また⁉︎ワクチン4回目接種の条件とは?

新型コロナの感染予防のためにワクチンを接種し、副反応に悩まされた人も多いようです。腕が上がらない、または高熱がでてしまい、やむをえず会社を休んだという人の話も聞きますね。3回目の接種を受けたばかりなのに「もう4回目のワクチンの話題?」と少し憂うつな気もします。

4回目のワクチン接種の対象は全員なのでしょうか?また、接種期間はいつ頃なのかについても説明します。

4回目を接種する理由

4回目の接種の理由は、コロナ感染による重症化を防ぐ目的のためです。そのため対象になる人も全員ではなく、特に重症化しやすい人が対象となっています。(※1)

4回目接種は、重症化予防のため

新型コロナに感染すると、基礎疾患を持つ人は重症化しやすいことが科学的に明らかになっています。

このほかに重症化しやすいのは、高齢者や妊娠している人です。

海外の報告では、喫煙や運動不足といった生活習慣がある方も重症化しやすいとされています。

重症化するとどうなるのか?

新型コロナに感染し、集中治療室での治療や人工呼吸器が必要になるケースが重症化といわれる状態です。

肺炎が進行し、自力呼吸ができなくなって全身に炎症が出ることもあります。人工呼吸器を使っての治療が必要になり、容体が悪くなると人工心肺装置「EMCO」を使うケースもあります。

人工心肺装置とは肺の代わりに装置を使って、酸素を供給したり二酸化炭素を除去したりするものです。主に心臓血管手術に使われます。

現在の重症化する割合はどのくらい?

2022年5月19日現在の感染状況(※2)で、10万人あたりの感染者数は約203人です。

新規感染者数は、すべての年代で微増または増加しており、年代別でもっとも多いのは20代となっています。

また重症化しやすいのは高齢者がもっとも多く、50歳代以下が0.03%・60歳代以上で2.49%です。

亡くなった人の割合でも、50歳代以下0.01%、60歳代以上が1.99%となっています。(※3)

誰が接種対象者なの?

4回目の追加接種の対象者は、3回目接種から5か月以上が経過した、以下2つのケースに該当する人とされています。

  • 60歳以上
  • 18歳以上60歳未満、基礎疾患を有する方や重症化リスクが高いと医師が認める人が対象

基礎疾患で医療機関を受診されている人や事前に相談できるかかりつけ医がある人は、4回目の接種について事前に相談してほしいとしています。

事前に相談できない場合でも接種会場の予診の際に相談は可能です。該当する人は接種前に質問をしてみましょう。

基礎疾患のある人とは?

4回目のワクチン接種の対象になる基礎疾患については、厚生労働省(※4)より対象の疾患について以下のように案内されています。

  • 慢性の呼吸器の病気
  • 慢性の心臓病(高血圧を含む)
  • 慢性の腎臓病
  • 慢性の肝臓病(肝硬変など)
  • 糖尿病(インスリンや飲み薬などで治療中またはほかの病気を併発している)
  • 血液の病気(鉄欠乏性貧血をのぞく)
  • 免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を含む)
  • ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
  • 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
  • 神経疾患や神経筋疾患が原因で体の機能が衰えた状態(呼吸障害など)
  • 染色体異常
  • 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 重い精神疾患(精神治療のため入院している、精神障碍者保健福祉手帳を所持している、自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持しているばあい)

基準BMI30以上の肥満とされる人も接種対象

また基準BMIが30以上になる肥満とされる人も、新型コロナに感染すると重症化する可能性が高いため、4回目の接種を受けた方がいいと厚生労働省ではすすめています。

BMIを求める計算式は、以下の計算式で求めることができますよ。(※5)

BMI = 体重kg ÷ (身長m)2

接種時期

新型コロナワクチン4回目の実施は2022年5月25日から始まっています。実施期間は、予定では2022年9月30日までです。(※6)

また使用されるワクチンは以下の2つのどちらかとなっています。

1〜3回目に接種したワクチンの種類にかかわらず、以下の2つを使用とされています。

  • ファイザー社
  • 武田/モデルナ社

ワクチン接種は、接種会場またはクリニックで

ワクチンの接種会場は、厚生労働省の総合案内サイト「コロナワクチンナビ(※7)」で調べられます。

しかしクリニックでは用意できるワクチンの本数に限りがあるため、必ず接種ができるわけではありません。

各地方自治体で用意されている接種会場を利用してみましょう。

新型コロナに感染した人も接種が必要

また新型コロナに感染した経験のある人も中にはいるかもしれません。感染した場合でもワクチンの接種は必要です。

ニュースでもたびたび話題になるように変異株によって何度も新型コロナに感染する場合があります。新型コロナに感染しても必ずワクチンの接種を受けるようにしましょう。

まとめ

全国の新型コロナに感染する人の数は、なかなか減少していないように見えます。しかしワクチン接種を受けることで重症化のリスクは減少しているといわれています。

厚生労働省の資料にある既往症のある人や重症化する可能性の高い人は、4回目の接種についても検討してみましょう。

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