ENEOSはENEOSホールディングスの傘下で石油元売としては最大手の会社です。
そんなENEOSは未上場企業の「売上高が大きいランキング」で1位を獲得しています。
実は日本において、上場企業は全株式会社の1%足らずで99%の企業が未上場企業なのです。
上場していない会社で売上高が一番大きいENEOSですが、真っ先に思い浮かぶのは、街のサービスステーションです。
そこで、今回はサービスステーション以外にも多くの事業を展開しているENEOSという会社の歴史や将来性について詳しく見ていきましょう。
ENEOSの概要とビジネス領域
ENEOSは全国に製油所や支店、事業所を所有し、海外にも北京の他合計4カ所で事業を展開している会社です。
本社は東京にあり、代表取締役は齊藤猛さんという方です。(※1)(※2)
本社住所 | 〒100-8162
東京都千代田区大手町一丁目1番2号 |
代表取締役 | 齊藤 猛 |
また、ENEOSの事業内容は7つに分類されます。(※6)
事業内容 | 詳細 |
サービスステイション | 全国13,300ヶ所ありシェア率NO.1を誇る
専用アプリで給油時の支払いをスムーズにするサービスあり |
水素ステーション | 全国で47ヶ所で展開中。「単独型」や「SS一体型」「移動式」がある |
EV関連サービス | 全国で170基が稼働しており2025年までに1,000基以上に増やす計画 |
家庭用電力 | 電力の供給エリアは北海道から九州までで、余剰電力の買取も行う |
家庭用都市ガス | 東京ガスの供給エリア「東京地区等」と京葉ガス供給エリアのみ |
LPガス | LPガスグループ「ENEOSグローブ株式会社」「株式会社ジャパンガスエナジー」より供給 |
モビリティサービス | カーリース、カーシェア、中古車販売などを展開している |
ENEOSと聞くと給油所というイメージでしたが、昨今の車事情から水素ステーションやEV充電スポットなど時代と共にサービスのあり方も変化しているのがわかります。
ENEOSのマスコットエネゴリくんについて
ENEOSのサービスステーションのCMに出演しているマスコットの「エネゴリくん」はENEOSの事業を陰ながら支える大事な存在です。
彼のキャラ設定を紹介します。
- オス
- 年齢は不明だが青年くらい
- 身長180センチ
- 右利き
- 服と靴はオーダーメイド
エネゴリくんは森で育ったゴリラです。
地球環境に人一倍関心がありENEOSの取り組みを見つめて社員と共に人間社会の未来について考えています。
興奮すると「ウホッ、ウホッ」といいますが、愛くるしいですね。
ENEOSの歴史と成長の軌跡
ENEOSは2010年に新日本石油、新日本石油精製、ジャパンエナジーの3社が統合して誕生しました。
現在に至るまでの歴史を簡単に振り返ってみましょう。(※3)
年月 | 詳細 |
2008年12月 | 新日本石油は新日鉱ホールディングスと合併を発表し覚書を締結 |
2009年3月 | 日本海石油株式会社を完全子会社化 |
2010年4月 | 共同持株会社JXホールディングス(現・ENEOSホールディングス)を設立 |
2010年7月 | 新日本石油が新日本石油精製、ジャパンエナジーと合併し社名をJX日鉱日石エネルギー株式会社に変更 |
2016年1月 | 社名をJXエネルギー株式会社に変更 |
2016年4月 | 電力自由化に伴い「ENEOSでんき」が誕生し電力事業に参入 |
2017年4月 | 東燃ゼネラル石油とJXグループの経営統合に伴い、東燃ゼネラル石油を吸収合併し、JXTGエネルギー株式会社と社名を変更 |
2019年2月 | 「ENEOS都市ガス」誕生。都市ガス事業に参入 |
2020年6月 | ENEOS株式会社に社名変更 |
新日本石油は合併と新規事業への参入を経て、現在のENEOSになりました。
石油販売だけではなく、電気やガスの販売で人々の生活により密着した企業に成長してきた印象です。
ENEOSの将来展望と目標
ENEOSは社会貢献活動や協賛事業にも積極的に取り組んでいる会社です。(※4)
社会貢献事業の一例を紹介します。
- CSR活動
- ENEOSの森
- ENEOSカードによる緑化推進
協賛事業はこちらです。
- 東京ディズニーリゾートオフィシャルスポンサー
- 横浜マラソン
- 西日本読書感想画コンクール
このように様々な活動を通して世の中に貢献しているENEOSは、2040年にある目標を掲げ、それを重要な経営戦略としています。
ENEOSが先を見据えて取り組んでいる目標は「ダイバーシティ推進」です。(※5)
ダイバーシティとは、市場の多様な要望に応えるように、企業も人種や性別などにこだわらず、多様な人材が能力を最大限発揮できるようにすることです。
ENEOSは2040年には「アジアを代表するエネルギー・素材企業」を目指すべく、従業員の教育や風通しのよい企業風土を醸成し、新たな価値を創り出していこうとしていますいこうとしています。
http://research-online.jp/all/economy/16970/
http://research-online.jp/all/economy/16878/
http://research-online.jp/all/economy/16777/
まとめ
今回、ENEOSの歴史と現在の事業内容までを詳しく見てきました。
ENEOSはサービスステーションのシェア率NO.1や新しい分野への進出など、人々の生活に密着した事業を展開しています。
未上場企業の中で売上高が大きい理由は消費者からの信頼度とCSの高さからでしょう。今後もENEOSの事業展開に私たちは期待をしています。
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