽しい仕事を与えてもらえるかもしれない」と思う場合もあります。
そして自分の得た情報の中で、興味のある業界に対してあまりリサーチもせずに転職をしたくなるケースがあります。
これに対しては行動力があるとも言えるのですが、リサーチをしっかりしておくことが重要でしょう。
リサーチをしておくと、本当に自分に合う場所なのか、人気が高い企業である理由はどこにあるのかが分かってくるのです。
このうえで興味を強く持てたのなら、転職活動をするのもひとつの方法でしょう。
異業種や異業界に興味がある
様々な種類の業界で働いてみると、それが自分の実績につながると考える人もいます。このため興味があると感じた業種に対しての転職を、すぐに考える場合もあるでしょう。
ところが面接の場では、転職歴が多いということを指摘されるかもしれません。この時に「様々な業界で知識を得たかったからです」と言ったとしても、信頼されにくい場合もあります
すぐに辞めてしまうような人物に対して、お金をかけて教育をしていこうとは、企業側としては思わないのです。
職歴が増えれば増えるほどプラスになると考える人もいますが、その逆もあることを忘れてはいけません。例えば1つの仕事に対して3年もたないまま、転職をしてしまうことが続くと「こちらの会社でも同じようになるのでは…」と思われてしまうのです。
好奇心旺盛な性格は、仕事に就いた時に自分の長所として活かすことが理想的ですね。様々な業界があることについては、現職に就きながらでも調べて知っていくことはできるのです。
収入が低い:転職で年収アップを実現するためのスキルと戦略
収入が低いという点に対して不満を感じて、転職を繰り返す心理になる人もいます。
転職を何度繰り返したとしても、結果として収入が低いままというケースもあるでしょう。
どうすれば収入をアップできるのかについては、転職だけが解決策ではありませんから、現職でもできる努力や工夫を調べたり、考えたりすることから始めてみてはどうでしょうか。
面接時にしっかりと確認をする
面接時に給与については、確認をしっかりと行うようにしましょう。
この時点で防げる勘違いをもあります。
残業代について、誤解をしていたというケースもよく耳にします。
給与については、面接時に聞きにくいと思う人は多いです。
それにより採用率が下がると考えているからでしょう。
でも基本的な給与の内容については、きちんと聞いておくことが必要不可欠です。
また、そこを正しく教えてくれない、嫌そうな態度を示す会社だとすると、隠蔽体質の会社なのかもしれないと今後の不安にもつながりますよね・・・。
転職をしてから、収入の低さに悩まないためにも、会社の体質を窺い知るためにも、疑問を尋ねるのに過度な遠慮をすることはないでしょう。
収入の高い業種に就く
収入の高い業種についてのリサーチも、転職を考えるならば必要になります。
でもそれについては、業界の人しか知らないというケースもあるでしょう。
転職エージェントに登録をすると現職に就きながら、転職について考えていくのも可能になります。
この時に担当アドバイザーに、収入アップをしたいことも伝えるようにしてみましょう。
どのような方法があるのか、そしてスキルアップについてもアドバイスをもらうのです。
仕事において収入はかなり重要なものですが、同じ職場で努力をして能力を発揮したために収入がアップするケースもあるため、現職での努力と転職で得られそうなものを両方同時並行で考えることも大切です。
スキルアップを目指す
自分自身のスキルアップを目指すためには、色々な方法が考えられます。例えば語学力を高めて仕事に活かしたいのなら、ネットでの英会話スクールに登録をするのもよいでしょう。
資格取得を目標にして、通信講座を受講してみるのも、ひとつの方法です。転職をするからには、今の自分よりもレベルアップをしておくことが重要になるでしょう。
今の自分のままで何度転職を繰り返しても、納得できる場所にはたどり着けないかもしれません。
仮に採用をされたとしても、また違う場所を見つけたくなってしまうことにつながるでしょう。
まとめ
転職を繰り返す心理については、できるなら今の職場で頑張りたいという本音が隠れている場合も。
でもそれができないように思うのは、理由があることが多いのです。どうすれば今の職場で頑張っていけるのか、そして転職をするとしたらいつがベストなタイミングなのかをまずは考えてみるようにしましょう。
自分と向き合い見つめなおすことで、今の自分の置かれている立場に対して、感謝する気持ちになれることもあるかもしれませんし、打開策が見つかることもあるかもしれません。
そのうえで、今の自分が本当の意味で求めているものを得られる場所を探すようにしていくことが、転職活動で成功するコツでもあるでしょう。
菅 琴美 (一般社団法人日本衛生管理者ネットワーク 理事)
一般社団法人日本衛生管理者ネットワーク 理事
精神科・保育園・こども園カウンセラー
トータルリラクゼーションサロンRikott オーナーセラピスト
カウンセリング実績約150名。
都内精神科クリニックでの心理士をはじめ、今までの経験を活かし幅広く活躍中。
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