
学校を卒業し就職して数年が過ぎ、仕事は毎日忙しい。ふと自分の将来(たとえば結婚して子供を産んで育てていく、またはキャリアアップなど)を考えると、このままこの職場で働いていいんだろうか?と不安になることはありませんか?
- 働きやすいけど、給料が少ない
- もっと自分のために時間が欲しい
- 有給取るのに気を使う職場、転職するほうがいい?
上記のようなお悩みのある人に向けて、働きやすさと収入どっちが大切かについてご紹介します。
この記事の目次
働きやすさが大切な理由
働きやすいメリットには、以下のようなものが考えられます。
- 人間関係が良好、気持ちよく仕事ができる
- 趣味や好きなことをする時間が取れる
- 休出や残業をしたくない
- 自分の将来のために勉強ができる
- 休暇が取りやすい
「残業が少ない、休暇が取りやすい、福利厚生や教育制度がしっかりしている、上司や同僚との関係が良好」など、働きやすい職場づくりも、働きやすさにつながります。
企業が職場の環境に配慮し、従業員が働きやすくなれば仕事に対するストレスが軽減し、長く会社に勤めようと考える人も増えるでしょう。
また、働きやすさを求める背景には、低迷する景気状況も理由の一つとなっているかもしれません。早く帰宅して自分や家族との時間を大切にし、日常を充実させたいと考えるのは自然な流れのひとつのような気がします。
国内昇給率は1.84%、アメリカの約半分
2021年度の経団連発表によると、 国内大手企業の総平均昇給率は1.84%(※1)でした。海外の昇給率は、中国が5.9%、アメリカは3.5%(※2)。日本の昇給率はアメリカの約半分程度です。
この昇給率は平均値のため、実際には昇給している企業もあればまったく昇給がない企業もあるでしょう。
仕事へやりがいを求めるよりも、自分ができることで楽しもうと考えるのは、無理ないことなのかもしれませんね。
将来を見据えたスキルアップのため、自分時間を充実させたい
また遊びやスキルアップに向けた学習などの仕事以外の時間を確保するために、業務の効率化や合理性をあげる考え方も広まってきました。
とくに女性の雇用環境やコロナ過の影響で短時間労働制度や時差出勤制度、フレックスタイム制、テレワーク・リモートワークでの在宅勤務などさまざまな働き方が見直されています。
働きやすい環境のため、できればこのまま仕事は続けたいけれど収入も増やしたいと考えるならば、空いた時間を副業に使うというのもいいでしょう。
収入が大切な理由
転職サイト(※3)によると、「報酬を増やしたい」が転職理由の半数以上という結果が出ています。
収入(給料)は、仕事のやりがいやモチベーションに直結します。生活するうえで収入は必要不可欠な部分のため、重要度で言えば働きやすさよりも収入の方が重要になるでしょう。
収入が多いメリットには、以下のようなものが考えられます。
- やりがいを感じる
- 目標の実現(留学や起業)が早くなる
- 自分や親、家族の生活を楽にしてあげられる
- 投資のための資金を集めて不労所得をつくる
- マイホーム(結婚)の資金を貯めやすい
収入が増えればより多くのことができるようになります。何かやりたいと思った時、必要になるものの一つがお金ですね。
転職理由は収入アップより働きやすい職場を重視
転職理由の本音にあるように転職の理由は「収入アップのため」が多いのが現状です。しかし、いくら収入が多くても残業や休日出勤が多く、有給休暇の取得も取りづらいような職場環境では長く務めるのは難しいでしょう。
転職理由の満足度の高くなるアンケート(※3)によると、「専門スキルや知識を発揮したい」が44%と「報酬をあげたい」の42%よりも上位にあがっています。
その他にあげられている理由は以下のとおり。
- 仕事の領域を広げたい
- 今後成長できるイメージが持てない
- 職場の人間関係が合わない
- 会社の将来に不安を感じる
- 上司と合わない
このように挙げられている理由には収入以外に、自分のキャリアアップのためや会社の将来性などがあります。また、転職を思いとどまった理由には、現在の会社の働きやすさを理由にあげている人もいます。
収入のためだけに転職するよりは、自分のスキルアップや現在の会社の将来性などを複合的に考えて転職するほうが働きがいにもつながりますね。
まとめ
生きていくうえで収入は重要なものです。働きやすさは収入の次かもしれませんが、仕事を続けていくためには両方とも必要といえます。
そして働きやすい職場を探すのは、収入の良い会社を探すよりもずっと難しいものです。
もし転職をするなら、転職サイトや転職エージェントのほかに、会社四季報や就職四季報、最近では年収や社員の口コミが載った情報サイトもあります。実際に働いている人の声も調べながら転職先を検討してみると良いですね。

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