はじめに
「のびのびと田舎で暮らしたいな」と考えたことはありませんか?
特にここ数年でリモートワークが格段に普及して、田舎への移住のニーズが高まってきています。
しかし田舎への移住の際にネックになるのが、「家はどうしようか?」という問題です。
いざ家を購入しようとなると、田舎であっても土地代が高い地域も多くて、新築を建てるのに躊躇してしまう方も多いことでしょう。
そこでぜひ利用して欲しいのが「空き家バンク制度」です。
空き家バンクをうまく利用すれば、田舎の一軒家であっても格安で手に入る可能性がグッと高まります。
今回の記事では、この空き家バンク制度について以下のポイントを中心に紹介いたします。
- そもそも空き家バンク制度とは?
- 空き家バンクならではの特徴について
- 空き家バンクを利用するメリット・デメリット
ぜひ最後までご覧ください。
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全国の空き家事情
まずは空き家バンクを紹介する前に、全国の空き家事情から確認していきましょう。
総務省による「住宅・土地統計調査」(2018年)によれば、全国の空き家数は846万戸で、20年間で1.5倍にも増加しています。
このように増加の一途をたどる空き家は、社会問題になりつつあります。
この社会問題を解決するために、地方自治体が積極的に働きかけて空き家を利活用することを呼びかけています。
そして民間企業でも空き家対策に取り組む企業が増え始めて、徐々にではありますが空き家の利活用は活性化してきています。
空き家バンクとは
社会問題になっている空き家問題に対して、地方自治体も黙っているだけではありません。
地方自治体は空き家問題を解消するために、「空き家バンク」という制度を設けています。
空き家バンクとは、地方自治体が空き家物件の情報を、ホームページ上などで紹介する仕組みのことです。
この空き家バンクという制度は、実は20年前から存在していたものの活用されたのはつい数年のことです。
近年の地方移住ブームとともに空き家バンクは知られるようになり、世の中に空き家の需要が増え始めたため、ここ数年で世間に浸透し始めました。
ただし空き家バンクは地方自治体、いわゆる行政が担当している制度です。
そのため行政側からしたら、空き家バンクを利用する人には、定住する思いが強い人を求めています。
生半可な気持ちでは利用しにくいという印象があったことも重なって、ここ数年間まで知られる機会が少なかったのでしょう。
空き家バンクの特徴
空き家バンク最大の特徴といえば、やはり地方自治体が運営母体になっているということでしょう。
一般的に不動産を紹介する企業の場合、どうしても営利目的になってしまいます。
しかし空き家バンクは地方自治体の人間が運営していますので、営利目的というよりは、社会課題を解決するためという考えが強いです。
そのため「見知らぬ土地に移住するとなると不安だ」という方であっても、公共機関からの情報が開示される上に、地方自治体の方が親身になって対応してくれます。
その土地を守ることを目的としている、空き家バンクだからこそできるサービスを提供してくれます。
空き家バンクのメリット・デメリット
ここまで空き家バンクの概要に説明してきました。
これまであげてきた情報を踏まえた上で、空き家バンクのメリット・デメリットについて紹介いたします。
メリット
空き家バンクは営利目的ではない制度ですので、比較的安く物件が手に入りやすいです。
一般的に家を購入するとなると、不動産会社を仲介として契約しますので、仲介手数料が発生します。
しかし空き家バンクの場合は地方自治体が運営していますので、仲介手数料がかかりません。
さらに市場価格よりも安く物件を購入できる可能性もあります。
また空き家バンクは地方自治体が運営している制度であることから、補助金がもらえる可能性があります。
たとえば建物の修繕費用であったり、移住支援のための家賃補助であったり、補助金制度のかたちは自治体それぞれです。
各地域によって異なる補助金制度を事前に確認した上で、補助金申請をするようにしてください。
デメリット
いざ契約するとなると、営利目的ではないがゆえの問題点も発生してきます。
まず仲介人がいませんので、自分で空き家の管理者と話をつける必要があります。
直接の交渉がうまくいかないことや、最悪の場合にはトラブルにまで発展する可能性も視野に入れておいてください。
さらに空き家バンクのホームページだけでは、詳細な情報が掲載されていないことも多々ありあります。
そのため現地に赴いて、自分の目で物件の状態を確認しなくてはいけません。
空き家バンクを利用するとなると、ある程度の時間とお金がかかることは念頭においてください。
まとめ
ここまで空き家バンクの情報を中心に紹介いたしました。
今回の記事のポイントは以下の通りです。
- 空き家バンクとは、地方自治体が空き家物件の情報を、ホームページ上などで紹介する仕組みのこと
- 空き家バンクの特徴は、地方自治体が運営母体になっているということ
- 空き家バンクを利用すれば、比較的安く空き家が手に入る可能性があること
- 秋田バンクは仲介業者がいないため、自分で空き家の管理者と交渉しなければいけないこと
これらの情報があなたのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。