「暗号資産」は誤情報に惑わされることを懸念する人が多い傾向
◆調査サマリー
今回実施したアンケート調査の結果から得られた主な考察は、以下の通りです。
- 1.投資未経験者が特にリスクが高いと感じている割合が多いのは暗号資産で38.0%、2位は先物・オプションの33.1%、3位はFXの32.9%
- 2.暗号資産と先物・オプションは、年代が上がるほどリスクが高いと感じる人が増える傾向が顕著
- 3.暗号資産にリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「信頼できる情報が少なく、誤情報に惑わされそうだから」
- 4.先物/オプションにリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「専門性が高く高度な知識が必要になりそうだから」
- 5.FXにリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「市場の変動が激しいと感じるから」
◆調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :「今までに投資をしたことがない」と回答した20歳以上の男女
調査期間 :2023年6月19日~6月20日
有効回答 :1,095名
◆主な調査結果
以下、主な調査結果を具体的な数値とともに紹介していきます。
1.投資未経験者がリスクが感じやすい投資1位は「暗号資産」で38.0%、2位は「先物・オプション」の33.1%、3位は「FX」の32.9%
投資未経験者を対象に特にリスクが高いと感じる投資について質問したところ、最も割合が多かったのが「暗号資産」の38.0%、続いて「先物/オプション」の33.1%、「FX」の32.9%という結果になりました。それ以降は大きく下がり20%以下となっています。
特にリスクが高いと感じる割合が最も少なかったのは「債券」の7.5%、続いて「運用型の保険」の8.7%、「投資信託」の11.4%です。なお「特になし」と回答した人も多く、39.8%となっています。
2.「暗号資産」と「先物/オプション」は、年代が上がるほどリスクが高いと感じる人が増える傾向が顕著
特にリスクが高い投資の割合を年齢別に集計してみると、全体の割合が1位の「暗号資産」、2位の「先物/オプション」は、年齢上昇とともに割合が上昇していく傾向が顕著に見られました。3位の「FX」も同様の傾向は見られますが、「暗号資産」と「先物/オプション」ほどは強くありません。
また全体的に水準は低くなりますが、「CFD」と「不動産売買」、「バイナリーオプション」も、年齢上昇とともに割合が上昇していく傾向が見られました。これに対して「株式投資」「投資信託」「運用型の保険」「債券」は、年齢が上昇しても割合は上昇しない、あるいは、むしろ下落する傾向が確認できます。
3.暗号資産にリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「信頼できる情報が少なく、誤情報に惑わされそうだから」
特にリスクが高い投資として「暗号資産」を回答した人を対象に理由を質問したところ、1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」の60.6%、2位は「信頼できる情報が少なく、誤情報に惑わされそうだから」の28.6%、3位は「市場の変動が激しいと感じるから」の28.4%となりました。
4.先物/オプションにリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「専門性が高く高度な知識が必要になりそうだから」
特にリスクが高い投資として「先物/オプション」を回答した人を対象に理由を質問したところ、1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」の63.8%、2位は「専門性が高く高度な知識が必要になりそうだから」の34.5%、3位は「市場の変動が激しいと感じるから」の28.2%となりました。
5.FXにリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「市場の変動が激しいと感じるから」
特にリスクが高い投資として「FX」を回答した人を対象に理由を質問したところ、1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」の65.3%、2位は「市場の変動が激しいと感じるから」の33.1%、3位は「専門性が高く高度な知識が必要になりそうだから」の28.3%となりました。
◆暗号資産について安心して情報収集できる環境づくりが課題
今回の調査結果からは、投資未経験者がリスクを感じやすい投資が「暗号資産」と「先物/オプション」、「FX」に多いことが分かりました。特に「暗号資産」と「先物/オプション」では、年齢が上がるほどリスクを感じる人の割合が増加する傾向が顕著にみられるのが特徴です。
これらの投資にリスクを感じる理由としては、「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」が共通して1位でした。なお「暗号資産」については、他の投資では割合が比較的低い「信頼できる情報が少なく、誤情報に惑わされそうだから」が2位になっており、正確な情報収集に不安を感じやすいことがうかがえます。
本調査の結果を踏まえながら、「テクニカルブック」は、読者の一人一人が安心して投資に取り組めるように、有用な情報提供に尽力してまいります。また、今後のサービス改善のために定期的にアンケートを実施していく予定ですので、どうぞご期待ください。
なお、本調査については、「テクニカルブック」においてより詳細な分析記事を作成いたします。こちらも楽しみにしていただけますと幸いです。
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引用先:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000010844.html