円安の今だから!ドル建て保険が来てる!

2022年6月24日現在、1ドル約134円となっており、円安相場が続いています。円安時は外国から輸入する製品が高くなるため、さまざまなものが値上がりし困惑している方も多いでしょう。

一方、円安時には輸出業が強くなり、外貨建ての資産価値が高まります。円安になると円資産が相対的に目減りするため、この機会にドル建て保険に興味を持った方もいるのではないでしょうか。

本記事ではドル建て保険について解説しますので、興味がある方は参考にしてください。

円安のメリット

円安とは、他通貨に比べて円の価格が安くなっている状態を指します。

2021年6月の平均は1ドル=約110円でした。(※1)2022年6月24日現在、1ドル=約134円です。つまり、去年は1ドルを110円で両替できましたが、今は1ドル手に入れるためには134円と24円も多く払わなければなりません。

例えば、1000ドルのパソコンを日本円で購入する場合、このようになります。(※手数料は考慮しない)

  • 1ドル=110円の場合 11万円
  • 1ドル=134円の場合 13万4千円

とはいえ、円安がもたらすのはデメリットだけではありません。ここからは円安のメリットについてみていきましょう。

海外で日本製品が売れやすくなり、輸出産業は業績が伸びやすい状況です。また海外の方にとっては日本のものを安く購入できるため、海外からの観光客が増加します。

また、米ドル資産を保有している場合は資産価値が上がります。

ドル建て保険とは?

ドル建て保険は、保険料の支払いから保険金の受け取りまでのすべてを、ドルで行う外貨建ての保険です。

保険の仕組みそのものは円建て保険と同様ですが、為替相場の影響を受ける点が大きく異なります。また、為替手数料がかかる点にも注意が必要です。

そのため、円建て保険と比較した場合、投資の側面が強くなります。余剰資金がある場合の保険として検討するとよいでしょう。また、円安が進み円だけで資産を持つのが不安になった方、資産のリスク分散として外貨を持ちたい方にも適しています。

ドル建て保険にも、円建て保険と同様にさまざまな種類があります。主なものをみていきましょう。

終身保険

死亡時または高度障害状態になった場合に保険金が受け取れます。死亡リスクに備えて入る人の多い保険です。

中途解約して「解約返戻金」として受け取ることも可能ですが、解約のタイミングによっては損をすることがあるため注意しましょう。一方、タイミングが良ければ大きな利益が得られます。

養老保険

保険期間が定められている貯蓄型の保険です。被保険者が保険期間中に死亡したら死亡保険金、満期まで生存していた場合満期保険金が受け取れます。

中途解約も可能ですが、元本割れになる場合も少なくありません。

個人年金保険

老後の生活資金のために利用する保険です。契約時に設定した年齢になると年金が受け取れます。

年金の受け取り期間を定めた確定年金と、開始以降一生涯受け取れる終身年金があります。こちらの保険も中途解約で解約返戻金を受けられますが、タイミングにより元本割れになる場合もあるため注意しましょう。

ドル建て保険のメリット・デメリット

ドル建て保険のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

日本は低金利が続いていますが、ドル建ての場合は高い利率で運用できることも少なくありません。金利差がある分、ドル建て保険での運用の方が利益は増加します。

円安が進むと、「円資産」は目減りしてしまいます。ドル建て保険を持つことで、ドルに対する資産の目減りリスクがなくなる点はメリットです。

同じ保険金額の保険を比較すると、円建て保険よりドル建て保険の方が毎月の支払保険料が安く済みます。ただし、為替レートは変動しているので、それにつられて支払保険料も変動する点には注意しましょう。この点についてはデメリットで解説します。

デメリット

日本円をドル建てにして支払わなければなりません。そのため、為替相場に左右される点はデメリットといえるでしょう。今のような円安時には支払保険料が高くなります。

なお、保険会社によっては為替相場に左右されない「円固定」の保険料が設定されている場合があります。これであれば、毎月の支払保険料は変わりません。

円とドルを両替するため為替手数料がかかります。保険料を支払うときだけでなく、保険金を受け取る時にも為替手数料がかかる点を把握しておきましょう。

http://research-online.jp/all/property/13494/
http://research-online.jp/all/economy/12994/

まとめ

円安になると、輸入品が値上がりし普段の生活で物価高を感じることが少なくありません。しかし、ドル建て保険に入っていると円安の時に資産価値は上昇します。また、逆にここから円高になれば、月々の保険料の支払いは安くなります。

ドル建て保険は一般的な保険に比べ投資の側面が強い保険です。余剰資金がある方や円だけでの資産保有が不安になった方はぜひ、この機会にドル建て保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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