他の人の貯金額はとても気になりますが、年齢ごとの平均目安がわかれば貯蓄ゴールは設定しやすくなるでしょう。とくに老後のことを考えると、金銭的な不安はとてもストレスになりますので、今からできることはなるべく早くスタートしましょう。
そこで早速ですが、30代・40代・50代の独身者の平均貯金額と老後資金を貯めるコツについて詳しくご解説していきます。
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この記事の目次
年齢ごとの独身者貯蓄額平均について
貯金は物質的な豊さを得るためにも大切ですが、何よりも将来の見えない不安を軽減させる手段として欠かせないことですよね。家族構成によっても貯金額は異なり、単身世代ならかなり貯金がしやすいのでは?というのは世間一般的な考えでしょう。
そこでまずは年齢ごとの単身世帯の平均貯金額から見ていきましょう。総務統計局が2012年5月までに発表したデータによると、2019年度の単身世代の平均貯蓄額は30代男性が441.5万円、女性が464.9万円。40代男性は864.6万円、女性は491.7万円。50代男性は1477万円、女性は488.8万円となっています。
厚生労働省の統計によると、単身世帯を含む年齢別の貯蓄額では「貯金がある」と最も多く回答したのは40~49歳。「貯金がない」と回答した世代で一番多いのは29歳以下となっています。
30代と40代はお金がかかる世代!
同じ仕事を長く続けていれば、勤続年数に合わせて年収も少しずつ上がることは想定できますが、支出はライフステージを考えると30代と40代はとても出費が多い年齢層といえるでしょう。
夫婦なら出産費用や育児資金、単身世帯も住宅購入費で多額の出費がかかることも想定できます。最近は20代でも住宅を購入するおひとり様もいますので、住宅が年月とともに老朽化してくると、30代や40代で修繕費などのまとまった費用が必要になることもあるかもしれません。
ライフプランの中でもとてもお金がかかる住宅購入費ですが、2018年度の全国平均購入価格は約3,340万円といわれています。このような出費に備えても、本来は貯金額が多いほうが安心なのですが、現実的にはなかなか貯金額が増えないという人は単身、夫婦に関係なく多いでしょう。
独身で老後を過ごすにはいくら必要か?
年齢を重ねるごとに老後の不安が現実的になっていくはずですが、「お金」の準備は何歳からでもできることなので、不安を少なくして今後暮らすためにもいくら老後資金を貯めるべきなのか目安を理解しておきましょう。
日本人の平均余命は、厚生労働省の平成30年簡易生命表によると65歳の平均余命は男性19.7年、女性が24.5年。定年退職してからも20年ほどは生活しなければなりませんので、老後資金は余裕を持って計画する必要がありますね。
高齢単身者の無職世帯の月平均支出額は、光熱費や住宅費など色々込みで目安は約16万円ともいわれていますので、もし持ち家がない場合はさらに数万円多く生活費を考える必要もあるでしょう。
公的年金などを考えても老後資金に必要な金額目安としては、男性920万円、女性1150万円くらいは必要になる可能性があります。
老後資金を貯めるコツについて
貯金は目的や用途に合わせてプランを立てることが必要ですが、たとえば海外旅行の費用と老後資金では必要性の高さは全く異なりますし、老後は誰にでもやってくることなのでできれば優先したいですよね。
しかし50代と30代の単身者を比較した場合に、30代はまだまだ老後の人生に現実味が感じられないため、貯金意識も薄い可能性があります。そんな時に意識したいポイントは、まず収支の状況を把握することです。
貯金したくても、その余裕に見合う収入がないと生活苦になる可能性もありますので、現在給与の中からいくら貯金できるか、理想と現実を考えて不足分は節約するなど確保していくこと。
確実に貯金額を固定させるには、生活費を使った残りで貯金するのではなく、収入からまずは貯蓄分を除いたお金で生活するというシステムを構築することがコツになるでしょう。
資産運用で老後を豊かにする考えも大切
老後は遅かれ早かれやってくるものなので、一気に貯金を増やしたいと考える人もいるはず。単身世帯なら子供にかかるお金がない分、貯金しやすい環境があるといえます。
上手に資産を増やすなら、賢く運用して老後資金にすることも方法です。たとえば毎月定額でできる積立投資信託など、リスクを軽減して運用できる方法も人気があります。貯金額が増える40代、50代なら不動産投資するのもよいでしょう。
女性のほうが老後はお金がかかる?
老後資金は男性よりも女性のほうが多く必要になるといわれていますが、その理由は平均寿命の長さが関係しています。長く生きていればそれだけ生活費は必要になりますので、男性よりも長生きする人が多い女性の場合はお金の余裕はさらに考えるべきでしょう。
また年金受給額も女性のほうが男性よりも少なくなる傾向があるのは、結婚や出産により退職することやパートタイムで働くことで、年金額の加入期間が変わり減ってしまう可能性があるのです。
まとめ
年代ごとの貯金額目安を参考にして、資産運用や節約生活などで上手に老後資金を貯金していきましょう。単身世帯は健康管理も自分で行う必要があるため、元気に暮らすためにもバランスのよいライフスタイルが理想的です。