三井不動産、12年ぶりに社長が交代!新社長はどんな人?

日本を代表する不動産会社のひとつに「三井不動産」があります。三井物産や三井銀行と合わせて三井新御三家に数えられます。 

 

2023年4月1日、三井不動産では社長が交代する予定(※1)です。この記事では、新社長の人物像と考えうる会社の方向性について解説しています。投資においてもさまざまな影響があるため、株を保有している方も記事を参考にしてみてください。

三井不動産は、1941年に設立された戦前からある不動産会社です(※2)。従業員は1,898人であり(2022年3月31日時点)、これまで9人が社長に就任しました(※3)。三井不動産の強みは、海外にも積極的に進出している点です。提供しているサービスを具体的に紹介しましょう。

オフィスや商業施設の賃貸(※4)

三井不動産が主に行っている事業は、オフィスや商業施設の賃貸です。オフィスビルを貸し出す際には、以下のポイントを重視しています。

 

  • 持続性と安心
  • 快適性と効率性
  • 広がりと革新

単純に働く場所を提供するだけではなく、新しい生活の場を楽しんでもらえるように意識していることが特徴です。

 

他にも、ショッピングセンターやアウトレットモールなどの商業施設を賃貸しています。代表的な例が千葉県船橋市にある「三井ショッピングパークららぽーとTOKYO BAY」です。このような商業施設を全国各地に展開しています。

国内・海外住宅の分譲(※5)

三井不動産は、国内や海外住宅の分譲サービスも提供している会社です。分譲とは、土地や住宅をいくつかに分割して売るサービスを指します。マンションの一部屋を売買するケースが最たる例です。

 

三井不動産では、個人住宅のみならず商業施設やオフィスビルも分譲を行っています。このサービスで心がけているポイントは次の3点です。

 

  • 品質管理による高いクオリティ
  • 新しい提案
  • 感動と誇りのあるくらし

 

海外ではアメリカやイギリス、東南アジアへの進出を果たしました。

マネジメント業にも着手(※6)

三井不動産は、住宅やオフィスの賃貸や分譲のほかにマネジメント業にも着手しています。マネジメント業とは、テナント入退去工事および不動産の仲介業のことです。ほかにも、J-REITなどの不動産投資も提供しています。

 

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新社長はどんな人?

三井不動産は、2022年時点でも幅広い業務に着手している不動産会社です。新しい社長に交代することで、今後どのように会社のあり方が変わってくるのでしょうか。その方向性を掴むためにも、新社長の人物像について紹介します。

実業家の植田 俊氏が就任

三井不動産の新社長には、実業家である植田 俊氏が就任する予定です。2021年には、同会社の取締役兼専務執行役員として勤務していました。2022年時点で61歳であり、三井不動産の歴史の中では珍しく60代以上の社長就任となります。(これまでは40〜50代が就任していた)

 

三井不動産会社においては、10代目社長にあたります。現社長の菰田氏は、12年間トップの座を務めていました。歴史がどのように変わるかにも期待がかかります。 

現社長の菰田氏の右腕的存在

植田氏は、菰田氏の右腕的存在とされています。菰田氏によると、三井不動産の中期経営計画を進めるにあたって大きく貢献した立役者とのことです。加えて、「グループの新時代を切り開いてくれると確信している」とコメントを残しました。

 

これらの点からみても、菰田氏は植田氏に期待を寄せているといえます。ほかに評価されているポイントは、粘り強さと高い実行力です。

 

バブル崩壊時には、不良債権の処理や不動産証券化ビジネスの立ち上げも担当しています。これらの経験を踏まえ、どのように三井不動産を経営するかに注目が集まります。

日本の産業競争力の強化を目指す

植田氏は、三井不動産を通して日本の産業競争力の強化を目指しています。彼の中では、「妄想・構想・実現」がモットーです。掲げているモットーを軸にして、街づくりを中心に取り組む予定と述べました。

これまでの菰田氏の経営理念は、モノだけではなくサービスを届けることでした。植田氏は、当該理念をどのように発展させるかが注目したいポイントのひとつです。三井不動産の株を持っている方やJ-REITの利用を考えている方は、このあたりの変化も把握しておきましょう。

 

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社長が交代した理由

今回、社長が交代した理由はコロナ禍の影響がひと段落して2025年までの中期経営計画に道筋が付いたためとされています。今後の会社の発展を考え、新たな時代への転換を選んだ結果といえるでしょう。

 

菰田氏の年齢も2022年時点で68歳です。さらに、上述したとおり菰田氏は植田氏に対して絶対の信頼を寄せています。これらを総合的に捉えたとき、コロナが落ち着いてきた段階で社長を交代した方が望ましいと判断したのかもしれません。

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まとめ

今回は、三井不動産の社長交代の背景と新社長の人物像について解説しました。社長が変わるだけでも、会社の経営方針が大きく変わります。株を保有している人にも多大な影響を与えるでしょう。

 

そのため、あらかじめ新社長の評判や経営の今後をしっかりと予想することが大切です。節約以外の方法で、資産を増やしたい方はリサーチ・オンラインへお問い合わせください。

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