仲間由紀恵さんは沖縄県出身で、2007年にも地元の料理をモチーフにしたドラマの出演を果たしています。かつて購入していた軍用地を売却し、7,000万円以上の利益を出して話題になりました(※1)。
当該ニュースで最も着目すべきポイントは、税金が一切発生しなかったことです。仲間由紀恵さんの例やその他芸能人の不動産投資を参考に、賢い稼ぎ方を紹介しましょう。
この記事の目次
税金をかけず土地を売ることできた理由
まずは、仲間由紀恵さんのケースを深掘りします。仲間由紀恵さんは、沖縄県の浦添市で生まれ育ちました。2007年のドラマ出演を契機に、同市が抱える米軍基地の土地を800平方メートルほど購入します。
自分1人ではなく、事務所と折半しながら経営していたそうです。(※2)では、2021年に売却した際、なぜ利益分の税金がかからなかったのでしょうか。考えられる要因を2点取り上げます。
土地が「公共事業のため収用された土地」に該当した
まず、仲間由紀恵さんと事務所で購入した土地が、「公共事業のため収用された」と扱われたことが挙げられます。所得税のルールでは、一定の金額分だけ非課税になるケースも少なくありません。
仲間由紀恵さんの事例で適用された規定の正式名称が、「収用等により土地を売ったときの特例」です。公共事業用の土地と認められた場合は、5,000万円まで納税義務が発生しません。
購入した土地は米軍基地として利用されており、言い換えれば本来は国の所有物です。公共事業をサポートしたと認められることにより、所得額から5,000万円が控除(※3)されます。
事務所と共同で土地を所有していたため
公共事業の特例に該当したところで、仲間由紀恵さんは7,000万円も稼いでいます。通常は5,000万円の控除後も2,000万円分の所得が残るはずです。仲間由紀恵さんに納税義務が発生しなかった理由は、土地の購入方法にあります。
自ら1人で手に入れたわけではなく、事務所と共同で所有していた点が大きな要素です。つまり、売却後の利益もお互いに約3,500万円ずつ折半します。当該方法が、非課税となった要因です。不動産投資は、購入する土地の種類や投資スタイルが鍵を握ります。
不動産で儲かっている芸能人
不動産で儲かっている芸能人は、ほかにも多く存在します。一昔前まではテレビで見かけたものの、近頃はほとんど映らなくなった人も少なくないでしょう。
しかし、単純に仕事が減ったわけではなく、投資で収入を得ているために活動を控えているパターンもあります。ここでは、不動産で儲かった芸能人を紹介しましょう。
駐車場経営をしている「壇蜜」
女優やグラビアアイドルとして人気の高い壇蜜さんは、不動産投資で稼いでいる話も有名です。主な投資の対象は「駐車場」であり、着実に収入を得ていると芸能ニュースで話題になりました。交通量の多い地域では、駐車場経営は手堅く稼げる方法のひとつです。
壇蜜さんは、中でも3階建ての立体駐車場に着目したと報道されました。2014年の時点では、経営収入が800万円に到達(※4)したそうです。立体駐車場は運営するうえで費用も大きくかかるでしょう。一方で、経費化すればある程度は節税できます。
アパートの大家さんである「コウメ太夫」
コウメ太夫さんは舞妓の姿をしながら「チクショー!」と叫ぶ芸風で話題になりました。かつて日本テレビ系列で放送されていた「エンタの神様」でブレイクし、2022年時点でもバラエティ番組などで出演を続けています。
ただし、芸風が一発屋のスタイルであることから、マネージャーの助言でアパート経営を始めました。3,000万円で物件を購入(※5)し、10年以上も大家を続けているそうです。
太陽光パネルに目をつけた「瀧上伸一郎」
最後に変わった事例を紹介します。お笑いコンビの「流れ星」でツッコミを担当している瀧上伸一郎さんの「太陽光パネル」への投資です。瀧上さんは、太陽光パネルを購入し、電気を生成して電力会社に供給していました。
天気に左右される側面はありますが、自然の力を使ったコスパの良い発電方法です。ちなみに、2022年1月には4基中3基の発電所を売却(※6)し、アパート経営に切り替えたとも話しています。あらゆる方法で不動産投資にチャレンジしていることがうかがえるでしょう。
自分が持っている土地って国に売れるの?
結論から言えば、自分の持っている土地を国に売ることは原則できません。国と財産の取引する際には、「国有財産法」によって厳しく取り締まられるためです。
例外として、国側が土地に対して必要性を感じたら売却できます(※7)。なお、購入に関しても条件はあるものの比較的厳しくはありません。仲間由紀恵さんの事例も購入自体はスムーズに終わらせ、売却時には国側のニーズを満たしたと考えられます。
まとめ
ここでは、仲間由紀恵さんの「米軍基地」への投資のニュースを参考に不動産投資の実態を紹介しました。数々の芸能人が、土地や建物を経営しています。やり方次第では、納税義務を免れる方法も少なくありません。
もし、不動産投資に興味がある人は、芸能人の運用方法も参考にするといいでしょう。多くの事例を学び、自分に合った投資スタイルを見つけることが大切です。