「貯金額が1000万円」「金融資産が1000万円」などと聞くと、自分にはとても貯められない、と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、1000万円の貯金ができるのは高収入の人だけではありません。普通のサラリーマンやOLにも可能な額です。
本記事では、普通のサラリーマンやOLが1000万円貯める方法について解説します。1000万円貯めたい人はもちろん、今よりもほんの少しでも貯金を増やしたい人も、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
サラリーマンやOLが1,000万を貯めることはそもそも可能なの?
令和3年、家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]によると、20代・30代の金融資産保有額は次のとおりです。なお、データの中に金融資産を保有していない世帯は含んでいません。
100万円未満 | 100~300万円 | 300~500万円 | 500~1000万円 | 1000万円以上 | 無回答 | 平均 | |
20歳代 | 43.5% | 25.6% | 9.9% | 9.5% | 4.6% | 6.8% | 302万円 |
30歳代 | 28.1% | 20.6% | 10.5% | 19.8% | 17.1% | 3.9% | 965万円 |
20代でも1000万円以上の金融資産を持っている人は4.6%います。30代では17.1%と大きく伸びていることが分かります。
また、30代になると金融資産の平均値は965万円となっており、1000万円近い数値です。
このことから、サラリーマンやOLが1,000万円貯めることは可能であるといえるでしょう。
何をしたら1,000万貯まる?
何をしたら1000万円貯まるか気になる人は少なくありません。ここで、金融資産(平均値)の内訳をみていきましょう。
20歳代(万円) | 30歳代(万円) | |
金融資産保有額 | 302 | 965 |
預貯金 | 143 | 638 |
金融信託 | 5 | 4 |
生命保険 | 10 | 37 |
損害保険 | 2 | 5 |
個人年金保険 | 8 | 32 |
債券 | 8 | 26 |
株式 | 72 | 148 |
投資信託 | 42 | 52 |
財形貯蓄 | 6 | 4 |
その他金融商品 | 7 | 18 |
20代、30代ともに、預貯金・株式・投資信託の順に数字が多いことがわかります。
ここでは、1000万円貯めるための方法についてみていきましょう。
固定費の見直し
貯金をする余裕がないと考えている人は少なくありません。
そのような人は、まず月々支払っている固定費を見直すところから始めましょう。見直したい主な固定費は、次のとおりです。
- 住居費
- 保険料
- 通信費
- 光熱費
- 自動車関連費
- サブスクリプション代
固定費は一度削減すると、その後は月々の支払いが減るため大きな効果を発揮します。
住居費や保険料、通信費など月々なにげなく支払い続けているものがあれば、本当に必要なのか、無駄はないか、削る方法はないか1つずつ確認してみましょう。数千円でも削れた場合、その額を貯金に回します。
先取貯金
貯金が苦手な人の多くが「残ったお金があれば貯金しよう」と考えています。貯金好きな人や貯金が得意な人の多くは、給料が振り込まれたと同時に一定額を貯金する「先取貯金」をしています。
自分で毎月貯金をするのが面倒な場合、「財形貯蓄制度」や「自動積立定期預金」をしてみてもよいでしょう。どちらも、一度設定すればあとは毎月自動で一定額を積み立てる仕組みです。忘れている間にお金が貯まります。それぞれの制度についてみていきましょう。
- 財形貯蓄制度:会社に依頼する。給与から毎月一定額を天引きしてお金を積み立てる制度。ただし、会社によっては制度がないこともある。
- 自動積立定期預金:銀行に依頼する。毎月決まった日に一定額が自動的に引き落とされる。一般的な普通預金よりも金利が高い。
今、全く貯金の習慣がない人であれば、月に1万円ずつからでも、先取貯金を始めてみてはいかがでしょうか。
口座を分ける
先取り貯金を始めとした貯金する際は、給料の振り込み用口座とは別の口座を用意します。同じ口座に貯金をしていると、つい使いすぎてしまうことがあるため注意しましょう。
口座を分け、普段は目に入らないようにしておくと、知らず知らずのうちにお金が貯まります。
つみたてNISA
日本では低金利が続いています。そのため、預貯金だけではあまり利息は付きません。お金を増やしたいと考えている場合は、思い切って預金の一部を投資にまわしてみましょう。
一般的に株式投資や投資信託を行うと、運用益や配当に対して約20%の税金がかかってしまいます。しかし、つみたてNISAを利用すると、年間40万円・20年間にわたり非課税で運用できます。
商品を指定すれば、毎月、一定額を定期的に自動買い付けするシステムなので、初心者にもぴったりの投資方法といえるでしょう。
http://research-online.jp/all/save/14131/
http://research-online.jp/all/save/13925/
http://research-online.jp/all/save/369/
まとめ
普通のOLやサラリーマンでも1000万円の金融資産を貯めることは可能です。ただし、お金を貯めるには時間がかかります。低金利が続いているため、銀行預金だけではお金はあまり増えません。預貯金だけでなく、あわせてつみたてNISAなどの資産運用を検討してみましょう。
もしも、今全く貯蓄を行っていない場合は、まずは月々1万円から貯蓄をはじめ、こつこつと積み立ててみてはいかがでしょうか。その際は、給料が入ってすぐに貯金する先取り貯金を行いましょう。
リサーチオンラインでは資産運用についてのご相談に応じています。どのように資産運用を始めればいいかわからない方や資産運用に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にリサーチオンラインまでお問い合わせください。