【2023年版】信頼される会社ランキング1位の富士フイルムホールディングスってどんな会社?

東洋経済新報社は2月21日に、CSR(企業の社会的責任)と財務の両データから「信頼される会社」を見つける「CSR企業ランキング」を発表しました。1位を獲得したのは富士フイルムホールディングスでした。

 

富士フイルムと聞くと、カメラが趣味の方やオフィス什器の販売業に携わる方はピンとくるかもしれません。しかし、それ以外の方は「名前は聞いたことがあるが、どのような会社かは知らない」「どんな会社なのかイメージがあまり湧かない」という方もいるでしょう。

 

今回は信頼される会社として見事1位に輝いた富士フイルムホールディングスの概要・歴史・展望について解説します。企業情報や事業内容を分析し、今後の経済活動の参考にしたい方はぜひご覧ください。

 

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信頼される会社ランキング(CSR企業ランキング)とは

「信頼される会社ランキング」とは東洋経済CSR企業総覧編集部を中心に作成しているランキングです。今回で17回目を迎え、人材活用・環境・企業統治・社会性・財務の項目を総合的に評価し採点しています。

 

各項目の詳細は以下のとおりです。

 

  • 人材活用:女性従業員の比率・離職状況・労働時間・残業時間・有給取得率などを評価
  • 環境:CO2悪言への計画立案・温室効果ガスの排出削減・気候変動への対応・プラスチック削減の取り組みなどを評価
  • 企業統治:経営理念・リスクマネジメント・BCP策定などを評価
  • 社会性:社会貢献活動支出額・SDGs対応・目標達成基準などを評価
  • 財務:収益性・安全性などを評価

 

調査対象の企業は1,700社以上と非常に多く、充実した内容のランキングとなっています。(※1)

 

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富士フイルムホールディングスとは

富士フイルムホールディングスは、1934年1月20日に設立された会社です。280社の子会社、75,000人以上の社員を抱える大企業で、さまざまな分野へ事業展開しています。現在展開している事業分野は以下のとおりです。

  • ヘルスケア(メディカルシステム、コンシューマーヘルスケア、医薬品、バイオCDMO、再生医療)
  • マテリアルズ(高機能材料、グラフィックシステム・インクジェット、記録メディア)
  • ビジネスイノベーション(オフィス・ビジネスソリューション)
  • イメージング(フォトイメージング、光学電子映像)

 

有名なのはカメラやオフィス機器です。創業以降長く手がけてきた写真分野や、オフィス什器・備品などは一度は見たことがある方が多いでしょう。一方、近年ではヘルスケアの方面に力を入れており、医療面での貢献度が高くなっています。

 

CSR1位の要因は、どの分野もバランスよく高水準を保ったことです。富士フイルムホールディングスを部門別でみると、人材活用37位、環境29位、企業統治+社会性8位、財務16位といずれもトップクラスとはいえません。しかし、全ての項目で40位以内に入る優秀さを見せ、総合1位に輝きました。事業展開と同様に、幅広い分野で高得点を獲得したのが評価の高さにつながったのです。(※2)(※3)

 

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富士フイルムホールディングスの歴史

富士フイルムホールディングスは、写真フィルム製造会社として立ち上がり、現在までさまざまな事業を展開してきています。

 

1934年の設立後は写真フィルム、印画紙、乾板など写真感光材料の製造を開始。1958年にはブラジルに現地法人を設立し、海外展開を始めます。1962年にはイギリスのRank Xerox Limited(現 Xerox Limited)と合弁し、富士ゼロックスに名称が変わります。

 

その後は、世界各国へ現地法人を立ち上げました。主な国は以下のとおりです。

 

  • アメリカ
  • オランダ
  • ドイツ
  • 中国

 

2000年代に入ると、ヘルスケアやマテリアルに力を入れ始めます。複数の会社の株式を買収し、ノウハウを積み上げていきます。東南アジア・中東・アフリカへの現地法人も展開し、世界各国で生産拠点を作り上げていきました。

 

現在では急速に発展しているヘルスケア事業やバイオテクノロジーの分野に力を入れています。(※4)

 

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今後の展望

今後の富士フイルムホールディングスは、環境に対するアプローチに注目したいところです。

 

環境への取り組みが意欲的なことに加え、バイオテック・バイオベンチャーを相次いで買収していることから、バイオソリューションに期待が持てます。また、世界各国に法人があるため、各国の状況の詳細がわかるという強みもあります。各国の環境問題の課題を把握し、どのように解決に導くかが問われるでしょう。

 

また、再生可能エネルギーの利用・CO2排出削減の取り組みもすでに行っています。2030年度までには電力の50%を再生可能エネルギー由来に、40年度までには自社で利用するすべてのエネルギーでCO2排出量ゼロを目指しています。

この計画を着実に遂行できるかが、バイオソリューション事業の今後を決めるファクターとなるでしょう。(※2)

http://research-online.jp/all/economy/15863/

http://research-online.jp/all/economy/15719/

http://research-online.jp/all/economy/15680/

まとめ

ここまで、富士フイルムホールディングスの概要・歴史・展望について解説しました。信頼できる企業として高い評価を得た富士フイルムホールディングス。写真・医療・環境と幅広い分野で今後の活躍が期待できるでしょう。

 

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