トヨタ自動車株式会社は、自動車の国内トップメーカーです。「カローラ」「プリウス」
「ヤリス」など、トヨタの車を知っている、という人は多いでしょう。
2021年、自動車業界および国内上場銘柄内で一番売上高が高いのはトヨタ自動車でした。(※1)(※2)
本記事では、みんなが知っているトヨタ自動車について解説します。
この記事の目次
トヨタとは
トヨタは日本の愛知県に本社がある自動車会社です。詳しく見ていきましょう。
トヨタグループの創業者
トヨタ自動車のグループ創業者は豊田喜一郎です。
彼の父である、豊田佐吉は「豊田式木鉄混製力織機」を発明し、豊田自動織機製作所を設立しました。(※3)
1933年9月1日に豊田自動織機製作所内に自動車制作部門を設置したのが、トヨタ自動車の始まりです。
喜一郎は、現在の豊田章男社長の祖父にあたります。
過去最高益を達成
2022年3月連結決算で、営業収益31兆3795億円、営業利益2兆9956億円で、トヨタ自動車は過去最高益を達成しています。これは、同時期の国内上場銘柄内で最も高い売上高です。(※4)(※5)
新車の販売台数と生産台数が堅調であることに加え、これまで取り組んできた商品力向上・原価改善などの取り組みが実を結んだ結果だと考えられています。
加えて、新型コロナウイルス感染症からの回復に伴い、日本以外の地域で販売台数が伸びているのも一因です。さらに、円安の好影響を受けたこともあり、増益となっています。
2022年上半期新車販売数ランキング
社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している、2022年上半期「乗用車ブランド通称名別順位」を見ていきましょう。(※6)
1 | トヨタ | ヤリス | 81,580台 |
2 | トヨタ | カローラ | 70,988台 |
3 | トヨタ | ルーミー | 65,525台 |
4 | 日産 | ノート | 56,948台 |
5 | トヨタ | ライズ | 45,380台 |
6 | ホンダ | フリード | 43,827台 |
7 | トヨタ | アルファード | 34,799台 |
8 | トヨタ | アクア | 34,143台 |
9 | ホンダ | フィット | 29,617台 |
10 | 日産 | セレナ | 27,894台 |
上位10位のうち、6つをトヨタの車が占めており、人気の高さがうかがえます。
人気のトヨタ車ベスト3
ここでは、さきほどのランキング表に基づき、人気のトヨタ車について見ていきましょう。
1位のヤリスはコンパクトで人気の車です。小回りが利くので、街中で乗りたい人や運転初心者などから高い人気を得ています。さらに、ヤリスはモータースポーツでも活躍しています。
2位のカローラは長い間トヨタで人気を博している車の1つです。50年以上愛されており、「昔からよく知っている車」と感じる人もいるのではないでしょうか。カローラは「セダン」「スポーツ」など、全6モデルの展開を行っています。それだけ、人気の高い車名ともいえるでしょう。
3位のルーミーはコンパクトハイトワゴンです。5人乗れるサイズでありながら、コンパクトで小回りが利くために人気があります。
トヨタが人気の理由
トヨタ車は故障や不具合が少ないことで人気を博しています。耐久性が高いため、特に海外においては、長い距離を走り続けていることも珍しくありません。
車の種類が多い
トヨタ自動車には多種多様な車が取り揃えられています。ハイブリッドカーと言えばプリウスをイメージする人も多いのではないでしょうか。
スポーツカー・ファミリーカー・ミニバン・高級車・コンパクトカー・電気自動車など多くの種類から選ぶことができます。どんな人にとっても自分の欲しい車が見つかることが、人気が高い理由の1つと言えるでしょう。
販売店が多い
トヨタには系列の異なる5種類の正規販売店(ディーラー)があります。
- トヨタ
- トヨペット
- カローラ
- ネッツ
- トヨタモビリティ東京
以前はディーラーにより購入できる車種に違いがありました。2020年5月以降はディーラー全店舗で全車種が購入できるようになっています。販売店の多さが、安心して車を購入できる理由の1つと言えるでしょう。
広告戦略に力を入れている
トヨタ自動車はテレビCMだけでなく、Web広告にも力を入れている会社です。オウンドメディア「トヨタイムズ」を立ち上げて、社内外へ会社の方向性や取り組みについて広く発信しています。(※7)
さらに、テレビでオウンドメディアの宣伝を行い、続きが気になった人をWebに引き込むよう導線を引いているのも特徴です。
「車といえばトヨタ」というイメージを多くの人に浸透させることで、車を欲した消費者に、自然とトヨタの店へと足を運ばせることが可能になります。
トヨタの株
売上高が一番高いと聞くと、トヨタ自動車の株が気になる人も多いのではないでしょうか。トヨタ自動車(7203)の一株あたりの 推移は次のとおりです。(※8)
2023年3月の配当金が気になりますね。
2020年3月 | 44.0円 |
2021年3月 | 48.0円 |
2022年3月 | 52.0円 |
なお、トヨタの株価は2022年12月5日の終値で、1,951.00円です。(※9)
http://research-online.jp/all/economy/15179/
http://research-online.jp/all/economy/15006/
http://research-online.jp/all/economy/14589/
まとめ
トヨタは、自動車業界で売上高No.1を誇っています。
車の故障や不具合が少ない、車種が多い、販売店が多い、広告宣伝に力を入れている、などの理由が挙げられます。
人気が高い自動車会社と改めて聞いて、トヨタの株価が気になった人も多いのではないでしょうか。
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