30代の平均貯金額は530万円!39%は10万円以下という結果に

はじめに

30代の貯金額について、いくらほど貯蓄するのがよいのかとても気になりませんか。
30代という世代は結婚、出産、キャリアチェンジなど、今後の人生設計を考える機会になります。
 
20代の頃とは価値観も変わり、年齢を重ねるごとに物事の本質を見抜くスキルも身についてくるでしょう。
そんな30代の貯金は、今後人生における大切な決断をする際にも重要です。
 
とくに女性は生涯働き続けるとは限りませんので、安心して未来を設計するためにも、今貯金を増やすことは大切かもしれません。
では働き盛りの30代の貯金について、気になるポイントを徹底解説していきましょう。
 

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多い?少ない?30代の貯金事情について


銀行口座の残額を見るたびに、何とも言えない気持ちになる人は大勢いるかもしれません。
万が一の際にないと困る貯金。しかし30代は収入も安定し、人生を謳歌したい年代でもあるため、お金を貯めたくても貯まらないという悩みを抱えている人もいるでしょう。
では今後の貯金計画を立てるためにも、まずは30代の貯金事情について詳しくご説明しますね。

30代の貯金額と割合について

2019年時点では、30代が世帯主の平均貯蓄額は530万円程度といわれています。同年に実施された調査においても、30代の金融資産保有額平均は529万円ほど。
この資産には、金融機関の貯金や株なども含まれているといわれていますが、意外な数字に驚いている30代の方は多いかもしれません。
 
また同じ調査の結果のひとつにもなっているのは、単身世帯調査の30代の貯金平均額は359万円程度であること。
独身30代でもこんなに貯金額があるのかと、意外に思う方は多いと考えられます。
 
30代の貯金額は、年収が高くなるごとに比例して増えていくとされています。
年収500万円~750万円の貯金平均額は、1,919万円ほど。
年収1,000万円以上になると、貯蓄額も3,433万円と高くなります。
 
このような統計の数字は、貯蓄額のトータルで貯金額を割って中央値を算出していることも多いので、実際のところピンとこないかもしれません。
たとえば10人のうち1人の貯金額が1億円だとして、残りの9人がゼロ円の貯金でも、平均すると一人あたり1,000万円となる計算に。
このためあくまでも目安として参考にしましょう。

30代の貯金額は差がある

30代は社会人になってから10年以上経過するので、組織の中でもリーダー的存在になりつつあります。
年収も上がり、貯金額も合わせて増えていく環境があるといえるでしょう。
 
しかし実際のところ、30代で貯金ゼロ~10万円以下という人は、全体の4割くらいいるとされているのです。
ライフイベントが多い30代。高額な出費で、貯金を使い果たしてしまう人もいるでしょう。
逆に30代は5人に1人が500万円以上貯金しているという話もありますので、格差が大きい世代だということがわかります。

貯金の内訳について

30代の貯金額の平均は530万円とご紹介しましたが、どのような資産を保有しているからなのか、内訳が気になりますよね。
530万円という数字は、貯金ゼロの世帯を含まない場合で、中央値は250万円になります。
収入がある人の3割近くは、500万円以上貯金があることになるでしょう。
 
貯蓄の内容は社会人になってから毎月コツコツと貯めた人、終身保険や年金保険に加入している人など。
これらの金融資産をトータルすると、貯金額は500万円になると考えられます。
決して現金で500万円持っているわけではないので、金額だけを見て慌てる必要はありません。
 
また30代の貯金チャンスとなる「ボーナス」。
臨時収入を貯蓄した人は全体の約40%で、さらにそのうち20%の人はボーナスの60%以上を貯金しているともいわれています。

実際の貯金額は?

30代の平均貯金額を知り、自分は平均にも満たないと不安に感じる人が多いのは納得できるもの。
実際のところ、ファイナンシャルアドバイザーなどの意見を参考にした現場感覚では、30代の夫婦の場合で貯金は300~400万円、30代独身は200~300万円が多いとされています。
 
30代の平均といっても、収入額は30歳と39歳ではかなり違いますし、住む地域や物価などによっても貯金額は変わるでしょう。
平均値に満たないかたといって、あまり気にしないほうがよいかもしれません。
それよりも今からできることを意識してみてくださいね。
 

30代の理想的な貯金額について


貯金はないよりあるほうが安心。
30代から老後計画を始めるのはまだ早いと思う方もいるかもしれませんが、少しでもできるところからライフプランに合わせた貯金計画が必要です。
では30代で貯金はいくらするべきなのか、あらゆる角度から考えてみましょう。

30代に必要な緊急予備資金

リストラや健康面でのトラブルなど、あらゆることで収入が突然なくなることは、早いうちから想定しなければなりません。
すると貯金どころか、生活費すら捻出できない状況になることもあるでしょう。
 
生活苦にならないための「緊急予備資金」は、30代に必要です。
それを念頭に入れて貯金する場合、子供がいる世帯なら生活費の半年分が目安。
たとえば毎月の生活費は30万円だとしたら、30×6か月=180万円になります。独身や夫婦だけの世帯なら、生活費の3か月分が目安。
 
家族の人数が多いほど、緊急予備資金は多く見積もる必要がありますね。
全く収入がなくても数か月は暮らせる状態、それが緊急予備資金の目的になります。
30代はマイホームのローン、自動車ローン、保険料なども考えて万が一の備えは必要です。

老後資金は必要か?

これから貯金を始めるなら、まずは緊急予備資金を用意して、次は老後に向けた貯金も必要です。
結婚式費用、マイホームの頭金など、優先順位が他にもあるはずなので、老後資金は今必ず必要な貯蓄ではありませんが、自分に合った資産形成で少しずつスタートすることをオススメします。
 
平均的な収入がある人なら、60歳になるまでに2,000万円がゴールともいわれています。
たとえば独身女性の場合、30代で400~800万円。
そこから40代で1200万円、50代で2000万円に増やすことが目標ともいえるでしょう。
 
これからの人生、お金が必要になる時期や、収入が減る時期がやってくる可能性があります。
老後資金で貯蓄の余裕を持つことは、貯金習慣を始めるためにもオススメです。
 

30代から貯金をする確実な方法


今からでも遅くはありませんので、30代から貯金額を増やす方法について見ていきましょう。
余ったら貯金するという感覚では、なかなかゴールに達成できないかもしれません。

まずは貯金する

収入が一定以上あっても、貯金できない30代は意外と多いようです。
お金がないから貯金できないという考え方をなくし、貯める仕組みを自分なりに作っていきましょう。
 
基本はまず貯金額を別にすること。そして残った分で生活するサイクルが、確実に貯金できる金銭感覚の土台です。
貯金をきちんとしている人は「最初に貯金」という流れを絶対に崩さず、毎月1万円でもコツコツと続けて確実に貯蓄を増やしています。

口座引き落としが確実

銀行や保険会社などで、多様な商品が販売されていますよね。
どれも魅力的ですが、確実に貯金するなら投資系のものではなく、確実に貯まるものがよいでしょう。
 
その際は給与天引き、口座引き落としにして、毎月面倒でも貯蓄口座へ行くように設定しておくこと。
企業が提供する財形貯蓄や、国が用意している個人型確定拠出年金制度などを使う必要もあるかもしれません。
 

まとめ

30代の貯金は、収入額を増やすことも手段のひとつですが、まずは無理せず長く続けられるよう、自分に合った貯金方法や商品を見つけてください。
困った時はファイナンシャルプランナーに、無料で相談してみるのもオススメです。

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