ロシアのウクライナ侵攻により、国際関係は大きく揺れ動いています。アメリカやヨーロッパ諸国を中心にロシアとの貿易を規制し、日本も対輸出入を制限しました。
一方で、原油が手に入らなくなり、火力発電を中心としている日本では電気の供給がひっ迫している状態です。日本政府でも国民に向けて「節電」の呼びかけを行っています。ここでは、効率的な節電の方法について紹介しましょう。
この記事の目次
すぐできる節電方法
「節電」と聞くと、全ての電化製品を止めなければならないと思う人もいるでしょう。しかし、命の安全にも繋がる製品は常に稼働させることが大切です。決して止めてはいけない電化製品として以下のようなものが挙げられます。
- エアコン
- 冷蔵庫
エアコンの使用を我慢した場合、「熱中症」を患う危険があります。重症に陥ると、命の危機にもかかわる重要な製品です。また、一命は取り留めても脳に障害を与える可能性も少なくありません。エアコンは無理せず使用しましょう。
冷蔵庫も下手に止めてしまうと食品が腐ってしまいます。その場合、食中毒のリスクも避けられません。このように、節電する電化製品はしっかりと選んでください。以上の内容を踏まえ、すぐできる節電方法を紹介します。
不在のときは電気の電源を落とす
まずは、当然ではあるものの外出しているときは電化製品の電源を落としましょう。とくに、使っていない部屋の明かりを消し忘れてしまう人は注意が必要です。1つの蛍光ランプを付けている時間を1日1時間短くするだけで、約118円(※1)節約できます。
しっかりと電気を消して長時間外出していた場合、自身が想像している以上に電気代を抑えられるでしょう。リビングやトイレ、洗面所など電気を使う部屋はたくさんあります。無駄な出費を避けるためにも、出かける際には小まめなチェックを欠かさないようにしましょう。
冷蔵庫の中身の調整や開閉の回数に注意する
前述では、冷蔵庫の電源は落とさない旨を記述しました。しかし、中身の整理や開閉の回数には気を付けなければなりません。冷蔵庫は、なるべく低温度を維持するためにエネルギーが必要な製品です。
例えば、中に食品や調味料などを詰め込みすぎた場合、冷気が全体に伝わりづらくなります。冷蔵庫も温度の状態を察知し、より冷やそうとエネルギーを余分に放出します。当然、電気代も余分にかかってしまうでしょう。(約500円〜1200円は節約できます)(※2)
冷蔵庫の中が温まることは避けるべきです。そのためには、整理整頓を頻繁に行い、ドアを開閉する回数にも配慮しましょう。
省エネ製品を積極的に活用する
電気がひっ迫している状況は、いつまで続くかがわかりません。長期にわたる可能性もあるため、省エネ製品に切り替えてもいいでしょう。照明やテレビ、冷蔵庫などと数々の電化製品が対応しています。
生活状況によって大きく変動しますが省エネ製品に全て買い替えた場合、1カ月の合計で約44%の電力消費が削減(※3)された事例もあります。金額で表すと、約2,810円/月(※4)も節約できたそうです。
たしかに、買い換えるといくらか費用が発生します。しかし、今後の生活で月々の支出が抑えられることを考えると早いうちに省エネ製品を揃えておくことが賢明です。
フィルターをしっかりと掃除する
夏や冬でよく活躍するエアコンですが、フィルターはしっかりと掃除しておかなければなりません。内部にホコリが蓄積されると風が上手く送れなくなってしまいます。エネルギーの消費も大きくなり、1年間掃除しなかった場合の電気代のロスは約25%(※5)です。
エアコンのフィルターの掃除は手順も複雑ではありません。
- エアコンのフタを開いてフィルターを取る
- 中のホコリを掃除機で吸う
- フィルターを水洗いする
- キレイな布で水滴を拭き取って乾燥させる
これらの作業は、2週間に1回行うことが目安です。
浮いたお金で積立投資
電気代を節約させて浮いたお金は、積立投資に費やすのがおすすめです。少額から金融商品を保有でき、毎月一定の金額でコツコツと積み立てます。
積立投資の特徴は、購入のタイミングを迷わず投資できることです。決められた日に振込が行われるため、貯金を切らさなければ永続的に投資金額を増やせます。浮いたお金を活用するうえでは、非常に有益な制度といえるでしょう。
当然、積立投資は必ず利益が出るわけではありません。経済状況によっては、損失が発生するケースも起こります。しかし、本来は電気代として消えているはずのお金です。少額ずつ計画的に積み立てることで、預貯金とは別に資産を貯められます。
まとめ
節電は環境問題に取り組むだけではなく、日常生活の節約にも役立ちます。日々使っている電化製品には、気づかないうちに電力を無駄に使っているものもあるかもしれません。節電の声がけが行われている今だからこそ、生活スタイルを見直すことが大切です。
また、節約で浮いたお金を積立投資に使うと、効率良く資産を貯蓄できます。人生100年時代と呼ばれる今日では、長期的な目線が必要不可欠です。支出の状況をしっかりと把握し、余計な出費を防ぐよう努めていきましょう。