新型コロナウイルス対策として、ワクチン接種が行われています。すでに3回目のブースター接種を済ませた人も少なくありません。
接種証明書を提示すると、海外渡航時だけでなく国内においてもさまざまなシーンで活用できます。(※1)
情報を把握しておけば、お得に旅行することも可能です。イベントや施設・時期により、特典やサービス内容は異なるため注意しましょう。
本記事では接種証明書について解説します。証明書が利用できる人気割引施設も紹介しますので、お出かけ先の参考にしてください。(2022年4月28日現在)
この記事の目次
接種証明書とは
ワクチン接種済みと証明するための書類には、大きく分けて2種類あります。発行対象は国内でコロナワクチン接種を受けた人です。
ワクチン接種済証
ワクチン接種を受けるために、各自治体から接種券が配布されています。予防接種後、専用の用紙に接種済みのシールを貼り付けたものがワクチン接種済証です。接種記録書と呼ばれている場合もあります。
ワクチン接種証明証は、国内での利用が想定されている証明書です。ワクチン接種を完了すると、自動交付されるため申請手続きは必要ありません。
ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)
ワクチン接種証明書は、入出国時にも利用できる「海外渡航用」と、日本国内で利用する「日本国内用」があります。
また、デジタル(電子版)と書面の2種類があります。それぞれの違いをみていきましょう。
電子版接種証明書
専用のアプリを用い、スマートフォンから取得します。日本国内用と海外用を取得でき、どちらか片方のみを取得することも可能です。一度取得すればアプリでいつでも提示できます。
転居などにより複数の自治体で接種を受けた場合、申し込み画面から該当の自治体をすべて選択できます。
取得にはマイナンバーカード(4桁の暗証番号)が必要です。また、海外用の接種証明書を取得したい場合は、パスポートを準備しておきましょう。
接種証明書(書面)
接種を受けた際に住民票のある市区町村に申請します。異なる市区町村で予防接種を受けた場合は、それぞれに申請しなければなりません。郵送・電子での申請が可能です。
必要書類は次のとおりです。
【海外及び日本国内用】
- 申請書
- 海外渡航時に有効なパスポート
- 接種券番号がわかるもの
【日本国内用】
- 申請書
- 本人確認書類
- 接種券番号がわかるもの
接種証明書で何ができる?
接種証明書を提示すると、ホテルなどの施設やイベントなどで独自に実施しているサービスが受けられます。
実施内容はイベントや施設・時期により異なり、主に次のものが確認できました。
- 割引
- クーポン配布
- サービス追加
- グッズプレゼント
人気割引施設
ホテルや旅館といった宿泊施設など、さまざまな施設で割引やサービスを展開しています。
宿泊施設の場合は公式サイトで情報公開されている場合もあります。公式サイトに情報掲載されていない場合でも、「楽天トラベル」や「JTB」などの旅行予約サイトから申し込み、サービスを受けられることも少なくありません。事前に確認してみましょう。
各自治体のホームページにも、割引・サービス情報が掲載されています。例えば、東京都では「TOKYOワクション」を展開しており、アプリに登録するとさまざまな特典を受けられます。(※3)
なお、情報は2022年4月28日現在のものです。状況により変化しますので、必ずご自身でご確認ください。
ゆがわら大野屋旅館
静岡県熱海市にあり、湯河原温泉を存分に楽しめる旅館です。(※4)
ワクチン接種済みの人向けプランを展開しています。公式サイトでもキャンペーンを実施しています。2階接種を受け2週間以上経過した人向けの特典例は次のとおりです。
- JR湯河原駅→旅館までの片道タクシー分(約1,400円)または1,000円相当の館内利用券付
大原温泉 大原の里
京都府京都市左京区大原にある民宿です。ワクチン接種を2回接種済みの人向けに朝食無料サービスを行っています。「楽天トラベル」からの申し込みが可能です。(※5)
シェラトン都ホテル大阪
大阪府大阪市にあるホテルです。ワクチン接種済みプランとして、次の特典が準備されています。「JTB」から予約できます。(※6)
- 1人5,000円の夕食券(直営レストラン)
- 朝食付き
- 駐車場代無料
- チェックイン12時・チェックアウト12時(最大24時間滞在可能)
ホテルウィングインターナショナル後楽園
東京ドーム近くにあり、アクセスのいいホテルです。ワクチン済みプランとして、ジョナサンの朝食が付いてきます。また、通常10時のチェックアウトを11時まで延長可能です。「楽天トラベル」から予約できます。(※7)
まとめ
ワクチン接種が済んでいる人は、接種証明を提示すると旅行やイベントをお得に楽しめるサービスを利用できます。
サービス内容や実施期間、接種条件などは施設やイベントにより異なるため注意しましょう。マイナンバーカードとスマホがある方は、デジタル版の接種証明書を一度発行しておくと、すぐに提示でき便利です。
書面タイプを利用する場合は、忘れずに持参しましょう。