日々の生活で携帯電話を使っている方は多いと思います。携帯会社の契約数を調べたところ、NTTドコモが最も多かったそうです。総務省の調査によると、シェア率は全体の36.8%を占めています(※1)。
この記事では、NTTドコモの実態や歴史について解説します。生活費にも影響を受けるため、今後の展望についても把握することが大切です。
この記事の目次
NTTドコモとはどんな会社?
NTTドコモは、大きく分けて3種類のサービスを提供している株式会社です。
- 通信事業
- スマートライフ事業
- その他の事業
幅広い事業に着手しており、人々の生活を支援しています。NTTドコモのサービスをしっかりと押さえてください。
携帯電話を中心とする通信事業(※2)
NTTドコモは、通信事業に力を入れています。携帯電話に加え、衛星電話サービスや国際電話サービスも提供している点が特徴です。これまでは、大手三社(docomo・au・ソフトバンク)の一角として従来型のスマホを中心に提供していました。
しかし、菅内閣がスマホの料金を引き下げるよう事業者に命じます。(※3)。その影響もあり、NTTドコモも格安SIMである「ahamo」を導入しました(※4)。毎月の携帯代が高額であり、優先的に負担を減らしたい方にはおすすめです。
幅広く生活を支えるスマートライフ事業(※5)
NTTドコモでは、通信事業以外にも我々の生活を幅広く支えています。主な例が、オンラインで商品を購入できる「dマーケット」です。日用品や書籍、CD関連とあらゆるジャンルの商品を扱っています。
他にも、金融サービスである「dスマートバンク」も2022年12月にスタートしました(※6)。口座から携帯料金やdカード(ドコモ専用のクレジットカード)の利用費を支払うと、dポイントが付与されます。ポイントはdマーケットでの買い物で使えるため、生活費を抑えるのに役立つサービスです。
その他の事業(※7)
社会全体のインフラ整備に取り組むべく、NTTドコモはシステム開発にも着手しています。力を入れている事業のひとつが、AIやデータサイエンスの開発です。音声認識や翻訳など、生活の利便性に寄与するAI技術を提供しています。
企業間取引(BtoBマーケティング)を積極的に行うのもNTTドコモの特徴です。企業の経営をサポートしつつ、新事業の企画にも携わります。法務の観点のみならず、財務の観点からもノウハウを享受できます。
NTTドコモの歴史
NTTドコモがはじめてサービスを提供したのは昭和43年です(※8)。当時は日本電信電話公社として事業を提供していました。実に50年以上の年月を経て、日本に数々の恩恵を与えています。ここでは、NTTドコモが辿ってきた歴史について紹介します。
日本電信電話公社がサービスを提供
1968年、日本電信電話公社(電電公社)が通信(ポケットベル)のサービスを開始しました(※9)。この頃は日本の省庁のひとつに電気通信省があり、解体するとともに事業の一部を電電公社に譲渡します。
1985年には、国営企業から民間企業に移行しました(※10)。民営化した狙いは、競争を推し進めて通信事業の経済活動を活発にさせることです。2年後、初の携帯電話であるショルダーホンが販売されます。
エヌ・ティ・ティ移動通信企画の設立
1991年、電電公社の出資により「エヌ・ティ・ティ移動通信企画」が設立されました(※11)。以後、さまざまな携帯電話サービスが誕生します。話題となった製品のひとつが「ポケットベル(ポケベル)」です。1994年に携帯電話の端末買い取り制度が始まり、少しずつ世の中に浸透します(※12)。
さらに1998年には、固定電話のアンテナを引いたPHS(簡易型携帯電話)のサービスが開始されました(※13)。携帯電話よりも料金が安く、国民の注目を集めます。2001年に「Bフレッツサービス」が始まり、各家庭に光ファイバーを提供しました(※14)。
dポイントやd払いのスタート
2000年代に入り、NTTドコモは携帯電話を生かしたさまざまな事業を展開しました。2005年には、後払い型の電子マネーである「iD」のサービスが開始されます(※15)。携帯電話を専用の端末にかざすだけで、財布を持たずに買い物が可能となりました。
スマホが普及しはじめた2011年には、ポータルサイトであるdメニューがスタートします(※16)。「dマーケット」が提供されたのも同じ時期です(※17)。2015年にdポイントやdカードも登場し、利便性を向上させました。(※18)。
今後の展望
NTTドコモは、今後ESG(環境・社会・企業統治)に力を入れる見込みです。2030年までに温室効果ガス80%削減、2040年にはカーボンニュートラルの実現を目指します(※19)。
加えて、スマートライフ事業で約2兆円の売上を目標としています(※20)。dポイントを活用し、金融や電気事業などと領域をさらに拡大するのが狙いです(※21)。我々の生活にとってお得なサービスがないか、今後も細かく確認するといいでしょう。
http://research-online.jp/all/economy/16361/
http://research-online.jp/all/economy/16349/
http://research-online.jp/all/economy/16213/
まとめ
今回は、NTTドコモがどのような会社かを説明しました。古い歴史を持ち、契約数No.1になるほど多くの顧客を集めている携帯会社です。「ahamo」の導入により、従来よりも携帯料金が値下げされています。
今後の生活費にも影響を与える可能性があるため、利用者は特にNTTドコモの変革を調べてみましょう。節約以外の方法で資産を増やしたい方は、公式LINEよりお問い合わせください。