投資信託とETFってどっちがおすすめ?
低賃金問題や年金問題などが騒がれるなか、投資の重要性に注目が集まっています。しかし、種類が非常に多くて何から始めればいいか迷っている方もいるでしょう。 ここでは、比較的リスクの低い投資信託とETFについて紹介します。これから投資をされる方は、この記事からそれぞれのメリットとデメリットを理解しましょう。

投資信託とは

投資に挑戦するのであれば、なるべく低リスクのものから始めたほうが賢明です。当然、リスクが全くない運用スタイルはありません。どの方法も少なからず、資金を失う危険性があります。 その中でも、比較的損失を防ぎやすい種類が投資信託です。どういった方法か、具体的な仕組みを押さえましょう。

ファンドマネージャーに運用させるスタイル

投資信託とは、投資家の資金を使ってファンドマネージャーが代わりに運用するスタイルです。ファンドマネージャーとは投資信託会社に所属し、有価証券(株や債券などの財産)のトレードを専門的に行います。そのため、投資家は資金を預けておくだけでも問題ありません。 また、投資信託では非常に豊富な有価証券を取り扱っています。リスクを分散でき、株式投資よりも損失を防ぎやすい点が特徴です。少額から始められるため、余剰資金を多く持っていない人でもチャレンジできます。

投資を始めて間もない人におすすめ

投資信託は、投資を始めて間もない人におすすめです。株やFXに挑戦するとなれば、チャートの分析や市場の動向などを細かくチェックしなければなりません。確認を怠ると、極めてギャンブルに近い投資となってしまいます。 しかし、慣れていないうちから細かい分析を行うのはほとんど不可能です。したがって、初心者の場合は投資のプロのサポートを受けられる投資信託が比較的安全だといえます。

ETFとは

一方で、投資信託は2022年10月3日時点で2656本(※5)です。ただし、ETFはFXや金も取り扱っているため、投資できる種類に関しては多いといえます。 投資信託の派生版ともいえる運用スタイルがETFです。日本では、バブルが崩壊したあとの1995年から採用(※1)されました。投資信託よりもやや玄人向けの手法です。仕組みをもう少し具体的に解説しましょう。

ETFは投資信託と株式投資

ETFの正式名称は、「上場投資信託(Exchange Traded Funds)」です。投資信託の一種であるものの、証券取引所へ上場している点に大きな違いがあります。上場とは株式や債券などを売買できる状態にすることです。 基本的にETFも数々の有価証券に分配して資金を増やします。しかし、証券会社のみしか取引できず、運用方法は極めて株式投資に近いスタイルです。株価の推移がカギを握るため、ETFではチャートも随時確認しなければなりません。

株式投資の練習をしたい人におすすめ

ETFは、株式投資を練習したい人に向いている運用方法です。注文方法は株式投資とあまり変わらないため、投資信託よりも本格的な取引ができます。なお、注文方法については以下の2通りがあります。  
注文方法 特徴 メリット
指値注文 事前に値段を設定し、
条件が合ったときに成立する注文方法
取引の安全性を確保できる
成行注文 値段を指定せず、
とりあえず有価証券(※)を売買したいときに利用する注文方法
スムーズに取引ができる
※有価証券…株式・債券などのような財産的価値
少額からスタートでき、さまざまな有価証券に投資するためリスク分散も可能です。

メリット/デメリット

投資信託とETFは、一概にどちらがおすすめとはいえません。それぞれのメリットとデメリットを把握し、自分に合った運用スタイルを選ぶことが大切です。

投資信託のメリット:取扱商品の幅が広い

投資信託のメリットは、取り扱っている商品の幅が広い点です。証券会社のみならず、銀行や郵便局が扱っているものも売買できます(※2)。 分散投資をするうえでは、活用しておきたい制度のひとつです。初心者であれば、まずは自分が気になっている商品を優先的に売買してみるといいでしょう。

投資信託のデメリット:株のように自由な取引はできない

投資信託は、株のように自由な取引ができないといったデメリットを持ちます。株式投資とは異なり、有価証券の価格を指す「基準価額」が1日に1つのみ(※3)しか表示されません。 つまり、売買する際にあらかじめ値段を指定できない運用スタイルです。短期的な投資には向いておらず、長期的に資産を持つようになります。

ETFのメリット:投資信託よりも自由な取引が可能

ETFは、投資信託の一種でありながらも株式投資と取引方法はほとんど同じです。上述でも紹介したとおり、価格を指定したうえで有価証券を売買できます。 そのため、投資信託よりも自分の意思で自由に取引できる点が大きなメリットです。経済状況やチャートの分析に目を通せば、株式投資にチャレンジするときの勉強にもなるでしょう。

ETFのデメリット:銘柄数が限定される

ETFは投資信託と比べれば、購入できる有価証券の銘柄数が限定されます。楽天証券の場合、国内と国外を合わせても銘柄は682本(※4)しか取り扱っていません。 一方で、投資信託は2022年10月3日時点で2656本(※5)です。ただし、ETFはFXや金も取り扱っているため、投資できる種類に関しては多いといえます。  

まとめ

今回は、特徴が似ている投資信託とETFの仕組みについて紹介しました。投資信託は初心者向けで、ETFは株式投資に挑戦したい人向けの投資スタイルと押さえておきましょう。 それぞれにメリットとデメリットがあります。これらの違いを正しく理解し、上手く使い分けながら利用するといいでしょう。 単純な節約だけではなく、積極的に資産を増やしたい方はリサーチ・オンラインへお問い合わせください。

 

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