はじめに
別荘の維持費は、年間でいくらほどかかるのでしょうか。
別荘はシニアやお金のある人が持つものというイメージがありますが、最近は女性オーナーも増え、あらゆる人を対象にした幅広い価格設定の別荘も市場に登場しています。
大好きな土地に別荘があれば、至福の時間が自由に作れますよね。
そこで今回は、別荘に興味を持っている人にご紹介したい、維持費や管理などについて見ていきましょう。
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低価格の別荘が増えている理由
別荘は維持費がかかりますので、たとえ物件の価格が安くても、あらゆる費用を考慮して購入計画を立てることが必要です。
かつてのバブル時代は、軽井沢などの避暑地に富裕層向けに別荘が数千万単位で売られていましたが、当時のオーナーの高齢化などにより中古物件がとても増えているといわれています。
また今はラグジュアリーな生活の証ではなく、余暇を自分らしく過ごす別荘スタイルも増え、格安の物件を購入して自分でリノベーションするケースも増えています。
別荘が人気になっているのは、新しい時代の働き方が注目される背景もあり、副業を解禁する企業やリモートワークなど、生活拠点が二か所になる人も多いため。
そのため別荘の物件は都市部からアクセスがよいエリアで、しかも自然が豊富な場所がとても人気です。
かつてはお金持ちの集まりだった別荘地も、あらゆる年齢層や職業の人が増えているのです。
300万円~500万円台が人気
別荘は維持費や管理費の前に、物件の価格が大きな出費になります。
女性オーナーが増える理由として考えられるのは、安価な物件が増えていることも理由で「田舎暮らし」を踏まえた別荘ライフという考えもあるようです。
ここ数年で人気がある価格帯は300~500万円というように、数千万円もする手が出せない高額な別荘とは違った印象がありますよね。
今までは貸別荘や宿泊施設を利用していた人が、レジャーを見直して物件を探しているということも多くなっています。
別荘は市場相場が下がっていて、今は買い手市場ともいわれていますので、ゆとりのあるライフスタイルを求める人にはよいチャンスになるかもしれません。
もし新築で別荘を購入する場合には、物件購入費用以外に、設計や施工費用、管理委託費用なども必要。
中古物件なら床下の白アリ駆除など、物件の受け渡しの際に意外なコストがかかる場合もあるでしょう。
そして注意したいのは、「住宅ローン」が使えないこと。
住宅ローンは基本的に生活の本拠点になる場所が対象になりますので、別荘を購入する際はセカンドハウスローンを利用することになります。
金利は別荘向けのローンのほうが高くなり、借り入れ上限額も住宅ローンよりは低く不利な点があるでしょう。
別荘の維持費について
別荘は買って終わりではなく維持費がかかり、別荘のクラスによって費用は異なります。
別荘ライフは毎週通うことはあまりないため、いない時の管理を業者に依頼するケースが一般的。
サービス内容によって異なるものの、月額二万~四万円ほどの管理費がかかります。
別荘がある場所は気候条件により、草刈りや除雪など、建物をよいコンディションに保つお手入れが必須。
放置して修繕するほうが、よりお金がかかってしまうケースもよくあります。
そして別荘で忘れてはいけない維持費のひとつが、税金や保険です。
別荘を購入したら固定資産税、都市計画税、住民税、火災保険料を毎年払うことに。別荘がセカンドハウスとして認可された場合は、税金が最大1/6まで減額されることもありますが、セカンドハウスは最低でも月に一回以上生活拠点にするなど、いくつかの要件を満たさなければなりません。
また別荘の住民税ですが、住民票を移さなくても建物がある自治体には何かしらのサービスを受けていると考えられ、別荘を持つ人には住民税がかかるのでご注意ください。
光熱費について
別荘の維持費は利用回数が少なくても、滞在していれば必ず光熱費は発生します。
使用しなくても基本料金が発生し、電気代なら毎月数百円~数千円、別荘地はプロパンガスが多く基本料金だけでも二千円前後に。
トータルすると使用しなくても、毎月一万円前後はかかる計算になります。
また別荘は建物が古く、吹き抜けなどの空間を意識したデザインも多いので、光熱費が高くつく傾向もあるでしょう。田舎暮らしは安いと思ったけれど、意外とお金がかかると感じる部分かもしれません。
その他の維持費について
別荘の維持費を算定する際には、交通費や修繕費、レジャー費用も含めておきましょう。
遠い場所なら交通費だけでも、かなり負担になるかもしれませんよね。
また別荘は、自然豊富な中に建築された建物が多く、材質の劣化が早い場合もあるので修繕は必要です。
さらにその土地でゆとりのある別荘ライフを過ごすためには、レジャー費用も欲しいところですよね。
別荘の維持費は、トータルすると年間で40~60万円。訪れる回数が増えれば、滞在費用はさらに高くなります。
まとめ
別荘の維持費は、物件を購入する際に不動産業者からもアドバイスがあるはず。
自分だけの素敵な空間を手に入れる際は、事前に情報収集をしっかりやっておくと安心です。