「ミニマリスト」という生き方が増えてきています。ものや支出を減らしながら生活するさまに、「ミニマリストになれば節約できるのでは?」と感じた方も多いのではないでしょうか。
今回は、ミニマリストの暮らしが節約に繋がるのかを検証します。日常生活でかかる費用を、通常の生活とミニマリストの生活とで比較します。家計費を圧縮したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ミニマリストとは
ミニマリストは、自身にとって必要なものだけを持ち、シンプルながらも豊かに生活する人たちのことです。不要なものは捨てて、必要なもの・気に入っているものだけを残してそれらで充足感を得ながら生活します。
自身の好きなもの・本当に必要なものだけに囲まれるため、余計なストレスが減ります。また、余計な支出をすることもありません。総じて満足度の高い暮らしが送れるため、生活の質が上がるともいわれています。
近年は、Instagramなどでミニマリストとして生活の一部を公開したり、ミニマリストの生活を実践してみたりする人が増えています。シンプルでまっさらな雰囲気が人気となっており、今後目指す人が増えるであろうライフスタイルの一つです。
ミニマリストの生活をすると一年でどれだけお金が貯まる?
ミニマリストのように生活すると、どれくらいのお金が節約できるのでしょうか?ミニマリストたちが手放しているもの・安く済ませているものを例に、節約できる金額を紹介します。
通信費を削減すると3万円貯められる
の調査によれば、スマートフォンの月額利用料金の平均は4,549円という結果が出ています。一方、格安SIMの月額利用料金の平均は1,956円です。月額だけで2,593円、年間単位で3万円以上も差がつきます。通信費は毎月支払うものであるため、年間3万円以上の節約は家計にとっても優しいです。
契約中の通信プランの料金によっては、通信費を5,000円以上削減できる場合もあるでしょう。2019年には法律が改正され、通信キャリア契約時の「2年縛り」も廃止されました。違約金が発生せずにキャリアを変えられるため、すぐに実践できる節約方法です。
水道光熱費を削減すると1万円貯められる
水道光熱費も、通信費同様月々の支払額が大きく、節約したい費用です。水道代は契約先を選べずお風呂や洗濯の頻度により変わりますが、電気代・ガス代は工夫次第で安くできます。
電気については、電力自由化により様々な会社と電力契約を結べるようになりました。大手と比べて電気の質や供給量を心配する声もありますが、どの電気会社と契約しても送電の仕組みが変わらないため、安心して利用できます。
ガスについては、都市ガスと提携して安くサービスを提供している会社もあります。
2人暮らしの水道光熱費の平均は、2022年11月時点で22,264円、年間で267,168円です。契約会社・プランなどを変更するだけで、5,000円〜10,000円程度を節約できます。電気・ガスともに供給が途絶えることなく切り替えできるため、積極的に利用を検討してみましょう。
家電を減らして3万円〜10万円貯められる
日常生活に欠かせないものとなっている家電ですが、生活スタイル次第で減らすことができます。「なくてもさほど困らない」と感じたものは処分してしまいましょう。
たとえば、テレビを見る機会が減った方はテレビを手放してみるとよいです。受信料・電気代併せて1万円程度の節約ができます。現在はチューナーレステレビやモニターに接続して使えるストリーミングデバイスなどがあるため、それらで動画コンテンツを十分楽しめます。
自然に情報が入ってくることがなくなるため、ボーッとテレビを見るだけの時間を減らすことも可能です。
ほかにも、掃除機はワイパーで代用できます。また、オーブンレンジを購入すればレンジ・トースター両方の役割を果たしてくれるため、省スペースで便利です。中には、冷蔵庫や洗濯機を持たないミニマリストもいるようです。
こうした家電は購入に3万円〜10万円程度かかります。グレードのよいものであればさらに費用がかかるでしょう。これらを手放すことで購入費に加え電気・水道代もかからなくなるため、10万円以上の節約効果を実感できる場合があります。
車を手放して大きく節約
車は購入費と維持費がかかるうえ、どちらも高額です。交通網が発達している地域に住んでいる場合は、公共交通を利用し車を手放すことを考えてみてもよいでしょう。一方、地方に住んでいる場合は車がないと不便なことも多いです。所有者を手放してカーリースや車のサブスクを使う、中古車を購入するといった工夫で維持費を下げてみましょう。
車を持たない選択をすれば、本体費用に加えて税金・保険料などの出費もなくなります。月に3万円〜5万円程度節約できるため、年間で36万円〜60万円の貯金ができます。
不要な支出を避ければ月2万円程度貯まる
不要なものを購入しないようにすれば、月5,000円〜2万円程度の節約が可能です。主な支出例は以下のとおりです。
- 固定電話の設置
- 大量の衣服購入
- 大量のお菓子類購入
- インテリアの小物の購入
- 行きたくない飲み会の会費
- ボトル・缶の飲料水の購入
このほかにもいらないなと感じるものは捨てる・売る・購入を避けるなどすれば、さらに数千円程度節約できるでしょう。
http://research-online.jp/all/save/15619/
http://research-online.jp/all/save/15273/
http://research-online.jp/all/save/14131/
まとめ
ここまで、ミニマリストの暮らしがどれくらいの節約につながるか検証しました。ミニマリストの節約方法は、すぐに実践できるものや節約効果が高いものが多くありました。無理に節約しようとするとストレスが増えてしまうため、できるものから実践してみると、お金を貯めやすくなるでしょう。
今まで費用として支出していたお金が浮いた場合、投資をして増やそうと考える方も多いでしょう。リサーチオンラインでは、投資や資産運用に関する相談を受け付けております。ぜひお気軽にご相談ください。